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ペドロ・マルティネス自伝

ペドロ・マルティネス自伝

「僕がこれまで対戦した中では間違いなく最高の投手の一人。波瀾万丈な彼の野球人生を思う存分楽しんでほしい!」。元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜氏も推薦! 1990年代後半から2000年代前半のMLBを席巻した“地上最強の投手”がそのすべてを語る。

定価 2,160円(税込)

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著者 ペドロ マルティネス
児島 修
マイケル シルバーマン
出版年月 2017年07月
在庫 在庫あり
プロローグ 7

第1部 1971―1989年 15
第1章 モア・ザン・ア・ゲーム 16
第2章 ハート・オブ・ライオン 29

第2部 1990―1993年 45
第3章 ドジャータウン・ブルース 46
第4章 スウィートホーム・モンタナ 65
第5章 ジャングルの王 85
第6章 「ラモンの弟」 93
第7章 バスから降りて 107
第8章 フラジャイル 122

第3部 1993―1997年 135
第9章 フランス語はしゃべれない 136
第10章 国境のはるか北 146
第11章 ミスター・デッドボール 154
第12章 快進撃の始まり 180
第13章 ダン、このトレードは失敗だ 198

第4部 1998―2001年  213
第14章 僕はこの汚れた川の水を気に入った 214
第15章 オールスターで躍動 235
第16章 「ぺーティーが戻ってきたぞ」 252
第17章 僕の投球術 266
第18章 輝ける全盛期 277
第19章 終わりの始まり 293

第5部 2002―2004年  311
第20章 ドーピング――醜い話 312
第21章 逃したサイ・ヤング 321
第22章 ちょっと不機嫌なだけさ 331
第23章 負けたのは僕のせいだ 349
第24章 侵入者は撃ってやる 371
第25章 「お前の親父は誰だって?」 382
第26章 世界の頂へ 398

第6部 2004年―  413
第27章 「その忌々しいコンピューターを……」 414
第28章 老いたるヤギの新たな挑戦 433
第29章 闇のなかへ 449
第30章 最後の一球 457


エピローグ 466
謝辞  477
 皆が笑った――。  僕は、面白いことを言ったつもりはなかった。  そもそも、そんな気分ではなかった。  二〇〇四年のアメリカンリーグ・チャンピオンシップシリーズ。我らがレッドソックスが開幕二連敗を喫してから一時間後、僕はヤンキースタジアムのメディアダイニングルームにいた。天井が低く、狭苦しくて息が詰まるような場所だ。ポストシーズン・ゲームの記者会見場にはまるで相応しくない。僕はさっきロッカールームでシャワーを浴びたばかりだった。まだ乾き切っていないジェリーカールの髪が、シャツを湿らしている。ALCSの青、白、赤のバナーを背にして、ゆっくりと椅子に腰掛けた。目の前の机には、マイクが一本だけ設置してある。  まず僕は、自分が先発ピッチャーを務めたこの日の試合に関するいくつかの質問に答えた。  答えながら、あの質問が来るのをじっと待った。  二連勝を飾ったヤンキースとファンは、意気揚々としていた。僕たちは追い込まれていた。ほんの数週間前、僕はレッドソックスのホーム球場フェンウェイ・パークで、同じく敗戦投手になったゲーム後に、同じような記者会見で質問攻めにあった。だけどそのときとは、状況が違っていた。  僕はそのときの記者会見で、「ヤンキースは自分の父親のような存在だ」といった内容の発言をした。ヤンキースの偉大さや、敵にするにはやっかいな相手であることを表すために、軽い気持ちで比喩として使っただけだった。  だけど、僕はもっと言葉に気をつけるべきだった。  この発言はたちまち新聞やテレビを賑わせ、ポストシーズンに至るまでの数週間、ハイエナの群れのようなメディアの恰好の餌食になった。しかも今日は、敵地のどまんなかときている。ウォーミングアップを始めようとしてビジター側のダッグアウトからグラウンド脇に出た瞬間、観客席から「お前の親父は誰だって?」というリズミカルな掛け声の大合唱が聞こえてきた。この野次は、僕が交替してマウンドを降りるまで止まなかった。騒々しかった――耳をつんざくほどに。  そして今、僕は記者会見にも耐えなければならなかった。ぎっしりと室内を埋めた新聞やラジオの記者、カメラマン、テレビクルーの大群。そのなかの一人が、ついにあの質問を投げてきた――しかも、僕の一番嫌いな、〝~について話してほしい〟という尋ね方で。 〈中略〉  僕は一六歳のときにカンポ・ラス・パルマスにあるドジャースのドミニカン・アカデミーでプロ選手としてプレーを始め、数年も経たないうちにドジャースのマイナーリーグで頭角を現し、メジャーリーガーになった。以来、ロサンゼルス、モントリオール、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィアとメジャーのチームを渡り歩いてきた。その間、ずっと〝食うか食われるか〟という心境でマウンドに立ち続けてきた。  僕には投手として成功するために不可欠なものがあった。なかでも重要だったのが、ライオンのようなハートの強さだ。  キャッチャーめがけて投げるすべての球に、僕は強烈な決意と勝利への意志を込めた。相手を殺さなければ、自分が殺される――そんな心境で投げた。  一球投げ終え、次の球を投げるまでのあいだ、僕の彷徨える心は、めまぐるしくあちこちを駆け巡った。  マイナーリーグで投げていた頃は、マウンド上でバッターと対峙しながら、こんなことを想像していた。僕の母親が誘拐犯であるギャングたちにロープで椅子にきつく縛り付けられ、口には猿轡をされている。母親はギャングのリーダーから喉元にナイフを突きつけられ、恐怖で刃先から目を背けている。ハリウッドのホラー映画によく出てくるようなシーンだ。僕は自分に言い聞かせる。  ペドロ、お前の出番だ。  母さんの命を救えるかどうかは、お前次第だ。  もしこのバッターを倒せなかったら、誘拐犯は母さんの喉を切ってしまう――。こうして目の前の相手をアウトにしたら、次のバッターにも、その次のバッターにも、五日後の試合の先頭バッターにも、同じことを繰り返した。  数年が過ぎ、どんな打者だってアウトにできるという自信を得た後で、僕はモチベーションを高めるための方法を変えた。僕は目の前のバッターを、自分の敵に見立てるようになった。僕の細身の身体では先発ピッチャ ーは務まらないと、端から決めつけようとする懐疑論者。僕を見くびり、罵り、忌まわしいヒルのように扱うコーチ。嫉妬心にかられ、僕に喧嘩を売ろうとするチームメイト。内角高めのボールに過剰に反応して、怒りを顕わにするバッター。僕の殿堂入りをなかなか認めようとしない、野球界の重鎮。些末なことばかりに注目して、僕をこき下ろそうとする下品なメディア――。ベースボールの世界は、騒々しいジャングルみたいだった。 〈中略〉  僕がどんな人生を歩んできたのか、それを人々が知らないのなら、僕にはそれを説明する責任があるのだと思う。これまで、過去への扉を大きく広げて、誰かにそれを見せたりしたことはなかった。  これまで僕は、とてつもない量の涙を流し、恐怖を味わい、勝負を戦い、金を稼ぎ、名誉や賞を勝ちとってきた。その長い期間を通じて、いつの間にか、戸惑いや怒りの感情を捨て去る術を身につけていた。驚きや畏怖すら、感じなくなっていた。  それが、僕の人生の物語だった。  僕は今ここに、その物語を語ろうと思う。  その物語は、この牧場で終わり、そして始まる――。

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読者レビュー

 ペドロのリアルなLIFEが読みやすく訳されている。野球も「仕事」の一つとしてお金が得られていく中でも、人格を損なわずして歩んできたペドロがかっこよく、そして人間味があると感じた。
(20代 男性 2017/12/04)
 ペドロの歴史を知ることができたし、あの事件や出来事の真実もわかる内容だった。
(20代 男性 2017/11/07)
 日本人選手もメジャーで活躍するようになりましたが、中南米の選手に比べればまだまだ少ないです。また、マイナーリーグを通した育成システムも日本のプロ野球とは根本的に違います。「自伝」という形でリアルに伝わってきました。
(40代 男性 2017/10/20)