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義足のアスリート 山本篤

義足のアスリート 山本篤

誰もが息を飲むほどの美しい跳躍。誰よりも遠くへ跳びたいと想う強い心。障がい者アスリートだからこそ、かっこよさにこだわる。左足を失ったことを悲劇ではなく、むしろ幸せだと思う--パラリンピック陸上の先駆的アスリートのすべてを描く、読む人に勇気を与える傑作スポーツノンフィクション!

定価 1,650円(税込)

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著者 鈴木 祐子
出版年月 2017年08月
在庫 在庫あり
はじめに……………………………………………………………………………………1
第1章 17歳の春の出来事… …………………………………………………………10
第2章 再びスノボをするために…………………………………………………26
第3章 思い描いたものは実現する… ……………………………………………49
第4章 強靱な精神力の秘密… ………………………………………………………64
第5章 「走る」ということ…………………………………………………………76
第6章 大学教授の大構想… …………………………………………………………99
第7章 世界が舞台… ……………………………………………………………………119
第8章 二度目のパラリンピック…………………………………………………142
第9章 頂点に立てるという確信…………………………………………………160
第10章 世界一になるための戦略…………………………………………………182
第11章 障がいが健常を超える面白さ… …………………………………………198
第12章 山本篤の美学…………………………………………………………………215
第13章 2016年リオパラリンピック… ………………………………………230
第14章 トウキョウへ向けて動き出す… …………………………………………250
あとがき…………………………………………………………………………………265
「世界記録を跳んでみせる」  4年に一度の大舞台へと降り注ぐリオの初春の強い日射しは、山本篤のエネルギーを満たすに十分だった。彼は今までも暑い試合で勝ってきた。  観客に手拍子を求め自分を鼓舞する。それに応えるスタジアムの観衆の喝采の中、山本は高まる熱気と興奮を味方に思い切って飛び出していった。  走り始めるとすぐ観客の手拍子が聞こえなくなった。踏み切り板の10 メートルくらい手前でトップスピードに乗ったとき、ここまでの試技で一番のスピードだという感触があった。踏み切り足にぐんと力を加えると義足がたわみ、その反動からカーボンのブレードが伸びる。それと同時に足と腕を使って体を持ち上げ、勢いに乗って宙へと舞う。 「よし、これはいった!」  パラリンピック陸上の先駆的アスリート、山本篤。  2016年9月、ブラジル、リオデジャネイロで開かれたパラリンピックに彼の姿があった。左足にカーボン製の競技用義足を付けて走り、そして跳ぶ山本が目指しているのは世界の頂点に立つことだ。4年に一度開かれるパラリンピックに出場するのはこれが3回目だが、彼がこの世界最高の舞台で金メダルを獲ったことはまだない。  2008年、初出場の北京パラリンピック走り幅跳びで銀メダルに輝いたとき、彼は義足の日本人陸上選手として初めてのパラリンピックメダル獲得という快挙を成し遂げた。ところが、その後頂点を目指す山本の前に、世界の壁は厚く立ちはだかることとなる。2012年に行われたロンドンパラリンピックでは金メダルどころか、出場した3種目で一つもメダルを獲れずに終わったのである。  世界一になること。それは彼が目指してきたたった一つの目標だ。そのゴールがようやく現実味を帯びてくるのは、陸上競技開始から11年目を迎えた2013年、リヨンで行われたIPC世界陸上競技選手権の走り幅跳びで金メダルを手にしたときだった。その2年後、2015年ドーハで行われた同大会同競技でも優勝し2連覇を果たす。こうして迎えたパラリンピックイヤーの2016年、彼が至高の舞台で世界の頂点に立つ機は熟していた。  1982年静岡県掛川市で生まれた山本は、17歳のときに自身が起こしたバイク事故で左足を大腿から切断し義足になった。だが、足がなくなったからといって、大好きなスポーツを諦めるなどという選択肢はなかった。当時はまっていたスノーボードを再びやるのだという一心でリハビリに励み、切断手術からわずか9ヶ月足らずでゲレンデに復帰。失った足を想い泣いたのはたった一度だけという強靱な精神力の持ち主である。  彼の人生は進むべき道を決定づける運命的な出会いに満ちている。リハビリを指導した理学療法士、義足づくりを担当した義肢装具士、義足の走りを研究していた専門学校の先輩。不思議な巡り合わせに導かれるように競技用義足を手に入れ、義足で走る喜びを見出した山本は足の切断から約2年後、それが運命であったかのようにパラ陸上競技を開始することになる。 〈中略〉  パラアスリートのストーリーの多くが絶望の淵から這い上がった、あるいは苦難を乗り越えて復活した人々の物語として語られるが、そもそも山本が絶望したことは一度もない。障がいを負ったことは苦難ではなく、むしろ彼を未知の世界へと解き放ったターニングポイントであり、全霊をかけて取り組むに値する新たなチャレンジとの出会いだった。  だから本書では、苦しみの乗り越え方ではなくて、楽しくて仕方ないことを追い求める山本の無邪気な情熱から強く生きるためのヒントを得てもらえたら嬉しい。 〈中略〉    本書は、数々の国際舞台で戦う中で、選手として、そしてパラスポーツに関わる者として見聞を広めた山本が、ロンドンに住む著者に思いの丈を述べることで実現した一冊である。日本とイギリスという約1万キロの距離と9時間の時差を、インターネットを介したコミュニケーションでつなぎ紡がれた本書が、山本が願う通り日本のパラスポーツ界、あるいは日本社会の固定観念にとらわれることなく書き上がっていると信じたい。  これから2020年東京パラリンピック開催に向けてパラスポーツ、そして共生社会のあり方について多くの議論が交わされることになるだろう。この本で触れることができた観点はわずかだが、山本と私がときに1万キロの距離も忘れて熱く討論したように、この本をきっかけによりエキサイティングなパラスポーツのあり方や、スポーツを通して障がいの見方を変えられる可能性についてのさらなる議論が開かれることを願ってやまない。  覚悟を決めたアスリートがパラリンピック金メダルを目指す、その道のりを辿りながら彼の美学と哲学を探究する本書が、生き方に迷う人、強さを求める人、スポーツを志す人、そしてこの社会のあり方を真摯に考えるすべての人に届けば嬉しい。

登録情報

読者レビュー

 山本篤選手のポジティブな人柄が表れていた。パラスポーツのかっこよさが出ていて良かった。
(40代 男性 2017/11/30)