1日5分で、認知機能と漢字能力の向上を図るプログラム。
それが「漢字コグトレ」です。
子どもたちを傷つけることなく、ゲーム感覚で楽しく取り組むことができます。
コピーしてすぐに使えるワークシートを152回分収録。
出題漢字は中学校の学習指導要領に準拠しています。
【漢字コグトレ ワークシートの内容】
漢字コグトレは、認知機能を構成する5つの要素
(記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断)に対応する、
「覚える」「数える」「写す」「見つける」「想像する」の
5つのトレーニングからなっています。
① 覚える
「最初とポン」「最後とポン」「正しいのはどっち?」
② 数える
「漢字数え」「漢字算」「さがし算」
③ 写す
「点つなぎ」「くるくる漢字」「鏡・水面漢字」
④ 見つける
「漢字さがし」「かさなり漢字」「違いはどこ?」「同じ絵はどれ?」「回転漢字」
⑤ 想像する
「スタンプ」「こころで回転」「順位決定戦」「物語つくり」
【漢字コグトレで、学習の土台にある「認知機能」と「漢字能力」を同時に高めよう】
たとえば、先生や保護者が次の質問をします。
「Aさんはアメを10個もっていました。
4個あげると、Aさんはアメを何個もっているでしょう?」
この問題を解くには、認知機能を構成する5つの要素
(記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断)が必要となります。
まずは話に「注意」を向け、内容を聞き取って「知覚」します。
そして、アメの個数を忘れないように「記憶」し、
問題の意味を「言語理解」できなくてはなりません。
さらに、上の問題では、Aさんはアメをあげたのか、もらったのかが
明示されていないので、それを「判断・推論」する必要があります。
これらの認知機能は、学習面はもとより、人とのコミュニケーション力や、
自分で考えて行動するといった問題解決力などにおいても非常に重要です。
しかしながら、学習につまずきのある子、困っている子には、これらの
認知機能の働きのどれか、もしくは複数に弱さをもっていることが多いのです。
「漢字コグトレ」の各トレーニングは、まさにこの認知機能の5つの要素に
対応するように構成されているのです。
ゲーム感覚で、楽しく、認知機能と漢字の学習をしましょう。
●著者略歴
宮口 幸治
立命館大学産業社会学部・大学院人間科学研究科教授。
京都大学工学部卒業、建設コンサルタント会社勤務の後、神戸大学医学部医学科卒業。神戸大学医学部附属病院精神神経科、大阪府立精神医療センターなどを勤務の後、法務省宮川医療少年院、交野女子学院医務課長を経て、2016年より現職。
医学博士、子どものこころ専門医、日本精神神経学会専門医、臨床心理士、公認心理師。児童精神科医として、困っている子どもたちの支援を教育・医療・心理・福祉の観点で行う「日本COG-TR学会」を主宰し、全国で教員向けに研修を行っている。
著書に『教室の「困っている子ども」を支える7つの手がかり』『性の問題行動をもつ子どものためのワークブック』『教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ』(以上、明石書店)、『不器用な子どもたちへの認知作業トレーニング』『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング』『やさしいコグトレ 認知機能強化トレーニング』『社会面のコグトレ 認知ソーシャルトレーニング』(以上、三輪書店)、『1日5分! 教室で使えるコグトレ 困っている子どもを支援する認知トレーニング122』『もっとコグトレ さがし算60 初級・中級・上級』『1日5分 教室で使える漢字コグトレ小学1~6年生』『学校でできる! 性の問題行動へのケア』(以上、東洋館出版社)、『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮社)など。
はじめに
漢字コグトレとは?
ワークシートの使用方法
ワークシートの使用例
ワークシート一覧
①覚える
最初とポン
最後とポン
正しいのはどっち?
②数える
漢字かぞえ
漢字算
漢字つなぎ
③写す
点つなぎ
くるくる漢字
鏡・水面漢字
④見つける
漢字さがし
かさなり漢字
違いはどこ?
同じ絵はどれ?
回転漢字
⑤想像する
スタンプ漢字
こころで回転
順位決定戦
物語づくり
解答編
著者略歴