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ブラック部活動

子どもと先生の苦しみに向き合う

ブラック部活動

定価 1,512円(税込)

カートに入れる クレジット決済は送料無料
著者 内田 良
出版年月 2017年07月
在庫 在庫あり

雑誌最新号

「部活動」の問題点を解き明かし、社会問題化への火付け役となった本書、刊行1ヶ月で3刷! 

「内田氏は部活問題や組体操問題など、日本の教育現場で起きている様々な現象について疑問を投げかけ続けてきた。根拠と発信で社会は動くのだということを態度で示している実践者である。……誤解してはならない。部活そのものを否定しているのではなく、部活のブラック化を防ぎ、みんながより幸福になれる道を探ることが重要だということだ」
(荻上チキ氏評、「朝日新聞」 掲載書評より)

○NHK ニュース深読み「キツい・長い・休めない? "ブラック化"する部活動」
○東京MXTV:「田村淳の訊きたい放題 ブラック部活動から学校の問題点を考えよう! 」
○session-22 「夏休みの今こそ考えたい、ブラック部活問題! 」
○BuzzFeed Japan「『楽しいから、やめられない』ブラックすぎる部活動がなくならない理由」
○Synodos:「今、『部活がつらい』という声を出せるようになってきた――過熱する部活動から子ども・先生を救うには?」
○プレジデント・オンライン:「連載 ブラック部活動」
その他、刊行から1ヶ月で、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌、ウェブ…30以上ものメディアからの取材殺到! 

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内容紹介
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部活動には素晴らしい価値がある。
だからこそ、加熱しすぎている現状を改善し、本来あるべき姿へと戻さなければならない。
教員や生徒の側に立った温かさに多くの読者の共感を得る。

○顧問は自主的なサービス残業、かつ実質強制。しかも半数は競技の素人
○自主的・自発的な活動のはずなのに生徒は強制参加。「内申に響く」と囁かれることも
○練習なら学校の廊下を走っても許される? それは部活動が「グレーゾーン」だから
○データが示す部活動の活動時間・教員の負担増。先生達に頼るのはもう限界
○週3日2時間ずつでも十分! 自主的・自発的に楽しめる部活動の未来展望図とは
○過熱を避け、「生涯を通してスポーツ・文化に取り組める」ための部活動へ

多くの人が慣れ親しんできた部活動。「部活動を通した成長」「集団生活の規律の向上」「友だちとの絆、深い結びつき」など、教育的な文脈で語られ、その意義は繰り返し強調されてきた。
しかし、統計データや教師の声を繙いていくと、その裏に大きな矛盾や教員の負担が覆い隠されていることが明らかになる。

教育課程外の活動である部活動は、本来教員の業務ではない。にもかかわらず、「教師が部活顧問をするのは当然」と見なされ、強制的に割り振る学校が大半。早朝から夜まで、土日も休まず活動する部活動は多い。
また、自主的な活動である部活動への「全員加入」を強制する自治体・学校も少なくない。
「教育」「子どものため」という題目の裏で何が起きているのか。統計データや子ども・教師の声の解釈から、部活動のリアルと、部活動を取り巻く社会の構造が見えてくる。
そこから明らかになるのは、子ども・先生が疲弊しきる「ブラック部活動」が、多くの学校で行われているという事実である。このような部活動のあり方では、遠くない将来、学校が立ち行かなくなってしまう。

本書のねらいは、部活動を全廃することにはない。双方がほんとうに自発的で、過度の負担のない部活動へ向かうことが目的である。そのためには、現状をエビデンスに基づいて正しく見通し、悩み苦しむ子どもや先生の声に耳を傾けることで、あるべき部活動の姿を探っていくほかない。
教育関係者、保護者に限らず、教育・スポーツ・文化活動に興味のある人は必読の1冊。

はじめに
1 部活やめたい
2 生徒だけでなく先生も
3 部活は楽しい!:「強制」と「過熱」から考える
4 本書の諸前提:「エビデンス」と「4つの基礎的視座」から運動部・文化部をよりよいものに


第1章 「グレーゾーン」を見える化する
1 「なぜ廊下を走るの?」中学生の訴え
2 「自分だけ外を走ればいい!」
3 「グレーゾーン」としての部活動
4 無法地帯のさまざまな問題と矛盾
5 部活動は「教育課程外」の活動
6 「授業」とのちがいから「部活動」を理解する
7 「スポーツクラブ」や「学習塾」とのちがいから「部活動」を理解する


第2章 自主的だから過熱する――盛り上がり、そして降りられなくなる
1 学校はトップアスリート養成機関?
2 東京オリンピックはもっと盛大に:勝つことに対して高まる期待
3 理想と現実のギャップ
4 部活は麻薬
5 10年間で部活動の指導時間が突出して増加
6 組み体操の巨大化と部活動の過熱との共通点
7 自主的だから過熱する
8 部活動に全国大会がなかった頃
9 部活動が「評価」される 過熱の背景にあるもの


第3章 自主的なのに強制される――矛盾に巻き込まれ、苦悩する
1 大きな勘違い
2 生徒の強制入部
3 部活動指導は教員の仕事なのか?
4 実現不可能な職務命令
5 「居場所」の論理と「競争」の論理:部活動の存在意義は「機会保障」にある
6 競争の論理の見えにくさ
【COLUMN】Twitter発、世間を動かした「部活動の正論」


第4章 強いられる「全員顧問」の苦しみ
1 土日も出勤:「早く負けてほしい」
2 自主的に土日がつぶれていく
3 「部活未亡人」:過労を嘆く妻たちの声
4 若い先生たちの過重負担
5 全員顧問「制度」とは?
6 全員顧問制度の拡大とその背景
7 部活動で先生が「評価」される


第5章 教員の働き方改革――無法地帯における長時間労働
1 教育は無限、教員は有限
2 在校12時間 多くが「過労死ライン」超える
3 休みなき教員の一日
4 一日の休憩時間はたったの10分
5 先生には夏休みがある?
6 夏休みも残業、土日出勤
7 労働基準法の「休憩時間」が確保されていない違法状態
8 無理矢理の休憩時間設定
9 教員の半数は「休憩時間数を知らない」
10 諸悪の根源「給特法」
11 休まないことが美化される!?
【COLUMN】部活動の法的根拠を探るなかで見えてきたこと


第6章 素人が顧問
1 未経験顧問が雪崩に巻き込まれて死亡
2 ボールにさわったことがあればOK
3 素人顧問が語る苦悩
4 部活動好きだった先生の挫折
5 次善の策として顧問を引き受ける


第7章 過剰な練習、事故、暴力――苦しむ生徒の姿
1 守られなかった「週2休」の指針
2 文科省が本気を出した
3 生徒の部活動時間:最大は千葉県の1121分/週
4 外部指導者は救世主か
5 外部指導者は生徒の負荷を増大させる?
6 部活動を「やめさせない」圧力
7 「内申」という束縛の欺瞞
8 部活動における事故
9 顧問からの暴力
【COLUMN】 スポットの当たりにくい小学校の部活動


第8章 先生たちが立ち上がった! 
1 職員室の当たり前を打ち壊す
2 「部活問題対策プロジェクト」の誕生
3 既存の組合を超えた活動
4 生徒の負担に着目した活動
5 ネット署名:部活動顧問を「する・しないの選択」
6 ネット署名:部活動への入部を「する・しないの選択」


第9章 未来展望図――「過熱」から「総量規制」へ
1 教員のオフ会:より幅広い全国ネットワークへ
2 「部活改革ネットワーク」の誕生
3 職員室のタブー:先生は部活動問題を語れない
4 草の根から変えていく
5 保護者が見た「ブラック部活動」
6 保護者からの圧力
7 未来展望図:「居場所」の論理にもとづく部活動改革
8 「居場所」と「競争」の明確な役割分担
9 最重要課題は活動の「総量規制」:「ゆとり部活動」への転換
10「総量規制」がもつ効果
11「学校」から「地域」の部活動へ
12「自由」と「規制」の部活動へ
【COLUMN】職員室から広げる 生徒・教員の負担軽減

座談会 部活動のリアル 内田 良/真由子/藤野悠介

おわりに
……部活動が「しんどい」「休みたい」などと書くと、部活動はすべてにおいて、まるで生き地獄のように見えてしまう。 だが、中学校や高校で生徒として部活動を経験し、それを振り返ったときには、むしろ逆の実感をもつ人が多いことだろう――「つらかった面もあるけれど、部活動はやってよかったと思っているし、学校生活のなかでいちばんよい思い出になっている」と。 なるほど、クラスメートとよりも部活動仲間とのほうが、濃密な時間を過ごす。卒業後も、親友として付き合いがずっと続くこともよくある話だ。大学入試や高校入試の面接でも、部活動でどれほど頑張ったかを、誇りをもってアピールする受験生も多いと聞く。強制的な苦役というよりは、みずから積極的に関わった意義ある活動として、その経験は語られる。 先生もまた、同じような思いを共有している。毎日と毎週末の部活動は、たしかにつらいこともあるけれども、それ以上に楽しいことも多い。日々の練習をともにして、一つひとつの勝ち負けに一喜一憂し、3年生の引退試合のときには、皆で涙を流す。 自分が積極的にかかわるほど、チームは活気を増し、技能は上達し、土日を惜しんで練習するようになる。生徒は顧問の教員をクラス担任や教科担任以上に慕い、そして保護者からは厚い信頼を得る。部活動は、絆や達成感、信頼感という何にも代えがたい感情的なつながりを生み出す。 部活動は、みずから積極的に関わりたくなるような、価値ある活動である。生徒にとっても、先生にとっても、プライスレスの有意義な活動である。だからこそ、部活動には歯止めがかからない。みずから進んで活動し、そして楽しくて夢中になるからこそ、過熱していく。気がつけば、土日もお盆もお正月も、部活動に参加している自分がいる。 部活動の改革を訴えている先生には、部活動が大好きな、あるいは大好きだった先生がたくさんいる。夢中になって部活動を指導してきたのだけれども、ふとしたときに気づくというのだ――「このままではいけない」と。 部活動の現状を苦役や強制の側面だけに注目して問題視するだけでは、いま起きていることの半分しか照らし出せない。部活動は、単なる苦役や強制ではなく、みずからハマっていく「楽しみ」でもある。 部活動というのは、基本的に制度上は「自主的な活動」である。だが現実には、自主的どころか強制的になっている。その一方で自主的とされているからこそ、歯止めがかからずに過熱していくことにもなる。「自主的な活動」をめぐる、この「強制」と「過熱」の仕組みを明らかにして、議論を整理していくことが、これからの部活動のあり方を考えるうえで、不可欠な作業である。

登録情報

読者レビュー

書名を見て、一見部活動をやめてしまえという趣旨の内容かと危惧していた。しかし読んでみると、先生たちや子どもの苦しむ声、歴史的背景やデータ的な裏付けなど、学校現場を非常にリアルに描いてくれている。「部活動の総量規制」という提案については賛否もあろうが、限界に来ている部活動という仕組みは近いうちに変革を余儀なくされており、この本はそのための極めて重要な論点を含んでいると感じた。
(2017年9月15日 40代 男性)
  部活の顧問がサービス残業や雀の涙の手当だと知らず、衝撃を受けた。部活が本来教師の仕事ではないというのも、たしかに言われてみればそうだろう(部活のことばかりやっている先生もいたけど)。自分は部活を楽しんだし得たものも多かったと思うが、それが先生たちの善意にばかり支えられていたと思うと、今更申し訳ない気がする。この現状は、もっと一般に知られないといけないと思う。
(2017年10月16日 40代 女性)
今の時代、本当に働き方改革といわれているように教員の働き方を見直す時期に来ています。その中で、この本は、具体的な事例がたくさん掲載されていることと、長時間労働の具体的な時間等も掲載されているので、説得力がありました。また、内田さん独自の視点で、今の教育委員会や学校現場の暗黙知になっている部分にメスをいれてくれているので、読んでいて非常に納得する内容でした。
(2017年8月16日 30代 男性)