自ら考えみんなで創り上げる算数学習

    自ら考えみんなで創り上げる算数学習

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      Barcode: 9784491016627

      池野 正晴/著

      $18.00

      著者紹介

      池野正晴
      高崎経済大学教授
      新潟県生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程前期課程修了。国公立学校教諭を経て、現職。
      [2009年5月現在]

      目次

       自ら考えみんなで創り上げる算数学習
        ―――新しい時代の授業づくりと授業研究―――
      目  次
      まえがき1
      第Ⅰ部 自ら考えみんなで創り上げる算数学習の構想
      第1章 自ら考えみんなで創り上げる算数学習への転換13
       1 自ら考えみんなで創り上げる算数学習のイメージ13
       2 一つの追究問題に対する基本的な学習展開のイメージ14

      第2章 問題の生成過程における問いへの気づかせ方17
       1 「問いへの気づかせ方」の問題17
       2 問題意識の醸成と主体的なとりくみ20
       3 ギャップの感得・分析と問題意識の醸成20
       4 導入課題から追究問題および具体問の設定へ21
       5 ギャップの感得を図る工夫22
       6 既習・未習の混合提示からのタイプ24
       7 既習レベルから創り上げるタイプ25
       8 既習事項の整理からの導入27

      第3章 見通しづけと自力解決の段階の組み方32
       1 見通しづけの段階の組み方32
       2 自力解決の場の保障35

      第4章 発表・検討段階の組み方38
       1 どんな考えでも認める38
       2 多様な考えを大切にする39
       3 有効性よりも考えの構想(筋道)を生かす42
       4 反応の予想・みとり一覧表の作成・活用43
       5 低学年における個々人の考えの発表・理解の手順化46
       6 練り合い・練り上げにおける視点48

      第5章 考えの多様性とその生かし方・まとめ方50
       1 多様性の類型化6つのタイプ50
       2 独立的な多様性51
       3 序列化可能な多様性55
       4 統合化可能な多様性58
       5 構造化可能な多様性59
       6 個別的な多様性62
       7 構造的な多様性63
       8 構想段階の型と実際の授業づくり65
       9 複数のパターンでまとめる指導例65

      第6章 練り合い・練り上げ指導の改善
      ――4つのステップ化――69
       1 練り合い・練り上げ指導の問題と課題69
       2 解法の多様性の原理71
       3 妥当性・関連性・有効性・自己選択性の原理71
       4 練り合い・練り上げ指導過程の改善76

      第7章 コミュニケーション活動への支援のあり方78
       1 コミュニケーション活動への着目78
       2 大切にしたい4つのコミュニケーション活動80
       3 大切にしていきたい子どもたちの言葉82
       4 コミュニケーションと6つの型84

      第8章 まとめ・振り返りの段階における工夫86
       1 「発見」のまとめ方86
       2 意識の連続的な展開を図るための工夫86
       3 自己評価活動と自己評価能力88

      第9章 考える力をつけるノートの指導92
       1 3種類のノート92
       2 「考え方」ノートの使い方92

      第10章 「自ら学ぶ力」が育つ追究のさせ方97
       1 「自ら学ぶ力」とは97
       2 どのような「思考の方法」か98
       3 どのような「実践的な態度」か99
       4 授業でどのような追究をさせるか100
       5 意識的な蓄積をどのように図るか104
      第Ⅱ部 自ら考え
          みんなで創り上げる算数学習の授業づくり  
      第1章 「かけ算の意味」(2年)の授業づくり109
       1 教材の開発とは109
       2 倍概念か同数累加か111
       3 テープの枚数は?115

      第2章 「2数の差として見る」(1年)の授業づくり121
       1 「差として見させる」指導はあったか121
       2 モデル図の構想125
       3 「5を2数の差として見る」授業126
       4 指導計画の修正──Z型から逆N型へ───134

      第3章 「繰り下がりのあるひき算」(1年)の授業づくり136
       1 教科書比較と先行研究の分析からのスタート136
       2 新しい計算としての自覚をどう図るか136
       3 減々法と減加法をどう扱うか141
       4 36種の計算式の分析146
       5 指導計画の作成147
       6 最初の授業をどう構想したか148
       7 授業の実際151

      第4章 「九九表の不思議・秘密」(2年)の授業づくり155
       1 単元をこう構成する155
       2 多様な見方を促すための工夫156
       3 色分けの活動を組み込んだ九九表の見方の授業156
       4 九九がつくる図形の美しさを実感させる授業164

      第5章 「どんな発言」がとびだせばよいか168
       1 解法の検討とは168
       2 多面的な検討の仕方が現れる169
       3 自分の解法を見直す174
       4 友達の解法を生かそうとする176
       5 未完の解法を疑問として出す177

      第6章 反応がにぶい時,授業をどう変えるか179
       1 克服すべき反応のにぶい場面179
       2 克服するための14の方法──授業の作戦をこう変える───179

      第7章 学力の深化をめざす「ゆさぶり教材」188
       1 曖昧なとらえを打破する188
       2 新しい見方に気づかせる194
       3 よりよい考えにまとめる199
      第8章 逆転現象を仕組む授業づくり203
       1 大学生が1年生の問題に挑戦したら203
       2 逆転を仕かける手順206
       3 「□□+□の計算」(2年)の授業で209
      第Ⅲ部 授業を見る眼を鍛える授業研究
      第1章 仮説づくりとしての学習指導案
      ――授業づくりの視点――215
       1 学習指導案は何のために215
       2 キーとなる枠構造の明確化を216
       3 教師の働きかけは具体的な言葉で217
       4 なぜこの働きかけなのか218
       5 子どもの反応は分類の思考で219
       6 多様性への配慮220
      第2章 算数授業の見方フォーカス術
      ――授業分析の視点Ⅰ――222
       1 授業仮説・授業者の主張は通るのか222
       2 問題点はどうクリアされているのか226
       3 子どもの視点・目線から見て不自然なところがないか229
      第3章 指名・机間指導のどこを分析するか
      ――授業分析の視点Ⅱ――231
       1 指名のどこを分析するか231
       2 机間指導のどこを分析するか233
       3 授業の技量・分析の技量を高めるために235

      主な引用・参考文献237
      著者紹介239

          Description

          知識受容・習得型の学習から知識獲得型の学習への転換を可能にする授業過程として・自ら考えみんなが創り上げる算数学習・を提唱し,その具体的展開を実際の授業づくりを通して明らかにしたもので,新しい授業研究・授業改善のあり方を示す画期的な書である。

          Specifications

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2000年8月3日
          • ページ数: 228

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