人間教育のすすめ

    人間教育のすすめ

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      Barcode: 9784491032160

      渡邊 弘/著

      $17.00

      著者紹介

      渡邊弘
      作新学院大学人間文化学部教授(学部長)
      1955年、栃木県生まれ。慶應義塾大学文学部社会・心理・教育学科卒。同大学大学院社会学研究科教育学専攻修士課程修了。1982年、同大学大学院社会学研究科教育学専攻博士課程中退。(博士)教育学。作新学院女子短期大学助教授、慶應義塾大学文学部非常勤講師、宇都宮大学教育学部教授(学部長・研究科長、附属小学校長兼務)などを経て、現職。非常勤として国際医療福祉大学講師。1994年に国民学術協会賞(中央公論社後援)受賞
      [2016年3月現在]

      目次

      目  次
      はじめに3
      第一部 「教育」の根本を考える
      第一章 「教育」の意味と関心 10
      1 「教育」という言葉のイメージ 10
      2 「教育」という言葉の発生と意味 11
      3 「教育」への関心 16
      第二章 教育の歴史 20
      1 西洋の場合 20
      ⑴近代以前の教育観~「粘土モデル」の子ども観と「手細工モデル」の形成観~ 20
      ⑵近代の教育観①~「植物(作物)モデル」の子ども観と「農耕モデル」の形成観~ 24
      ⑶近代の教育観②~「原料モデル」の子ども観と「生産モデル」の形成観~ 31
      ⑷近代から現代へ~近代公教育制度の進展と新教育運動~ 33
      2 日本の場合~戦後から近代まで~ 34
      ⑴民主主義教育への出発 35
      ⑵戦後教育行政の転換~「子ども中心」から「国家中心」へ~ 39
      ⑶ゆとり教育の背景と特徴 42
      ⑷脱ゆとり教育への転換 47
      第二部 人間のための教育を考える
      第三章 人間教育の考え方 56
      1 子ども観について 56
      ⑴これまでの子ども観 57
      ⑵これからの子ども観~性向善説的子ども
      観~ 59
      ⑶灰谷健次郎の子ども観 60
      2 「学ぶ」ということ 64
      ⑴「学び」の衰退 65
      ⑵「学び」の意味と特徴 67
      ⑶「学び」と文化 69
      3 「援助する」ということ 70
      ⑴「援助」の意味 70
      ⑵「学び」を「援助する」ということ 72
      第四章 教師について 84
      1 これまでの教師観~類型~ 85
      ⑴聖職的教師観 85
      ⑵労働者的教師観 86
      ⑶専門職的教師観 87
      2 教師観の転換~「援助者」としての教師~ 91
      ⑴「作る」という発想の教師 92
      ⑵「援助する」という発想の教師 93
      3 教師の資質と姿勢 94
      ⑴教えることを通して自分も学ぶという姿勢 94
      ⑵柔軟な思考力・共感力 95
      ⑶「想像力」と「創造力」 96
      ⑷聴き方上手 97
      4 山田洋次の教師観 98
      ⑴映画監督山田洋次の教育への関心 98
      ⑵映画『学校』~「学び」への示唆~ 102
      ⑶映画『学校Ⅱ』~教師の役割への示唆~ 104
      ⑷『たそがれ清兵衛』の中の「学問」について 107
      第五章 教師宮城まり子とねむの木学園
      ~「生きていくお手伝い」としての教育実践~111
      1 宮城まり子とねむの木学園~そのあゆみ~ 111
      ⑴宮城まり子の生い立ち 111
      ⑵学園創設まで 113
      ⑶ 肢体不自由児養護施設時代 116
      ⑷私立養護学校併設時代 120
      ⑸「ねむの木村」の完成とその後 125
      2 宮城まり子の教育思想と実践 128
      ⑴子ども観 128
      ⑵教育観~「生きていくお手伝い」~ 133
      ⑶教師観 137
      ⑷学校観~「家庭」としての学校~ 143
      第三部 人間教育をめざす学校改革を考える
      第六章 学校改革の現状と課題
      ~アメリカと日本~152
      1 「学校」の意味と社会的機能 152
      ⑴「学校」の語源と意味 152
      ⑵学校の社会的機能 153
      2 アメリカの学校改革 155
      ⑴チャータースクール 155
      ⑵ホームスクール(在宅学習) 159
      3 日本の学校改革 162
      ⑴コミュニティスクール(地域運営学校) 163
      ⑵義務教育学校 164
      ⑶日本型チャータースクール(公設民営学校) 165
      ⑷学校選択制 166
      ⑸フリースクール 168
      第七章 開かれた教育体制をめざして172
      1 生涯学習による教育体制の構築 172
      ⑴「学校式教育」の問題 172
      ⑵生涯学習(教育)の歴史と理念 173
      ⑶リカレント教育 177
      2 連携による教育体制の構築 178
      ⑴対話による目的の共有化・実践化 178
      ⑵病弱教育における連携体制~院内学級を中心に~ 182
      ⑶子ども虐待における連携体制 191
      ⑷いじめ問題に対する連携体制 197
      ⑸子育て支援における連携体制 205

      事項・人名索引

          Description

          普段は当たり前のものとされる、学校や人間、そして教育の捉え方。しかし、歴史を辿っていくとそれらは自明なものではなく、時代や地域によって、驚くほど考え方が変わってきたものである。本書では、教育に携わっている方、そしてこれから教育に関わろうとする方のために、教育を根本から改めて考えられる内容となっている。これまで教育はどのように捉えられてきたか、制度はどうだったのか、どのような取り組みが行われてきたのか…など、実は知らなかった教育思想・制度や実践を通すことで、教育の見方が変わる!

          Specifications

          • 読者対象: 大学教員
          • 出版年月: 2016年3月31日
          • ページ数: 232

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