図解実践 世界最高の学級経営 The Classroom Management Book
図解実践 世界最高の学級経営 The Classroom Management Book
Barcode: 9784491034799
$16.00
著者紹介
目次
Barcode: 9784491034799
$16.00
成果を上げる教師の3つのステップで、あなたのクラスを成功に導こう!
昨年、世界の教育界で前例のないベストセラー『the First Days of School』が邦訳され、『世界最高の学級経営』(東洋館出版社)は、日本の教育界でも非常に注目を集めた1冊となりました。そこでは、成果を上げるための教師になるために、学級経営の理論を述べていました。この度、ベストセラー著者による最新刊として、その理論を具体的な50の実践をもとに、学級経営の技術を紹介する『図解実践 世界最高の学級経営 The Classroom Management Book』が発売されることになりました。
本書の最大の特色は、学級経営に関わる実践をすべて「3つのステップ」で、進めていくということです。
ここでは、本書に紹介されている、その一例を紹介します。
―― 学級のための手順 ――
1 学級での仕事(係活動)
子ども1 人1 人が仕事をする役割を持っていると、クラスに責任感、規律、チームワーク、誇りが浸透し、前向きな学びの環境を確立するのに役立ちます。
学級での仕事の割り振りには、『仕事の輪』(ジョブ・ホイール)というツールを使ってみましょう。公平性、透明性を確保できます。『仕事の輪』を使い、1週間毎に仕事をまわしていきます。子どもたちは様々な仕事を順番に体験することができます。
『仕事の輪』(ジョブ・ホイール)のつくり方
子どもは自分の名前を探し、その週の仕事を把握します。洗濯バサミは毎週、その週の終わりに時計まわりに動かしていきます。『仕事のリスト』を学級の掲示板に貼り、子どもたちがいつでも確認できるようにします。
3つのステップ
STEP1 説明
STEP2 練習
ロールプレーで、子どもたちに様々な仕事を順番に練習してもらいます。クラス全体に、仕事は正確に行えていたかを質問します。同じ仕事を、全員が順番に行うことになることを、説明します。『仕事の輪』と『仕事のリスト』は、いつでも確認できることを伝えます。子どもたちがすばらしい練習をしてくれたことに、感謝します。
STEP3 強化
日々のスケジュールに、教室を整える時間を組み込みましょう。ほとんどの仕事は、授業や1日が終わったときに行うものです。子どもたちがクラスの仕事を行う時間に一貫性を持たせましょう。最初の1 週間は、子どもが仕事を始めるまでに、声をかけたり、『仕事の輪』や『仕事のリスト』を見てもらったりすることが必要かもしれませんが、すぐにルーティーンになります。
2 プリントを集める(配る)
プリントを配ったり集めたりするのは、できるだけシンプルにすべきです。指導時間を中断させる、大仕事になってはいけません。子どもたちが用紙の集配の手順を覚えたら、指導時間が浪費されることはなくなります。
教室の机を列に揃えましょう。子どもたちの座席を指定し、アルファベット順か、クラス番号順にします。座席は横に順番に指定し、用紙を回収したときに順番通りになるようにします。
プリントを集める
子どもたちには、後ろから前にではなく、横方向にプリントをまわすよう、指導します。縦にまわすと以下のような問題が起こることがあります。
教師は子どもたちの背中で何が起こっているのか、見えません。子どもは紙を振りまわしたり、背中を突いていたりすることがあります。縦の列のほうが、人数が多いのが一般的です。人数が多いと時間もかかり、指導の時間が奪われます。
つまり、縦方向にまわすのは時間も余計にかかる上に、より授業の妨げになる可能性があるのです。
プリントを集めるときの流れ
自分のプリントを上に重ね、右の席の机に置きます。すべての用紙が右端に集まったら、後ろの席から前にまわします。このときも、まわってきた束の上に、手元の束を重ねます。座席1 にプリントが集まると、用紙は番号順に揃っています。
STEP1 説明
STEP2 練習
子どもたちに、定められた形式で紙に頭書を入れるよう、指示します。用紙の手順の流れをおさらいするために、いくつか質問をして、手の合図で回答してもらいます。ここで、質問に対する手の合図の回答例を見せます。
1 .どちらの方向に用紙をまわしますか?
2 .自分の用紙はどちらに重ねますか。上か下か、どちらでしょう?
3 .先生が受け取るのに、用紙の束はどちら方向にまわされてきますか?
子どもたちに手順通りに用紙をまわしてもらいます。机から机へと紙がまわる間、見守ります。必要に応じて、やり方を正しましょう。手順に従っている子どもたちを褒めます。次に、子どもたちに用紙を返すと伝えます。用紙の束の一番上の紙を取り、自分の名前を確認して、自分の分だけを取るよう指示します。もし1列に5名いたら、 5名分の用紙を右端の子どもに渡します。わかりやすく一番上にある自分の用紙を取った子どもは、残りの用紙を左隣の机に置きます。次の子どもも、一番上にある自分の紙を取り、左隣の机に置きます。一番左の子どもの机に、用紙が置かれるまで続けます。用紙を集めるのと配るのとを、子どもたちが覚えたと思うまで、練習しましょう。
STEP3 強化
この手順は、これから用紙を集めたり、返したりするたびに使うことを伝えます。最初の数回は、部屋の横に行き、各列で手順がきちんと行われているかを確認します。子どもたちが用紙の扱いに慣れ、正確にできるようになったら、さらに効率よくできるようにします。用紙の回収や配付にかかった時間を計り、その推移をグラフにしましょう。あなたが教えているクラスそれぞれに、他のクラスよりも速く、一番になれるよう励ましましょう。
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