社会に開かれた教育課程による2タイプの社会科学習

    社会に開かれた教育課程による2タイプの社会科学習

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      Barcode: 9784491036946

      香川県小学校社会科教育研究会・澤井 陽介/著

      $20.00

      目次

      まえがき
      序 本書の刊行に当たって
      はじめに「各章の読み方と概要」
      「社会に開かれた教育課程」の実現への構想イメージ

      第1章 「社会に開かれた教育課程」の中での社会科授業の姿をみる
      教育課程の編成で授業が変わる
      1 「社会に開かれた教育課程」の全体像を描く
      2 学校教育目標が目指す資質・能力を「授業とつなぎ」育てる
      3 教科等横断的な視点に立つ教育課程の2つのタイプを構想する
      「2タイプの社会科授業」を創る
      1 前述第1節「教育課程の編成で授業が変わる」を踏まえ,「2タイプの社会科授業」の根拠を問う
      2 2つの○Aタイプ・○Bタイプの「教科等横断的な視点」に立つ社会科授業の違いを求める
      ○Aのタイプ—各教科等の特質を生かし,教科等横断的な視点に立って資質・能力を育てる「社会科授業」について
      ○Bのタイプ—学校の特色を生かし,教科等横断的な視点に立って資質・能力を育てる「社会科授業」について
      「2タイプの社会科授業」を,事例を通して深める
      1 「2タイプの社会科授業」による資質・能力の育成の特色を整理する
      2 「2領域(1活動1学習)」の事例による2タイプの社会科授業を探る
      3 「5領域(1活動4学習)」の事例による2タイプの社会科授業を探る

      第2章 学習指導要領による授業改善の基底となる「内容論」と「学習論」を確立する
      社会的な見方・考え方,生き方の「内容論」を「社会認識をひらく」論で組み立てる
      1 幼稚園・保育園,生活科,社会科の認識のイメージ「社会認識組織表」とは何かを問う
      2 「社会認識組織表」の柱となる「社会認識をひらく」と「社会認識をひらく」の考え方を問う
      3 社会認識の「内容知」と「方法知」で強化したいことを問う
      4 「社会認識組織表」を活用する手立てを問う
      主体的・対話的で深い学びを「問題解決的実践学習」の「学習論」として構想する
      1 「問題解決的実践学習」を2つの「学習論」から問う
      2 「問題解決的実践学習論」の全体像を構想する
      「問題解決的実践学習」の3層過程による深い学びを探究する
      1 「問題をもち見通しをもつ」段階の授業
      2 「調べ考え表現し,まとめる」段階の授業
      習得する「学習課題」の学習と「学習課題」から後の学習の違い
      「学習課題」の習得の学習の取組
      「学習課題」から後の「学習課題」についての取組
      「調べ考え表現し,まとめる」段階のうち「まとめる」取組
       深い学びを「深まった課題」による真の問題解決的学習で「概念的知識」を獲得する
      3「つなぐ」段階の授業
      「問題解決的実践学習論」を支える5つの要素を問う
      1 「意欲・動機づけ」を問う
      2 「思考力・思考操作・言語活動」を問う
      3 「集団と個・個に応じた学習」を問う
      4 「学習類型・学習形態」を問う
      5 「学習習慣・ノート」を問う

      第3章 カリキュラム・マネジメントの3つの側面から課題に挑戦する
      〈課題〉・側面−指導計画」を社会科の特質を生かして作成する
      1 「単元構想シート」の作成
      2 「資質・能力,内容・教材の構造」の作成
      3 「単元観・目標・評価規準」の作成
      4 「単元構成」の作成〜問題解決的実践学習として〜
      5 「学習の構造」の作成
      6 「本時の学習指導」の作成
      〈課題2〉・側面−幼保・小中の連携交流により,学校間・家庭,地域との関わりを深める
      1 「地域に開かれた学校づくり」を目指し幼保・小の連携交流を通して,家庭や地域との連携を深める
      2 「幼保・小連携交流」の2つの指導計画をつくる
      3 「幼保・小連携交流」で滑らかな接続を図る
      4 幼・小の滑らかな接続は「共同性」を育てることがキーポイント
      5 小・中連携協力の充実を図る
      〈課題3〉・側面−指導計画を作成・実施し,板書とノートで学習評価し,改善する「PDCAサイクル」を試みる
      1 パフォーマンス評価とポートフォリオ評価の評価方法を試みる
      2 「板書とノート」で学習評価することを試みる
      3 カリキュラム・マネジメントの視点に立つ「授業評価演習」を試みる

          Description

          平成29年3月には新学習指導要領の告示がなされました。今回の改訂は、2030年という未来社会の姿を見据えながら、その先を見通した初等中等教育の在り方を示し、将来の予測が難しい社会の中でも、他者と協働しながら新しい価値を創造し、志を高くもち未来を切り開いていくために必要な資質・能力を子どもたち一人一人に確実に育むことを目指しています。

          本研究会では、これまで、問いをもち見通しをもって学習計画を立て、自己の学びを振り返りながらメタ認知をするなど、自己調整する資質・能力、様々な情報を集め再構成し、思考・判断・表現していく資質・能力等、「自己調整」と「再構成」を往還しながら問題を解決していくことを重視した社会科教育を求めてきました。

          平成29年度は、全国大会の研究成果を踏まえつつ、現代的課題に対応する資質・能力を育成するため、社会的事象の見方・考え方、生き方を働かせた学習の在り方について実践を積み重ねました。平成30年度は、「社会に開かれた教育課程」の中での社会科を教科等横断的な視点から編成し、教育課程全体の中での社会科学習の在り方について研究に取り組んでまいりました。

          本書は、全国大会の成果とともに、その後の2年間の研究の積み上げをまとめたものです。この度、本研究会の取組を全国に発信させていただくこととなりました。2020年度からの学習指導要領全面実施に向け、少しでも教育推進の一助になれば幸いです。

          Specifications

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2019年4月15日
          • ページ数: 240

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