小学校4年 板書で見る全単元・全時間の授業のすべて 社会 板書シリーズ

    小学校4年 板書で見る全単元・全時間の授業のすべて 社会 板書シリーズ

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      Barcode: 9784491040004

      澤井 陽介・児玉 大祐/編著

      $20.00

      著者紹介

      澤井陽介
      国士舘大学教授。昭和35年・東京生まれ。社会人のスタートは民間企業。その後、昭和59年から東京都で小学校教諭、平成12年から都立多摩教育研究所、八王子市教育委員会で指導主事、町田市教育委員会で統括指導主事、教育政策担当副参事、文部科学省教科調査官、文部科学省視学官を経て、平成30年4月より現職。
      [2020年3月現在]

      児玉大祐
      東京都教育庁総務部教育政策担当課長。東京生まれ。1991年度から教諭等として東京都公立小学校に、1997年度からはラス・パルマス日本人学校に勤務。その後、統括指導主事等として、国立市教育委員会、東京都多摩教育事務所などを経て、東京都青少年・治安対策本部青少年担当課長、教育庁指導部主任指導主事、教職員研修センター企画課長等を歴任。この間、文部科学省「専門的作業等協力者(小学校社会)」や「カリキュラム・マネジメントの在り方に関する検討会議委員」等を務め、学習指導要領の改訂に関わる
      [2020年3月現在]

      目次

      はじめに
      本書活用のポイント
        第4学年における指導のポイント
       第4学年で育成する資質・能力と授業づくりのポイント
       主体的・対話的で深い学びを目指す授業改善のポイント
       子供が見方・考え方を働かせる指導のポイント
       板書の工夫のポイント
       学習問題とめあての設定のポイント
       学習評価のポイント

      1 わたしたちの県
       1 都道府県の様子 9時間
        第1時 東京都は、日本のどこにあるのだろう
        第2・3時 日本には、どのような都道府県があるのだろう
        第4時 東京都はどのようなところなのだろう
        第5時 東京都の地形は、どのようになっているのだろう
        第6時 東京都では、どのような産業がさかんなのだろう
        第7時 東京都の交通の様子はどのようになっているのだろう
        第8時 東京都にはどのような都市があるのだろう
        第9時 わたしたちが住む東京都には、どのような特色があるのだろう

      2 住みよいくらしをつくる
       1 わたしたちの水はどこから 12時間
        第1時 わたしたちは、いつどのような場面で水を使っているのだろう
        第2・3時 わたしたちは、毎日、どのくらいの水を使っているのだろう
        第4時 じゃ口の向こう側はどのようになっているのだろう
        第5・6時 浄水場では、どのように清けつで安全な飲料水にしているのだろう
        第7時 水道局で働く人は、どのような工夫をしているのだろう
        第8時 水道水源林やダムはどのような働きがあるのだろう
        第9時 昔はどのように飲料水を得ていたのだろう
        第10時 水は、どこからどのようにして送られてくるのだろう
        第11・12時 水を大切に使うため、自分たちにできることは何だろう

      2  ごみの処理とリサイクル【選択A】 13時間
        第1時 各家庭ではどんなごみをどのように出しているのだろう
        第2・3時 ごみはどこに運ばれるのだろう
        第4・5時 清掃工場ではごみをどのように処理しているのだろう
        第6時 粗大ごみは、どのように処理されているのだろう
        第7時 資源物は、どのように処理されているのだろう
        第8・9時 市はごみ処理の問題にどう取り組んでいるのだろう
        第10時 ごみを減らすために、どのような取組が行われているのだろう
        第11・12時 ごみや資源物は、どのように処理されているのだろう
        第13時 ごみを減らすためにできることを考えよう

      2  下水の処理と水資源【選択B】 13時間
        第1・2時 使った後の水のゆくえを予想して学習問題を見いだそう
        第3時 私たちが使った後の水はどこにいくのだろう
        第4時 下水処理場(水再生センター)はどのような働きをしているのだろう
        第5・6時 下水の処理の様子はどうなっているのだろう
        第7・8時 なぜ、下水を処理する必要があるのだろう
        第9時 東京都は下水処理に関わる問題をどのように解決しているのだろう
        第10・11時 大量の下水はどのように処理しているのだろう
        第12・13時 水を汚さないために自分たちにできることは何だろう

      3 自然災害からくらしを守る
       1 自然災害から人々を守る活動 10時間
        第1時 東京都ではこれまでにどのような自然災害が発生してきたのだろう
        第2時 自然災害により、どのような被害が発生するのだろう
        第3時 自然災害の被害を防ぐために、どのような取組をしているのだろう
        第4時 家庭ではどのような自然災害への備えをしているのだろう
        第5時 学校ではどのような取組が行われているのだろう
        第6時 区役所など、行政は風水害に備えてどのような取組をしているのだろう
        第7時 区役所と他の機関はどのように関わっているのだろう
        第8時 地域の住民はどのように風水害に備えているのだろう
        第9時 風水害を防ぐための取組はどのように関わっているのだろう
        第10時 風水害の被害を減らすために、わたしたちには何ができるのだろう

      4 きょう土の伝統・文化と先人たち
       1 江戸から今に伝わる祭り 10時間
        第1時 東京都にはどのような文化財や年中行事があるのだろう
        第2・3時 深川八幡祭りは、どのようなお祭りなのだろう
        第4・5時 深川八幡祭りは、いつから、どのようにしてはじまったのだろう
        第6時 地域の人たちは深川八幡祭りにどのように関わっているのだろう
        第7・8時 なぜ、深川八幡祭りは今も続けられているのだろう
        第9時 深川八幡祭りは、地域にとってどのような祭りなのだろう
        第10時 年中行事や文化財をどのように残しているのだろう

       2  江戸の発展に尽くした玉川兄弟 12時間
        第1時 400年前の江戸のまちは、どのような様子だったのだろう
        第2・3時 玉川上水は、どこの水を引いているのだろう
        第4時 玉川上水は、どこからどのように水を引いているのだろう
        第5~7時 玉川上水の工事は、どのようにして行われたのだろう
        第8時 玉川上水によって、江戸のまちの人々の生活はどのように変わったのだろう
        第9時 玉川上水ができたことで、武蔵野台地はどのように変わったのだろう
        第10・11時 玉川兄弟は、どのような思いで玉川上水の工事を進めたのだろう
        第12時 現在の玉川上水は、どのようになっているのだろう

      5 特色ある地いきと人々のくらし
       1  ネクタイづくりが盛んな市 8時間
        第1時 ネクタイは、どのようなつくりになっているのだろう
        第2時 どうして、八王子ではネクタイづくりがさかんなのだろう
        第3時 いつ頃から八王子市でネクタイづくりが行われてきたのだろう
        第4時 どのようなことがネクタイづくりの産業には必要なのだろう
        第5・6時 なぜ、現在でも八王子市のネクタイづくりはさかんなのだろう
        第7時 どうして、八王子市ではネクタイづくりがさかんなのだろう
        第8時 ネクタイづくりの高い技術を生かした取組には何があるのだろう

      2 国際交流に取り組む区 8時間
      第1時 大田区にある羽田空港は、どのようなところだろう
      第2時 多くの外国人がいる大田区ではどのようなまちづくりを進めているのだろう
      第3時 区役所は、外国人をどのように支援しているのだろう
      第4時 区役所は、外国人と地域の人との理解をどうやって深めているのだろう
      第5時 区の市民団体は、外国人をどのように支援しているのだろう
      第6時 地域の人は外国人をどのように支援しているのだろう
      第7時 なぜ、在住外国人は、大田区の魅力を発信しているのだろう
      第8時 外国人と共に暮らすには、どのようなことが大切なのだろう

      3 環境を守り生かす地域【選択A】 8時間
      第1時 小笠原はどのようなところなのだろう
      第2時 小笠原ではどのような暮らしをしているのだろう
      第3時 小笠原にはどのような自然があるのだろう
      第4時 小笠原の人々は、どのように豊かな自然環境を生かしているのだろう
      第5時 小笠原の人々は、どのように自然環境を守ってきたのだろう
      第6時 小笠原は、どのようにして世界自然遺産に登録されたのだろう
      第7時 小笠原の人々は、豊かな自然の中で、どのように暮らしているのだろう
      第8時 なぜ、小笠原の航空路開設について、意見が分かれているのだろう

      3 歴史や文化を生かすまち【選択B】 8時間
      第1時 台東区はどのようなところなのだろう
      第2時 なぜ、台東区を訪れる観光客は増加しているのだろう
      第3時 どのようにして、国立西洋美術館は世界文化遺産に登録されたのだろう
      第4時 台東区役所では、どのような取組をしているのだろう
      第5時 台東区では、どのように古いまち並みを保護しているのだろう①
      第6時 台東区では、どのように古いまち並みを保護しているのだろう②
      第7時 台東区のみ力とは何だろう
      第8時 台東区は、どのようにして観光客が集まるみ力をつくっているのだろう

      編著者・執筆者紹介

          Description

          「板書シリーズ 社会」の編著者である、国士舘大学教授、前文部科学省視学官
          澤井陽介先生に「板書シリーズ 社会」の特徴や活用の仕方についてお話を伺いました。

          社会科らしい「見方・考え方」とは…

          私はよく研究会などで、「中学校の先生は“教科”の専門家で、小学校の先生は“教育”の専門家である」という話をします。
          中学校の先生は専科ですが、小学校の先生はいろいろな教科を教えます。中学の教科書は専門性の高い資料集のようなイメージですが、小学校の教科書は問題解決の授業展開が分かるようにしながら、どんな先生方にも使いやすいように、汎用性高く作られています。

          また、中学校の社会科では、世界の動きを背景に日本の動きを見るようになり、視野が広がります。また、歴史的に見る、地理的に見るなど、専門的に学問を背景とした見方、多面的、多角的な考察の仕方になっていきます。

          一方、小学校の社会科では、地理的に見る、歴史的に見るという前の段階で、一つの地点だけ見ていると分からないけれど、「空間を広げて見る」と捉えやすくなるとか、一つの時点だけ見ていると分からないけど、「時間の経過で見る」とものごとの意義付けが分かるといった見方を大事にしています。これらが、中学校社会科の地理的分野、歴史的分野の学習につながります。

          また、小学校における人と人や事象と事象との関係性、「つながり」を見ていくという見方が、中学校社会科の公民的分野につながっていきます。小学校の中学年ではこの「つながり」を複合的に見るのではなく、一つの立場に立ってしっかりと見ていきます。

          小学校で「空間を広げて見る」「時間の経過で見る」「つながりで見る」という学び方を大事に授業展開し、問題解決を積みかさねることが、中学校の学習につながるということです。言い換えれば、それが社会科らしい「見方・考え方」だということになるのです。

          社会科の学習評価

          評価において大事なのは「目の前の子供たちにどういう人間に育ってほしいか」を考えることです。はじめに評価ありきで考えると、授業を定型化したり、パターン化したりしてしまう危険性があります。それでは本末転倒です。

          この授業を通して、今回の学習指導要領のどの部分の資質・能力を身に付けさせようとしているのか、どんな力を育てたいのかを、先生自身が考えた上で評価をすればいいのです。これはどの教科にも言えることだと思います。

          中央教育審議会答申でも複数の単元にまたがって評価してもいいとしているわけで、評価がはじめにありきではなくて、資質・能力ありきだと言っているのです。ですから1年間を俯瞰して、「この単元はこういうねらいでいこう」「この単元は子どもにうんと任せてみよう」といったメリハリがより大事になってきます。

          社会科は、みんなで調べて考えて進めていく、集団思考の教科なので、子ども一人一人が自分の学習を振り返ったり、調べ方を考えたり、考え直したりする場面を、単元のどこで設定すれば一番自然な流れになるか、1年間を見通してどの単元でどの程度入れたらいいかなどと、知恵を働かせなければいけません。一様、一律にこれがいいというような授業の定形化を求めているわけでもありませんから、教師一人一人が考えるべきことなのです。

          新しい「板書シリーズ」では、巻頭の理論ページに学習指導要領の趣旨を踏まえ、その学年で身に付けてほしい資質・能力や授業づくりのポイント、評価の進め方等をまとめています。本シリーズにはたくさんのヒントがつまっているので、ぜひ参考にしてみてください。「評価をしなくてはいけないからこういう授業をする」というのではなく、目の前の子どもにどう育っていって欲しいかがまず先にあって、それを具体的にイメージすることができれば、「ここでこそ評価すべきだ」という場面が分かると思います。

          「板書シリーズ 社会」の活用法

          私は教育学部を出ているわけではなく、最初は民間企業に勤めていて、その後に通信教育で教員になっていますから、教師になりたてのころは専門性が足りていないなかでいきなり全教科を教えなくてはいけませんでした。当時の私にとっては、教科書と指導書が頼りでした。そんな中で、社会科は逆に教科書を見ても、そのまま授業ができるようになっていなかったから、むしろ資料を中心に子供たちとやり取りしながら楽しくできたのです。

          多分、先生方が一番基盤にするのは教科書だと思うのですが、社会科の教科書というのは汎用性を高くしてつくっていますので、教科書だけで1時間の問題解決の授業が満足できるようにできるかと言われると疑問です。だから「板書シリーズ」に載っているような事例をつまみ食いしながらやるとよいと思います。

          「板書シリーズ」では見開き1時間で授業の流れがわかるようになっていて、どこでどんな目的でこの資料を使うか、活用するかということが分かりやすくなっています。

          付属しているDVDには、そういった資料が収録されていたり、資料活用の仕方のヒントが載っていたりするので、それをぜひ併用しながら板書のイメージと併せて資料の使い方について考えていただくと参考になると思います。

          ただ、いつまでも「板書シリーズ」に頼るだけの授業をやっていては駄目です。自分のライフステージを考えて、「板書シリーズ」をうまく使って積み上げていってもらうといいかなと思います。授業というのはこういう資料の出し方をして、こういう展開でこうまとめ上げれば一定の授業ができるのだということが「板書シリーズ」でわかったら、さらに地域や学校、子供たちの実態を踏まえ、そこに教師としての自分らしさを入れながら、目の前にいる子どもたちとの共同作業で板書計画を考えていって欲しいと思います。

          指導書すら見ない先生がいるという話を聞くこともあります。春季、夏季、冬季の休業日を利用するなどして、先生方にはぜひ教科書や指導書に一回は目を通して頂きたいと思います。指導書をベースにしながら、自分なりに工夫するというステップを踏んでいくと、学習指導要領の言葉の意味がよく分かってくると思います。

          Specifications

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2020年3月6日
          • ページ数: 236

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