5年目までに身につけておきたい!若手教師の働き方

    5年目までに身につけておきたい!若手教師の働き方

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      Barcode: 9784491040578

      須貝 誠/著

      $13.00

      著者紹介

      須貝 誠
      小学校非常勤講師。
      32校の教育現場で教える。TOSS相模原・和(のどか)会員。2018年4月より「現代ビジネス」にて連載中。
      [2020年2月現在]

      目次

      第1章 教師の仕事マイン・ドリセット―働き方は自分で決める

      教師の仕事マインド・リセット
      ベテランの先生と同じにしなくていい
       1 前の黒板への掲示
       2 授業開始と終了のあいさつ
       3 学級(専科)通信を書くこと
       4 子どもとの毎日の日記のやりとり
       5 「残飯ゼロ」の給食指導
       6 漢字の採点
       7 放課後の市販テストの採点
       8 発言回数調べと賛成・反対調べの帽子
       9 職員長会での司会の復唱と資料の読み上げ
       10 音読カード
       11 「めあて」の板書
       12 構造的な板書
       13 その他
      自分の職歴・ステージで仕事をしよう
      得意なことを生かして、いい循環をつくる
      他者の意見のよし悪しは自力で判断する
      効率的な仕事と心のゆとりを循環させる
      経験年数ごとに自分の課題を設定する

      第2章 校内外の仕事の時間効率を上げる

      校内の仕事の時間効率を上げるプロフェッショナルをめざそう
       1 時間割を固定する
       2 会議開始時間を遵守する
       3 会議のもち方
       4 週案の作成の仕方
       5 指導要録の作成の仕方と作成時期
       6 「主体的に学習に取り組む態度」の評価は「A」をベースに考える
       7 修了証の作成方法
       8 学習指導案への押印
       9 学校徴収金の集金方法
       10 提出物の集め方
       11 明日の連絡を行うタイミング
       12 連絡帳への返信
       13 配布物、手紙等の配り方
       14 教室掲示
      校外の仕事を要領よく遂行するプロフェッショナルをめざそう
       1 家庭訪問(個人面談)
       2 校外での研修
       3 出張先など学校を不在にしているときの子どもへの対応
       4 遠足と社会科見学などでの引率業務

      第3章 授業効率を上げる

      各教科ごとの授業パターンを理解する
       1 国語科授業の基本パターンと指導技術
       2 算数科授業の基本パターンと指導技術
       3 社会科授業の基本パターンと指導技術
       4 理科授業の基本パターンと指導技術
      子どもの活動量・作業量を多くする
      体育や理科で使う道具などの準備を工夫する
      習字の授業では、ひたすら書かせる
      教師自身が楽しく授業をする
       1 授業のリハーサル
       2 教師が「わざと間違える」
      1年を通じて守らなければならないルールを伝える
      自分の授業をアップデートする
       1 ほかの先生の授業を見る
       2 自分の授業を録音・録画しておく
       3 子どもの作品は授業内で評価してしまう
       4 自主的な勉強会を校内で開く

      エピローグ
      おわりに

          Description

          他律的で非効率な「がんばり」から、自律的で効率的な「がんばり」を重視する考え方にシフト
          逆算思考で時間効率を上げる!

          ----------------------------------------------------------------------
          働き方は自分で決める
          「隣の教室の先生がしている…」「講師の先生が言っている…」から、「(本当に必要なのかよくわからないけど)いままでそうしてきた…」そんな理由で、続けている仕事はありませんか? あるいは、勤務時間内に終わらなければ“自主的に残業するのは当たり前”と思い込んで、それが日常化していませんか?

          日々の触れ合いや授業を通じて、子どもたちの成長を促すのが教師の務めです。しかし、「あれも大事」「これも大事」と仕事が増えた結果、心と体が疲弊し、授業準備の時間を確保することさえままならないのであれば、それこそ本末転倒です。

          いまの時代、教師は忙しすぎると言われます。そのため、仕事の量をいかに減らせるかという視点から、働き方を再考しようとする動きもあります。しかし、いま自分たちのしている仕事の「種類」は減らさずに、それぞれ均等に「量」を軽減しようとすれば、一つ一つの仕事の質がただレベルダウンしてしまうでしょう。

          そこで、本書がまず提案したいのが「マインド・リセット」です。“教師である以上は…”“ベテランの先生がやっているから…”“講師の先生が言っていたから…”「せねばならない」という思い込みを外し、教師としての自分の特徴を見つめ直してみる、そのうえで自分にとって本当に必要なことにフォーカスし、仕事の時間効率を上げることです。

          自分の職歴・ステージで仕事をしよう
          教師が一番重視しなければならない仕事は、一人ひとりの子どもたちの成長を促すこと、殊に学力を伸ばすことです。ということは、子どもたちの学力向上に寄与しないことであればしなくていいということです。つまり、効果を実感できなければやり方を変えるか、やめてしまうという踏ん切りが大切だということです。
          そのために提案したいのが、つぎの4つです。

          ①仕事のサイクルを意識する→得意なことを生かして、いい循環をつくる
          ②周囲の先生の意見は大事だが、うのみにはしない→他者の意見のよし悪しは自力で判断する
          ③心のゆとりを生み出す働き方を工夫する→効率的な仕事と心のゆとりを循環させる
          ④職歴・ステージごとに自分の仕事を考える→経験年数ごとに自分の課題を設定する

          この4つには共通することがあります。それは、他律的で非効率な「がんばり」から、自律的で効率的な「がんばり」を重視する考え方にシフトするということ。

          教師の仕事は授業だけではありませんから、一定水準の質と量を他者から要求されることも少なくありませんが、究極的には同じです。「その日の仕事のゴール」を決められるのは自分自身だけだということです。

          では、どこにゴールを設定すればよいのでしょうか。この答えは、いたってシンプルです。それは、その日の仕事は勤務時間中に終わらせるということです。「なにをいまさら、当たり前のことを」と思われるかもしれません。しかし、ここにこそ発想の転換が必要なのです。それは、次の発想です。

          いかにして、その日の勤務時間中に、いい授業を行う準備を終わらせるか。

          「それこそ、困難だ」という声も聞こえてきそうです。だからこその発想の転換です。たとえ授業改善に寄与する取組だったとしても、終わりが見えず、毎日のように夜遅くまで学校に残り、体と心に疲労を抱えたまま朝を迎える。そんなルーチンを続けていて、いい授業ができるでしょうか。いくら徹夜しても疲れ知らずな方もいるかもしれませんが、何十年も続けていけるでしょうか。
          私は、(授業改善への道のりはのんびり足だったとしても)心にゆとりをもち、元気はつらつで臨むほうが、いい授業になる確度が上がると思います。そのためにも、仕事をすべきときは仕事に集中する、休むべきときはしっかり休むというメリハリを(絵空事ではなく)本気でつくることだと思います。

          授業には唯一無二の正解はありませんから、教師自身が自分の個性に合った実践を行ったほうがいいし、「どこまでいったらよしとするか」を自分で決められたほうがよいのです。そのために、(降って湧いてくるような仕事もありますが)その日にすべきことは自分で決めて勤務時間中に終わらせる、そのために必要な努力こそ惜しまない、ということです。これが、「自分の働き方は自分で決める」ということなのです。

          Specifications

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2021年2月5日
          • ページ数: 168

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