UDマインドでつながる 算数科授業のユニバーサルデザイン

    UDマインドでつながる 算数科授業のユニバーサルデザイン

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      Barcode: 9784491043807

      久木田 雅義/著

      $15.00

      著者紹介

      久木田雅義
      洛南高等学校附属小学校 講師
      大阪府生まれ。神戸大学教育学部初等教育学科卒。大阪市立小学校教諭、関西
      学院初等部教諭、京都教育大学大学院連合教職実践研究科授業力高度化コース
      修了を経て現職。日本授業UD 学会員。共著に「授業のユニバーサルデザイン
      を目指す 「安心」「刺激」でつくる学級経営マニュアル」(東洋館出版社)。
      [2021年2月現在]

      目次

      はじめに
      Chapter1 授業のUD化 理論編
      ・授業づくりの始まりは学習内容(教材)から「児童・生徒」へ
      ・つまずきが想定できたら、これまでの知見を活かす
      ・「UDマインド」をクラス文化に
      ・仲間づくりと授業のより良い循環を探る
      ・主役の座は誰の手に
      ・教師が教え伝える学びと子どもの主体的学びのバランス
      ・授業UD化を進めることで見える、子どもたちの「学び」へのアプローチ①
      ・授業UD化を進めることで見える、子どもたちの「学び」へのアプローチ②
      ・授業UD化は方法論の前に、「子どものつまずき」からスタートする
      ・参考にする手立てや工夫は幅広く
      ・教科担任制でも「UDマインド」でつながる
      column:教師ができること
      Chapter2 「算数科」授業のUD化 理論編
      ・算数科という教科について①
      ・算数科という教科について②
      ・算数科授業のUD化1つ目の視点:焦点化について①
      ・算数科授業のUD化1つ目の視点:焦点化について②
      ・算数科授業のUD化2つ目の視点:共有化について①
      ・算数科授業のUD化2つ目の視点:共有化について②
      ・算数科授業のUD化2つ目の視点:共有化について③
      ・算数科授業のUD化3つ目の視点:構築化について①
      ・算数科授業のUD化3つ目の視点:構築化について②
      ・算数科授業のUD化3つ目の視点:構築化について③
      ・算数科授業のUD化4つ目の視点:視覚化について①
      ・算数科授業のUD化4つ目の視点:視覚化について②
      ・算数科授業のUD化4つ目の視点:視覚化について③
      ・算数科授業のUD化1つ目の要点:『選択』について
      ・算数科授業のUD化2つ目の要点:『立場・見方』について
      ・算数科授業のUD化3つ目の要点:『スモールステップ(小段化』について
      ・算数科授業のUD化4つ目の要点:『積み重ね』について
      ・算数科授業のUD化5つ目の要点:『スパイラル(らせんスロープ』について
      ・算数科授業のUD化6つ目の要点:『得意・上手』について
      ・算数科授業のUD化 4つの視点・6つの要点“まとめ”
      Column:マジックナンバー

      Chapter3 「算数科」授業のUD化 実践編
      ・算数科授業のUD化 実践例の紹介
      ・実践例1 5年 整数の性質を調べよう[偶数と奇数] 1時間
      ・実践例2 5年 面積の求め方を考えよう[四角形と三角形の面積] 1単元
      ・実践例3 4年 わり算のしかたを考えよう[わり算の筆算 わる数が1けた] 1時間
      ・実践例4 4年 四角形をしらべよう[垂直、平行と四角形] 1時間
      ・実践例5 指名方法について
      ・実践例6 ペア活動について
      ・実践例7 2年 図を使って考えよう(2)
      Column:YouTubeにUD化授業を見る

      参考文献
      おわりに

          Description

          算数の教科特性に合わせた授業のUD化を提案!



          ―積み上げ教科の代表格である算数―

          算数科授業のUD 化を考えるには、これまでの授業UD 化の考え方や知見をもとに、教科特性に合わせたカスタマイズをしていくことが必要です。他の教科では、3 つの視点である『焦点化・視覚化・共有化』(国語科)をもとに、追加や整理をする形でカスタマイズが進められています。例えば、社会科では『スパイラル化』『動作化』『スモールステップ化』を、道徳科では『身体表現化』を加える形で提案や実践が行われています。また、算数科でもすでに『そろえる』というコンセプトを取り入れる提案がされています。 
           そこで改めてこれまでに国語科を中心に示されている『焦点化・視覚化・共有化』と算数科授業のUD 化について検討します。本書では新たに『UDマインド』を提案し、さらに算数科の教科特性に準じたカスタマイズを考えます。

          〇「UDマインド」で授業をつくる

          ―「より多くの子がわかる・できるようになってほしい」との願い―

          授業者は「すべての人のために」という考え方や姿勢をもって授業に臨みます。授業UD の基になる「すべての人のために」という考え方を“UD マインド”と呼ぶことにします。

          この「UD マインド」は授業者である教師だけがもつべきものでしょうか。私はこれからの時代を生きる子どもたちにこそ、この考え方をもってほしいと願っています。また子どもにとって将来必要な考え方であるとも思っています。教師は授業をUD 化することで、この「UD マインド」がクラス文化となり、子どもたちに“拡散”させていくことができるのです。つまり、UDマインドの育成を授業の中に含んでいるのが、授業のUD 化であるのです。

          教師と子どもたちが「UD マインド」の共有ができるように、「授業目標」を設定します。新学年の4 月当初に、「クラスのめあて」や「学級目標」を設定することは全国の学校で多く取り入れられている実践です。これらはクラスや仲間づくりにとって大切なことです。これを授業にあてはめたものが『授業目標』です。子どもたちの学校で過ごす最も長い時間が授業です。一年を通して、「授業の中で大切にすること」「より良い授業にするために必要なスローガン」を子どもたちと一緒につくり、共有します。『授業目標』を共有することで子どもたちに見えやすくなる価値が2 つあります。1 つ目は、「助け合う姿の価値」です。2 つ目は、「わからないことや誤答の価値」です。クラスの中に「わからない」や「間違い」が見えてくることや、教師がわからないことや誤答を貴重なものとして価値付けることは、『授業目標』へのチャレンジのスタートです。『子どもが真剣に間違う』ことができるクラスもとても素敵です。


          〇4つの視点と6つの要点を意識した授業実践を紹介!


          本書では7つの授業実践を紹介しています。






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          本書では、このようにUDマインドをベースに、算数授業を4つの視点と6つの要点で解説していきます。
          第3章では実践編として、具体的な実践事例を提案し、視点・要点をもとに分析していきます。
          新しい視点を手に入れるだけではなく、今のあなた自身の実践を分析する力を養うことができます。
          多くの子どもが「より良く学べる」ために、算数科授業のUD化の可能性を感じませんか?

          Specifications

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2021年2月15日
          • ページ数: 152

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