算数授業研究 No.134

    算数授業研究 No.134

      Product form

      Barcode: 9784491044606

      筑波大学附属小学校算数研究部/編

      $6.00

      目次

      02 提起文 森本隆史

      特 集 子どもが算数好きになる「きまり発見」の授業
      04 教師の価値観が試される「きまり」発見の授業デザイン 田中博史
      子どもがきまりを見つける授業
      06 1年 たし算 「きまりがありそうだ」と感じる「たし算」の授業 矢野 浩
      08 2年 ひき算 きまり発見(帰納)から,類推・演繹へつなぐ 平川 賢
      10 3年 かけ算九九 九九表の3分割で気づかせる,分配法則 木下幸夫
      12 4年 角 パターンブロックを使った敷き詰め 森本隆史
      14 5年 比例 子どもは変化に着目したくなる 尾正彦
      16 6年 関数の考え 「わかる!」「すごい!」の声を引き出す演出をする 中村潤一郎
      18 子どもがきまりを見つけたくなる教材はどのようにしてつくるのか 盛山隆雄
      子どもがきまりを見つけたくなるオリジナル教材
      20 1年 計算ピラミッドが「数学的な見方・考え方」を豊かにする 新城喬之
      21 2年 帰納的・演繹的・発展的に考える体験を通して,思考し続ける力を育む 岡田紘子
      22 3年 商とあまりを固定すると,そこにきまりが見えてくる 小泉 友
      23 4年 きまり発見から,問題を発展させる態度を育てる2 4 6÷3 尾形祐樹
      24 5年 「見えた」「そういうこと」で問いが続く授業 小林秀訓
      25 6年 ニュートン算できまり発見! 重松優子

      特集2 子どもが算数好きになる「問題発見」の授業
      26 問題発見のある授業  細水保宏
      1時間の中でいくつかの問題が生まれる授業実践
      28 1年 わからない場面を子どもが把握して,それを解決する方法が見えてきたときまでが問題発見 中田寿幸
      30 2年 作る筆算の条件を変えてみる 夏坂哲志
      32 3年 想定内と想定外の問題発見 沼川卓也
      34 4年 解決できない対象の自覚が算数の問題発見 田中英海
      36 5年 着目する図形の構成要素が変わっていく 森本隆史
      38 6年 芋づる式に問題が出る授業 加固希支男
      授業終末に次時への問題が生まれる授業実践
      40 5年 志田倫明
      42 6年 なんで金・銀が多く出るの? 青山尚司

      初等教育学<算数科>授業づくり講座
      44 授業づくり講座 第5回 夏坂哲志
      46 授業づくり講座 第5回 大野 桂

      研究会報告 算数授業GG 研究会
      48 研究会について 中田寿幸
      49 1日目の授業について 山本良和
      50 2日目の授業について 山本良和
      51 協議会について 中田寿幸
      52 参加者の感想 森本隆史
      54 見て,見て! my 板書 岩本充弘
      55 算数サークル紹介 江橋直治/中村 佑

      全国算数授業研究会連載
      56 全国算数授業研究会だより 河内麻衣子
      57 月報 実践報告 草地貴幸

      筑波大学附属小学校算数部連載
      58 発展的に考察する力を伸張する算数授業のつくり方 森本隆史
      60 ビルドアップ型問題解決授業 大野 桂
      62 算数的な感覚を豊かに育てる授業づくり 中田寿幸
      64 数学的活動を通して学びに向かう力を育てる 盛山隆雄
      66 算数的な問い方を鍛える 山本良和
      68 失敗の活かし方を学ぶ授業 夏坂哲志

      70 ゼミ報告 算数GG ゼミナール 森本隆史

          Description

          算数好きになるかを左右する年度初めの授業。子どもたちが算数の問題を解けるようになっただだけでは、「算数が好き」になったとは言えません。
          問題解決の授業の楽しさに気が付き、算数が好きになる、「きまり発見」のある授業を特集します。
          『算数授業研究』 筑波大学附属小学校は、日本初の国立師範学校を前身としてもつ。準教科担任制を敷く同校の算数研究部は、国内の算数教育を力強く牽引する。年4回の「『算数授業研究』公開講座」をはじめ、各教諭が特色のある研究会を主宰するなど、国内外から年間1万人以上の教育関係者に研究成果を供している。1993年の創刊より、同算数研究部が企画・編集を務める『算数授業研究』誌は、全国の熱意のある授業実践者から、文部科学省の調査官まで幅広い算数教育関係者を執筆者に迎え、授業者のための算数教育誌として、根強い人気を誇っている。 #算数授業研究 #筑波大学附属小学校算数部

          年度初めだからこそ
           本号の特集は2 つ。どちらも「子どもが算数好きになる」という文言をつけている。

           子どもたちが「算数が好き」と言ってくれることは,我々教師の願いだと考えている。子どもたちが算数のことを好きになるためには,わたしたちが日頃の授業をどのようにしくんでいくのかが大きな鍵となる。

           子どもたちは,算数の時間に,ある問題がわかったり,できたりすれば,算数に対して悪い思いはもたないだろう。しかし,これは「算数が好き」ということとはちがう。子どもたちが「算数が好き」という状態になるためには,日頃の授業で算数の楽しさを実感する必要がある。

           子どもたちが頭を悩ませる中で,ある数に着目して考えると,それまでは見えていなかった関係が急に見えてくる。その関係からあるきまりを発見したことで,問題解決に生かすことができるという算数の楽しさを経験させたい。また,子どもたちが「問題発見」をしていく数学的活動も重要とされていることからも,一つの問題が解決した時に,ある事象を統合的・発展的にとらえて新たな問題を設定するなど,子どもたちが学ぶこと自体を楽しむ経験もさせたい。

           このような経験は,一年間のどの時期からさせるべきか。答えは簡単である。新しいクラスとなり,「今度の先生はどんな授業をしてくれるんだろう」と,子どもたちがワクワクしている年度初めからである。

           子どもたちが授業をとおして,知的に考えていくことで,算数の楽しさを少しずつ実感していく。子どもたちが「算数が好き」と言うようになるためには,この積み重ねがなくてはならない。

          Specifications

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2021年5月6日
          • ページ数: 72

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