子どもと創る「国語の授業」2021年 No.72

    子どもと創る「国語の授業」2021年 No.72

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      Barcode: 9784491045498

      全国国語授業研究会・筑波大学附属小学校国語研究部/編

      $6.00

      目次

      〈提起文〉青木伸生
      〈提案授業〉弥延浩史
      01 授業を振り返って……弥延浩史
      01 参観者のコメント……桂 聖/白坂洋一
      02〈低学年〉文章と黒板とノートをつなぐ……青木伸生
      06〈低学年〉書くことで学習対象との関わりをもつこと・自分や友だちを登場させること・評価することで資質・能力を育てる……田中元康
      10〈中学年〉思考を明確にするノート指導 —中学年 物語文の実践を通して—……長屋樹廣
      14〈中学年〉学びの軌跡を残せるノートを作ろう……柘植遼平
      18〈高学年〉資質・能力の幾瀬いに連なるノート指導の観点……三浦 剛
      22〈高学年〉自分の学びをメタ認知できるノート —再構成・評価・まとめを活用して—……流田賢一

      特別連載 国語授業の裏側 —子どもの主体性と教師の指導性—
      26 第1回 学びの構えをつくる裏側(0時間目)……溝越勇太

      明日から実践 提案!先取り授業
      28 1年「サラダでげんき」(東京書籍)りゆうをそうぞうしてよもう「サラダでげんき」……矢内丈博
      30 2年「お手紙」(東京書籍)「お手紙」げきをつくろう……重廣 孝
      32 3年「ちいちゃんのかげおくり」(光村図書)場面を比べながら読み、感じたことをまとめよう……清水一寛
      34 4年「一つの花」(教育出版)2つの場面を比べて読むと、どんなことが見えてくるかな……小室素子
      36 5年「大造じいさんとガン」(光村図書)新聞記者になって「大造じいさん」の話を読み取ろう……中島恵那
      38 6年「きつねの窓」(教育出版)「なぞ解説文」で物語の魅力を解説しよう —「きつねの窓」の謎—……小泉芳男

      全国津々浦々 私の国語教室
      40 子どもの読みの「目のつけどころ」からはじまる授業づくり……橋本智美
      43 「問い直すこと」で高まる「言葉への自覚」……野村宏人

      国語教室お悩み相談室
      46 ○説明文「ウナギのなぞを追って」の要約指導を教えてください
         ○説明文の「中新聞」の見つけ方を教えてください……〔回答者〕青木伸生

      連載
      48 KATSURA 国語劇場! 「ひらがな書字指導」再考……桂 聖
      51  青ちゃん 単元工房 説明文を重ねて読む(2年生)……青木伸生
      54  YANOBE‘s国語授業レシピ 振り返りを変える —学習者主体のリフレクション—……弥延浩史
      57  国語授業づくり はじめのい?っぽ! 要約に関する説明文の系統指導……白坂洋一  
      60  わくわく国語教室 物語創作指導 その4……青山由紀

      63 教師の必読書・おすすめ教材……大谷史子

      64 編集後記・次号予告・子どもの作品解説

          Description

          〈提起文より〉

          特集:ノートで資質・能力を育てる

           子どもの学びの充実を考えたとき、ノート指導は欠かせないポイントの一つであろう。子どもには、ノートに自分の考えを自分の言葉で書き込める力をつけたい。また、自分が書き込んだノートを使いながら、仲間と学び合うことができるようにしたい。さらに、後から自分のノートを見直し、その日に授業で学んだことはこのようなことだったと、ふり返ることもできるようにしたい。

           ノート指導やノートづくりの大切さは、ずっと言われ続けてきていることだが、実際の授業の場において、教師は子どもに「ノートをつくる力」を付けていないのではないか。

           例えば、説明文の内容をより的確にとらえるために、表にまとめて整理するとよい場合がある。AとBを対比して述べているような文章に対してである。ところが授業場面で、教師が表を作成し、その中身を書き込むようなワークシートが使われると、表の中身を書き込むための穴埋めの力(情報の取り出しの力)は育つかもしれないが、もっと大切な「自ら表をつくって整理しようと発想すること」ができる子どもは育たなくなってしまう。育てたいのは、書かれている文章の内容に応じて、自分の考えをノートにまとめようと思考する力である。子どもにとって、ノートそのものが、学びをつくる場になること、そしてノートに残された記録を通して、自分の学びをふり返る場になることだ。ノートづくりが、個々の子どもの資質・能力を育むのだ。

           このように考えると、教師のノート指導が、子どもの学びにとって重要な意味をもつ。授業や単元を通して、子どもにどのような資質・能力を育むために、どのようにノートに書かせるか。もちろん、ノート指導には学年の発達段階に応じた手順を踏むことが必要であろう。時間内に必要なことをノートに書き込むためには、ある程度の時間を集中して鉛筆を動かし続けるといった、基礎になる力を育んでいくことも大切になる。

           本号では、教師がノート指導、ノートづくりにどのようなこだわりをもち、どのような手順、手立てで子どものノートを育てているか、子どものノートをどのように授業の中で活かしているかを具体的に紹介してもらった。

           そして、子どもがノートをつくり上げていくことが、どのような資質・能力の育成につながるのかを考えたい。(青木伸生)

          Specifications

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2021年7月2日
          • ページ数: 64

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