秒で刺さって子どもが動く! 「教室コトバ」のつくり方

    秒で刺さって子どもが動く! 「教室コトバ」のつくり方

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      Barcode: 9784491047317

      森川 正樹/著

      $13.00

      著者紹介

      兵庫教育大学大学院言語系教育分野(国語)修了、学校教育学修士、関西学院初等部教諭。32年版学校図書教科書編集委員、全国大学国語教育学会会員、授業UDカレッジ講師。教師塾「あまから」代表。国語科の「書くこと指導」「言葉の指導」に力を注ぎ、「書きたくてたまらない子」を育てる実践が、朝日新聞「花まる先生」ほか、読売新聞、日本経済新聞、日本教育新聞などで取り上げられる。全国で「国語科」「学級経営」などの教員研修、校内研修の講師をつとめる。社会教育活動では、「ネイチャーゲーム講座」「昆虫採集講座」などの講師もつとめる。
      著書に、『子どもの思考がぐんぐん深まる 教師のすごい!書く指導』『このユーモアでクラス
      が変わる 教師のすごい! 指導術』『言い方ひとつでここまで変わる教師のすごい! 会話術』『あたりまえだけどなかなかできない教師のすごい! 仕事術』(東洋館出版社)、『熱中授業をつくる! 子どもの思考をゆさぶる授業づくりの技術』『教師人生を変える! 話し方の技術』『熱中授業をつくる! 教室の対話革命』(以上学陽書房)、『小学生の究極の自学ノート図鑑』(小学館)、『できる先生が実はやっている 働き方を変える77の習慣』『できる先生が実はやっ
      ている 教師力を鍛える77の習慣』『クラス全員が喜んで書く日記指導』『小1~小6年“書く活動”が10倍になる楽しい作文レシピ100例』(以上明治図書)、『先生のための! こんなときどうする!? 辞典』(フォーラム・A)他、教育雑誌連載、掲載多数。
      教師のためのスケジュールブック『ティーチャーズログ・ノート』(フォーラム・A)のプロデュースをつとめる。

      目次

      「はじめに」に代えて
      教師としての「コトバ」、人としての「言葉」 

      第一章 教室コトバのつくり方
      「教室コトバ」とは 
      教室コトバの「背景」が大切 
      「言葉を減らす」のも教室コトバ 
      教室コトバのつくり方①「映像」からつくる 
      教室コトバのつくり方②「メンタル」からつくる 
      Column1 一日のうちで、一番使っている教室コトバは?

      第二章 教室コトバで学級をつくる
      「前提」をつくる
      声をかけるときに意識したい「順序」
      セルフイメージ、クラスイメージ
      一流だね
      「新しい言葉」には積極的に出会わせる
      【秒で刺さる教室コトバ】
      (エアタッチ)(グッドサイン・ピースサイン) 
      ちょうどやろうとしていたのだよね
      ツルツルにします
      先生までうれしくなってきます 
      (全身でポーズ)
      「寄りかからず、でもつながっているクラス」をつくろう
      あ、楽しそうなこと考えている顔しているなあ
      いや~楽しい楽しい楽しい
      拾ってあげて
      助けてください 
      先生には夢があります
      Column2 (あ、今刺さってるな!)という感覚

      第三章 教室コトバで授業をつくる 
      筆記指導時の教室コトバノートのマスに合わせて丁寧に書かせる
      授業導入時の教室コトバ日付とページを書かせる 
      作文導入時の教室コトバ①「句読点」を打たせる 
      作文導入時の教室コトバ②「段落」を付けさせる 
      「教室コトバ」のもう一つの役割 
      教室コトバの効果を高める「詰め」
      【秒で刺さる教室コトバ】
      アレ!
      指を置いてごらん
      先生は板書係だから
      次に何色のチョークを持つか、まで考えている集団ってすごいよね
      誰を大事にしますか? 
      口に出すパワーを指に使ってください!
      あたっても手を挙げている人、ちゃんと見ています 
      今、誰が言った?
      ん? 先生聞いてなかった
      Aさん言ってごらん Aさん言ってごらんAさん言ってごらん 1
      目と耳で勉強! 目と耳と口で勉強! 
      今日からレベル上げるよ
      もう日付とページを書いている人、花丸を描いておきなさい 
      クモの巣です 
      ごめん、先生が言ったらダメだよね… 
      少数派が快感になったら話し合いのベテラン 
      あなたは、そう思うのですよね 
      言い切れ! 断定せよ!
      コトバの十字架をつくります 
      1週間後、1か月後の自分が見てもわかるように書きなさい 
      音を届けるのではなく、様子を届けなさい 
      自分を脇役にしない 
      (させたいことを呟く) 
      ピザではありません。どらやきです 
      何て書いたらいい? どこに書きますか?
      今回のペア対話、意味があった? 
      似合わないものはどれですか 
      任せます 
      意見は何種類出ていますか? 今、意見の内容が変わったのわかった? 
      真似をしたい人を見つけなさい 
      (無言) 
      Column3 【プロ意識】が出る場所、それが言葉遣い 

      第四章 教室コトバで自分を磨く 
      無思考の「言葉」ではなく、考えて使う「コトバ」に 
      常に当事者意識を持つ 
      【秒で刺さる教室コトバ】
      人に説明するとき「残るコトバ」を挟みながら話す 
      腕を上げたい人教えてください 
      Column4 目が合わないのはNG 

      「おわりに」に代えて
      最高の教師人生を! 

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        Description

        授業中、ある子が発表しているのに他の子がおしゃべりをしていたとき、何て言いますか?

        普通であれば「静かにしなさい」でしょうか。でも、それだけでは子どもに伝わらないときもあります。教師であれば「静かにしなさい」以外の言葉を持っていると役に立ちます。

        例えば「誰を大事にしますか」

        これは、発表している子を大事にしようという意図があります。相手への気配りを伝えているわけです。

        教室コトバを使えば、授業が濁らない!

        他にも次のようなケースはどうでしょうか。

        理科の観察記録で絵を描いている教室。
        教師「(指で形を作りながら)これぐらいの大きさで描きなさい」
        (子ども:え? これぐらいってどれくらい?)

        このケースの直後、授業が濁ります。「濁る」ということは、子どもの【理解度】が下がることを指し、「濁る」ということは、授業への【参加度】が下がることを指します。
        やり直してみましょう。

        理科の観察記録で絵を描いている教室。
        教師「自分のグーよりも大きく描きなさい」
        (子ども:用紙の上にもう一方の手でグーを作りながら描き出す)

        こちらの方が濁りません。なぜなら、子ども各個人が瞬時に「イメージ」できるからです。子どもに指示をするときは、この「瞬時にイメージできる」ということが大切です。言い換えれば、何かを指示するときは、子どもの反応速度が速くなるような話し方をする、ということです。
        このように、子どもが瞬時にイメージできて反応できる言葉を「教室コトバ」と呼んでいます。

        教師にとって武器となるのが「言葉」!

        私たちは教師になると、教室にいきなり立たされます。学生からそのまま教師になった場合、昨日までと打って変わって自分は「先生」と呼ばれ、授業をしなければなりません。子どもたちにとって、教師の経験年数なんて一切関係ないということです。

        大事なのは、子どもたちにとって安心感のある先生になるということです。そこで効いてくるのが「言葉」です。言い換えれば、武器となるのが「言葉」なのです。
        教室の前に出ると、子どもたちにとって、私たちが発している言葉、しぐさ、表情、すべてが情報です。その情報が子どもたちにとって安心感のあるものか、そしてわかりやすいものかどうか。瞬時に理解できるものかどうか。

        例えば、鉛筆を使って作業している子どもたちの目を一旦前に向けさせたい。子どもたち全員の目を上げさせなければならない。そのときに、「こちらを向きなさい」「話をします」と言ってそのままシューッと集中できればそれで構いません。しかし、そうではないときがあります。そのときは、次のように声をかけています。

        「映画を見るように前を向きましょう」

        「顔は絶対に前を向いている状態だよ」ということを瞬時に思わせたいわけですね。特に低学年の子どもは、まだ幼いので「顔をこちらに向けます」と言うよりも、「映画を見るようにしてごらん」というふうに言うと瞬時に伝わります。子どもたちに刺さります。映画は画面を「見上げに行く場所」だから、その状況の持つ絶対的なイメージを利用するわけですね。

        「教室コトバ」の使い方次第で子どもの動きが大きく変わる!

        次は、子どもたちの気持ちに立って、言葉を考えてくパターンです。作文指導のときに、たくさん書かせたいとき。普通であれば、「たくさん書きなさい」とか、「いっぱい書けたらいいなあ」といった言葉でしょうか。
        ここでは、ちょっと変えて心理的な暗示を誘います。例えば、用紙の配り終わりに、

        「20枚くらいは多めに印刷してきたのだけれどなあ……。もしかして足りないか……?」

        どうでしょう。私のクラスは毎年30人なのですけれども、30人のクラスで20 枚っていうところがポイントです。つまり「みんなたくさん書くかもしれない、たくさん書くことが当たり前、たくさん書いたら足らなくなるかもしれない、足らなくなるような事態なんてあるの? 君たちならあるよ!」といった思考の流れを呼び込みたいということです。

        それを聞いて多くの場合、子どもたちは奮起します。自尊心をくすぐられるわけですね。そして、その結果、子どもたちはこちらが用意していた以上の用紙を使います。
        大切なのは、ここから。用紙がなくなったときに、先生が困る状態をつくります。「ちょっと待って、紙が足りなくなってきた…」と言って、さらに子どもたちにやる気を促し、最終的には「紙がなくなったから、印刷してくるわ!」と実際に印刷しに行くのです。そうすると、子どもたちは「エッヘン」となります。「甘いな先生、僕たちは書けるんだよ」って。

        先生は「ごめん、ごめん」と新たな紙を持ってきます。子どもたちはニコニコして待っています。教室の前で「先生、早く!」とか言いながら。
        そのときの子どもの顔は輝いているはずです。

        本書では、教室コトバのつくり方はもちろん、実際に使っている教室コトバ55例を掲載しています。「教室コトバ」は、すべて著者自身が教室で使用してみて効果を実感したもの。
        指示したり、発問したりしながら効果があった「コトバ」を逐一メモしてきたものをまとめました。
        できれば、本書をきっかけに皆さんの「教室コトバ」を作っていただければ嬉しいです。ぜひ、一緒に「教室コトバ」を使って子どもたちと楽しいクラスを創りましょう!

        子どもが瞬時にイメージできるコトバでクラスを変えよう!

        Specifications

        • 読者対象: 小学校教員
        • 出版年月: 2022年3月19日
        • ページ数: 216

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