「竹早」×「多様性」でえがく未来〜多様性を理解する、活かす教育実践〜

    「竹早」×「多様性」でえがく未来〜多様性を理解する、活かす教育実践〜

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      Barcode: 9784491047713

      東京学芸大学附属竹早中学校/著

      $17.00

      目次

      はじめに
      第1章 理論編
      多様性(教育)研究の流れ
      「多様性の教育」の研究の目的・経緯・意義

      第2章 実践編
      国語科:句会を開こう―フリー俳句、アンサー俳句、テーマ俳句―
      社会科:共生社会のあり方を考える公民の授業実践
      〈コラム1〉 竹早中学校における「総合的な学習の時間」の取組—自由研究・卒業研究を中心に—
      数学科:数当てゲームの答えが2つある理由を考えよう
      理科:花のつくりとはたらき―「花」を植物にとっての生殖器官であると捉え直す―
      〈コラム2〉 “ほんとうの運動会”を創り続けるわたしたちを目指して
      音楽科:サンバに親しむ
      美術科:私と世界との対話
      〈コラム3〉 多様性と「文研」―「成果」と「プロセス」の多様性―
      保健体育科:Wii Sportsから広がるスポーツ観と行為の意味—Wii Sportsはスポーツと言えるのか?—
      技術・家庭科:共生社会を考える―幼児、高齢者への正しい理解と関わりから―
      〈コラム4〉 本校の委員会活動
      〈コラム5〉 部活動こそ多様性の宝庫—チームスポーツの観点から—
      外国語科:Haiku in English—英語で俳句を読んでみよう—
      コラム6 校外学習
      特別の教科 道徳:人生における豊かさ(or 幸せ)とは何だろう?
      特別の教科 道徳:「ほんわか言葉とチクチク言葉」—「言葉」「言葉遣い」を考える授業で多様性を理解する—
      特別の教科 道徳:自分の思考の「クセ」を振り返ってみよう
      特別の教科 道徳:誰もが望む,より良い世界—TMT建設の是非・多数の幸福と少数の意見—
      〈コラム7〉 多様性という視点で見た生徒関係の考察
      〈コラム8〉 真の理解に基づく多様性を目指して
      〈コラム9〉 多様な考えを「まず,認め合う」文化
      養護実習:diversityからdiversifyへ―想定しなかったことに出会うということ―
      第3章 考察・展望編
      鼎談 「竹早」×「多様性」の現在と未来のあり方—竹早中学校の教育実践を多様性の観点から見つめ直す—

      おわりに
      執筆者一覧

          Description

          現代は、新型コロナウイルス感染症の急拡大を筆頭に、予測困難な時代と言われる。グローバル化が進み、より多様な価値観とある社会において、様々な文化や行動様式をもった人々と共に生き、他者の価値観やその背景を踏まえながら、協働したり、問題を解決したりすることが必要となる。本書では、そうした「多様性」に焦点を当て、「多様性を理解する視点」と「多様性を活かす視点」という二つの視点から、各教科等の授業実践を紹介する。

           

          以下、本書「はじめに」より-----------------------------------------------------

          多様性の教育は、金子みすゞの有名な詩「私と小鳥と鈴と」の最後の「みんなちがって、みんないい」ということを共有することに尽きるのではないかと思います。「みんなちがう」ことを理解することは、「多様性を理解する」ことにほかなりません。また、「みんないい」という価値観は、多様性を受け入れ、それを生かすことに直結します。

          言葉で言えば簡単ですが、過去の歴史や目の前の現実を見ると、豊かな多様性を持ち、だれでものびのびと自己実現をはかることのできる社会を作り上げることは、決して容易なことではありません。さらに2020年から続くコロナ禍は「非常時」であるといわれ、「コロナとの闘い」という勇ましい言葉も飛び交います。そのような状況では、「多様性」という言葉はどうも旗色が悪くなりがちです。学校においても、感染対策を厳しくすると、一様な行動を求めたり、人との接触機会を減らしたりなど、多様性を実感できる場を減らさざるを得ません。しかし、そのような時だからこそ、多様性の教育の重要性が増しているのではないでしょうか。教科の学習や行事など学校のあらゆる場面において、多様性を重視していくことが、将来の多様性豊かな社会の実現につながっていくと思います。

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          多様な考えをもつ他者と、多様な方法で生き抜く子どもを育てる「竹早流」教育実践!

          Specifications

          • 読者対象: 中学校教員
          • 出版年月: 2022年2月24日
          • ページ数: 122

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