生徒の心の扉を開く! 高校教師の最高KEYフレーズ50

生徒の心の扉を開く! 高校教師の最高KEYフレーズ50

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栗田 正行/著

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『生徒の心の扉を開く! 高校教師の最高KEYフレーズ50』
生徒の成長を支えるのはあなたの言葉。
クラス 授業 進路指導で使えるフレーズが満載!

心に響く言葉かけの基本「KEYフレーズの法則」

本書では、著者である栗田正行先生が、主に高校という教育現場(サポート校や学習塾を含む)で20年以上勤めてきた経験や知見をもとに、日頃、生徒や保護者に対してどのような言葉かけをしているのかを伝えることがテーマとなっています。
自らの言葉かけを俯瞰し、主に3つのポイントをもとに言葉を紡いでいることに気づき、それらを体系的にまとめたのが「KEYフレーズの法則」です。

心に響く言葉かけの基本「KEYフレーズの法則」

① Knowledge(知識を蓄える)→ ゼロから生み出すのではなく、「言葉」を蓄える
② Emotion(感情に寄り添う)→ 相手の状況・心情についての想像力を鍛える
③ Young(若者を意識する)→ 言葉が心に響くかどうかは信頼関係と親近感で決まる

① Knowledge(知識を蓄える)→ ゼロから生み出すのではなく、「言葉」を蓄える

誰かの話を聞いたとき、心に響くのはどんな言葉や話でしょうか。誰かの受け売りの言葉や知識の自慢話に心が響くでしょうか。その答えはNOです。
では、どのような言葉や話に生徒や保護者、あるいは同僚の先生が心を動かされるのかというと、あなたならではの言葉やエピソードが相手の心に響くのです。あなたならではのオリジナルの言葉になる公式は、次の通りです。

(オリジナルの言葉) =(一般的な知識) × (あなたの経験)

高校生相手になると、一般的な知識だけで話すと「誰かの受け売りだろう」と思われたり、あなたの経験だけで話すと「それって、あなた(先生)だけでしょう」と思われたりすることがあります。しかし、あなたならではの経験に、インプットによって蓄えた知識を肉付け、あるいは、裏付けをすることでオリジナルな言葉になります。

② Emotion(感情に寄り添う)→ 相手の状況・心情についての想像力を鍛える

相手の感情に寄り添った言葉というのは相手の心に響きます。初対面の信頼関係がまだ構築できていない段階において、相手の立場や心情に寄り添った発言ができることは、教師として大きな武器になります。では、そのような感情に寄り添った一言を伝えられるようになるためにはどうすればよいのでしょうか。

「論理」と「心理」のバランスが大事

10人中10人が「正しい」と思う正論であったとしましょう。それでも、その事実をそのまま伝えても相手が納得できないことがあります。ここで伝えたいことは、論理と心理のバランスを考えた伝え方が大事だということです。

それは、目の前の生徒も同じです。たとえば、勉強をしなければテストの点数は上がらない。これは「正しい」ことでしょう。だからといって、自分で勉強ができない生徒にそのまま「勉強しなければダメだ」と言うだけでは心には響きません。私であれば、まず、「なぜ自分で勉強ができないのか」ということを、この生徒と話し合います。その原因がはっきりしてから、この生徒にとって実現可能な勉強方法を共に模索し、段階的に取り組むように話をします。すべてがこのようにうまくいくとは限りませんが、このような段取りを踏めば、相手も自分に合った勉強方法を見つけられますし、「勉強をしなくてはダメだ」という正論を受け入れることができるでしょう。

何を話すかよりも誰が話すかが重要です。換言すれば、話す内容(正論)よりも話し手(心を許した誰か)が優先されるということです。

③ Young(若者を意識する)→ 言葉が心に響くかどうかは信頼関係と親近感で決まる

KEYフレーズの法則③「Young」とは、話す相手、つまり生徒たちが若者であることを意識して、話し手が準備したり、工夫をしたりするということです。そのために、私たち教師も今の高校生が興味・関心をもつようなテーマや話題を情報収集する必要があるのです。

「え、数学の二次関数を教えるのに、その知識は必要?」と思う方もいるかもしれません。しかし、授業内で直接触れなかったとしても、休み時間中のふとした会話で、相手が知っていること・興味をもっていることをたとえ話や引き合いに出せることで、相手に好感をもってもらうことは可能です。誤解を恐れずに言えば、これは迎合ではなく、市場調査とも言えます。

KEYフレーズの例

本書においては、第1章で「クラスで使えるKEYフレーズ」、第2章で「授業で使えるKEYフレーズ」、第3章で、「進路指導で使えるKEYフレーズ」を紹介しています。 この配信では、第1章のKEYフレーズ21、自己肯定感を上げたいときにかける言葉、「自分に丸をあげること、これが人生ではとても大切です。」について紹介します。

第1章「クラスで使えるKEYフレーズ」
[自己肯定感を上げたいときに]
自分に丸をあげること、
これが人生ではとても大切です。

人は大人になるにつれて、人から褒められる機会が少なくなっていきます。幼い頃、朝食を食べられただけでも、ハイハイしたりつかまり立ちしたりしただけでも、褒められたり、喜ばれたりしたはずです。ご自身にお子様がいる方は、わが子のことを考えるとより実感できる内容なのではないでしょうか。

それが、高校生にもなると、朝起きても何も言われず、自分で歩いて学校に行っても何も言われず、むしろ、「早く食べなさい」「寄り道しないでよ」というような注意や指示を受ける日々を送っているのかもしれません。このような生活をずっと続けていると、誰しも自己肯定感が下がってきます。それは、褒められたり、評価されたりする機会が少なくなっているからです。

そこで、私がおすすめしているのは、自分で「自分に◎(丸)をあげる」習慣です。次に示すのは、私が校外の勉強会で教えてもらったワークなのですが、どの学年のクラスでやっても、たいてい盛り上がります。

【ワーク】「言ってほしい言葉」は何ですか?

〈注意点〉生徒に対し、事前にどのようなことをやるのかという全容を伝えないことがポイント

① 4~6人で1グループを作り、1人1枚ずつA4用紙以上の大きさの紙とペンを用意します。

② 用紙を縦にして横書きで使うことを伝え、まず上から順番に氏名と①~⑩の番号だけを大きく書いてもらいます。

③ 次に、その10項目に「自分自身が人から自分が言われて、あるいは幸せになる言葉」を書いてもらいます。たとえば、私であれば「話がわかりやすい」「一緒にいて楽しい」などですね。ここでは、実際にそうであるかどうかは問わず、ただひたすら自分が言われて嬉しい言葉を綴ってもらいます。担任であるあなた自身が言われて嬉しい言葉を伝えると、生徒たちも何を書いてよいかがわかりやすいでしょう(大事なことなので繰り返しますが、まだこの時点では次に何をやるのかを伝えないことが最大のポイントです)。

④ いよいよ、ここからがこのワークの真骨頂です。グループ内でじゃんけんをしてもらい、1人だけ勝者を選びます。その勝者に、先ほど自分が書いた用紙をグループメンバーに見せ、1~2分の制限時間内で他のメンバーに上から順番に1人につき1キーワードを本人に伝えて、褒めてもらいます。周囲のメンバーは「いいねぇ」と拍手しながら同意する盛り上げをしてもらいます。10個褒め終わってしまっても、また1個目からエンドレスにほめるのです。そのときの伝え方は、「○○くん(さん)、『…』(本人が書いたセリフ)」というように、必ず名前を呼びます。もし、その「言われて嬉しい言葉」が現状に伴っていない(?)場合は、「…なんだってねぇ」というようなセリフにしてもOKです。

⑤ じゃんけんの勝者は、褒められたときに必ず一言返してもらいます。

⑥ その後、褒められた人に感想を聞き、それを順々にグループ全員に回していきます。
そして最後に、こう伝えます。

「このワークで実感した通り、自分に丸をあげること、それが人生ではとても大切です」

KEYフレーズポイント
自分を満たす言葉を浴びてもらい、「自分を満たす」大切さを実感してもらう!

おわりに

これまでの人生で1つや2つくらい、あなたの人生を変えた一言がありませんか。それは口頭で伝えられた言葉でも、本を読んで知った言葉でも、映画の中のセリフでも構いません。それくらい、言葉には力があります。大切なので繰り返しますが、良くも悪くも、あなたの言葉は生徒を変える力があります。一つひとつの言葉を大切にすることが、目の前の生徒を大切にすることにつながるのです。
ぜひ、新年度を迎えるまでに、ご自身の言葉かけを見直してみませんか?

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