部活動顧問の断り方

    部活動顧問の断り方

      ISBN: 9784491051109

      西川純

      $13.00

      著者紹介

      1959年、東京生まれ。1982年、筑波大学第二学群生物学類生物物理学専攻を卒業。1984年、筑波大学教育修士修了(教育学修士)。1985年、東京都高校教員。現在、上越教育大学教職大学院教授。2003年、博士(学校教育)(生物、地学/「巨視的時間の距離感形成に関する研究」)。科学教育研究奨励賞(日本科学教育学会)、教育研究表彰(財団法人 教育研究連合会)、理科教育研究奨励賞(日本理科教育学会)、理科教育学会賞(日本理科教育学会)受賞。主な著書に、『気になる子への言葉がけ入門』『クラスと学校が幸せになる『 学び合い』入門』『子どもが夢中になる課題づくり入門』『アクティブ・ラーニング入門』((明治図書)、『クラスが元気になる!『学び合い』スタートブック』『クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ』『学校が元気になる!『学び合い』ジャンプアップ』『すぐわかる!できる! アクティブ・ラーニング』『人生100年時代を生き抜く子を育てる!個別最適化の教育』『教師のためのお金の増やし方がわかる本』(学陽書房)、『気になる子の指導に悩むあなたへ-学び合う特別支援教育』『理科だからできる本当の「言語活動」』『『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ』『高校教師の
      ためのアクティブ・ラーニング』『アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門』『週イチでできる! アクティブ・ラーニングの始め方』『私は『学び合い』をこれで失敗し、これで乗り越えました。』『『学び合い』で始めるカ
      リキュラム・マネジメント』『生徒に一生涯の幸せを与える学級経営』『GIGAスクールを成功させる 教師の言葉かけ』(東洋館出版社)などがある。http://www.iamjun.com/

      目次

      はじめに 1
      第1章 校長の権力の実態 7
      校長にはどこまで権力があるのか 8
      法律で定められている校長の権限とは 10
      勤務時間に関する法律の定めを知った上での断り方 17
      登下校に関わることは教師の職務ではない 27
      交渉相手は校長だけ 30
      コラム 人を見て法を説け 36
      第2章 同僚から嫌われないようにする 39
      同僚に嫌われることは心配しなくていい 40
      まずは集団の構造を理解する 42
      同僚と仲良くできる五つの言葉がけ 45
      家族を守ることを最優先にする 48
      子供を守るとはどういうことか 51
      コラム みんなの代表として主張する 54
      第3章 事例編 55
      部活動顧問を断るための具体的な事例を紹介 56
      部活動顧問拒否成功例1校長と「勤務時間」を
      もとに交渉 58
      部活動顧問拒否成功例2 一年間かけて何度も交渉 67
      部活動顧問拒否成功例3 家族のために交渉 73
      部活動顧問拒否成功例4 顧問を断った結果、希望の学年担任を犠牲に…… 77
      部活動顧問拒否成功?例1 部活離婚の先に…… 
      83
      部活動顧問拒否成功?例2 超過勤務で体調を崩し…… 87
      部活動顧問拒否失敗例1 教職に生活のすべてを捧げている人もいる 93
      部活動顧問拒否失敗例2 いまだに蔓延る「子育て罰」 99
      部活動顧問拒否失敗例3 校長の無知が原因で…… 106
      コラム 笑い 109
      第4章 今後の部活動はどうあるべきか 111
      なぜ、教師の残業代は4%なのか 112
      部活動はすべて地域の社会体育に移行すべき 114
      部活指導をやりたい先生は兼業とすべき 117
      今後の社会体育はどうあるべきか 124
      部活数を常勤教諭の三分の一にする―移行措置案― 128
      コラム Know-Why 132
      おわりに 134
      補足1 部活動の意義を知っている方々へ 137
      補足2 新任教師・保健体育教師・私立学校教師の方へ 141
      補足3 ここまで読んでいただいた校長先生へ 
      148
      補足4 文書について 152

          商品説明

          部活の在り方を通して教師の幸せを一緒に考えましょう!

          本書の概要

          中学校の教員以外を選択するダントツの理由、それは“ブラック勤務”! その中でも最も負担がかかるのが“部活動の顧問”です。本書は、部活動顧問をどうやって断ればいいか、断るとどうなるのか、断れなかったらどうするのか、を具体的な事例を通して紹介しています。

          本書からわかること

          校長先生は命令できない

          教育の内容・方法に関して、校長先生は広範囲な権限を持っています。故に、部活動顧問の要請が校長から来たときに、教師は断ることができないと思われている先生も多いかもしれません。でも、それは誤解です。法または教育委員会規則で定められているものは指示・命令をすることができますが、そうでないことは指示・命令ではなく指導・助言をするにとどまります。 つまり、本人との合意がなく、本務である授業より本務外の部活指導を優先させることは合理性に欠けているので、労働契約法第9条、第10条で禁止されている労働条件の不利益変更であり、管理職は命令できないのです。

          具体的な断り方

          では、どのように断ればよいのでしょうか。下記、ほんの一例です。 あなた: すみません、私のためにお時間を取っていただいて。私、人の話を記憶するのが下手なので、よく失敗して迷惑をかけてしまいます。だから、録音させてください。記録されては困ることを話すわけではないでしょう?(満面の笑顔) 校 長: 本校では「全員一つは顧問を持つ」という内規がありますので、先生にも「お願い」したい。 あなた:え? 勤務時間外、土日も含めた部活指導ですか? 校 長:そうです。 あなた: え? あ! これってお願いということですよね? 超勤4項目をご存じの校長先生が、勤務時間外、土日の勤務を命令するわけないですよね(笑顔)。 校 長:(かなり慌てて)そういう意味でのお願いではありません。 あなた:では、勤務時間外、土日を含めない、部活指導ですね。 校 長:はい。

          成功した先生も失敗した先生も

          断るときの言い方やタイミングはいろいろあるでしょう。どちらにせよ、交渉相手は校長先生だけです。 本書では、実際に部活動顧問を断ろうとした先生方のエピソードがふんだんに載っています。家族のため、生徒のため、自分のために、どうやって断ってきたのか、あるいは断れなかったのか、具体的なエピソードとともに詳述しています。 また、これからの部活動はどうあるべきかの提言も記載されています。 部活動が原因で教師を目指すことにためらわれている方、教師を続けることに迷われている方は、一度本書を読んでみてください。そして、一緒に教師の幸せを考え、実現していきましょう!

          こんな人におすすめ

          部活動の顧問になりたくなくて困っている人 中学校の先生を続けることに悩まれている人

          商品の仕様

          • 読者対象: 中学校教員
          • 出版年月: 2022年12月27日
          • ページ数: 160

          Customer Reviews

          Based on 1 review
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          憲一 平田
          教員の働き改革につながります

          特に中学校教員に大きな課題になっている部活動顧問について,どう断ればよいのか明確に書かれています。読みやすい文体になっていますので良い本だと思います。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
          本書がお役に立てば幸いです!

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