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社会科が得意な先生・子どもも、苦手な先生・子どもも、授業がおもしろくてたまらなくなる本 - 東洋館出版社
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社会科が得意な先生・子どもも、苦手な先生・子どもも、授業がおもしろくてたまらなくなる本

ISBN: 9784491048307

横田富信/著

セール価格 2,090(税込)
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タイプ: 書籍

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わかりやすい

要点がまとめられていて、知りたい情報を得やすいです。

この度は当ショップでのご購入ありがとうございます。
社会科のおもしろさをたくさんの先生、子どもたちに知ってもらいたいですよね。
ダウンロードコンテンツもご用意してますので、そちらも是非ご活用ください。

商品説明
子ども自らが学習に価値を見いだす社会科授業づくりの教科書 社会科が得意な先生・子どもも、苦手な先生・子どもも、授業がおもしろくてたまらなくなる本 これまでに学んだこと(既習)を活用して、新しいこと(知識)を獲得(概念化)できれば、子どもたちの学び方は、劇的に変わる!

塾などで習ったことをすべてだと思い込み、授業でも“そのことはもう知っている”という顔をしている子どもがいます。歴史学習などではその傾向が顕著で、授業のもち方次第では、そうした一部の子どもたちの独壇場にしてしまい、その他の子どもたちを置いてけぼりにします。

それに、知っていること(事実的な知識)を発言するだけであれば、新しい気づきや発見のない平坦な学習になりますから、先行知識が豊富な子どもであっても、結局は意欲をなくしていきます。なぜならば、そうした先行知識は事実的な知識にとどまっていることが多く、子どもたちが自分なりの「考え」をつくる余地がないからです。

これは、社会科特有の問題ではないと思います。国語や算数はもちろん、体育などでも、教師にとっては頭の痛い問題だと思います。学習をはじめる前から、自分は「知っている、知らない」、自分は「できる、できない」と、子どもたち自身が線引きしてしまっているのであれば、新しい発見や気づきなど生まれようがありません。

そこで、重要となるのが、教師が単元の本質(核)をつかむことです。この本質(核)をつかんだうえで授業を行えば、子どもたちの学習が有機的につながるようになります。


では、社会科の単元における「本質(核)」とは何でしょうか?
端的に言うと、「社会の仕組み」です。
社会科では、昔から次のことが重視されています。

「見えること(事実)から、見えないこと(社会の仕組み)を考える」

これは何を言わんとしているのか。次の例示がわかりやすいでしょう。

[見えること]農家の方が、機械を使って農作業をしている。
  →見えないこと―生産性の向上
[見えること]駅前には商店が集まっている。
  →見えないこと―販売条件の確保

このように、「目にすることができること」を入り口として、「背景」「意図や目的」「役割や働き」「効果や影響」といった特色や意味を考えるということです。


ずいぶん前のことですが、講師として来校いただいた廣嶋憲一郎先生から、次のように問われたことがあります。

「江戸時代に行われた参勤交代は、各藩に多大な人的・経済的無理を強いていたにもかかわらず、制度として 続けられたのはなぜだと思う?」

私は答えられませんでした。
もし仮に、「なぜ、幕府は参勤交代を行ったのか?」であれば、「大名を統制して各藩の財政を圧迫し、幕府にはむかう力をつけさせないため」などと答えたでしょう。授業でも子どもたちと一緒に考えますから、条件反射的に頭に浮かんだはずです。

しかし、私が問われたのは、参勤交代が制度として続けられた成立要件です。まさか「幕府の力、威光が強かったから」ではないでしょう。もしその程度であれば、いずれ反乱などが起き、制度として定着しなかったはずです。
私が完全に答えに窮していると、次のように教えてくださいました。

「あれはね、鎌倉時代に 確立された『ご恩と奉公』が、江戸の時代にも機能していたからだよ」

“なるほど、そういうことか!”と心のなかで膝を叩きました。このとらえは、私にとって本当に衝撃的でした。
その後、詳しく教えていただきましたが、端的にまとめると次のとおりです。

  • 各地の大名は、ご恩として領地を得ている。
  • その見返りとして、各地の大名は将軍に奉公する。その1つとして参勤交代が定められたため、各地の大名は逆らえない。
  • 源頼朝がつくった「ご恩と奉公」の仕組みは、幕府が変わっても武士の世である限り続く。

江戸幕府の意図としては、大名の力を押さえるために制度化した参勤交代ですが、そもそも武士による政治基盤に「ご恩と奉公」がなければ成立しなかった。つまり、「参勤交代」という「見えること」の背景に「ご恩と奉公」という「社会の仕組み」(単元の本質)があったということです。

このような社会的事象の意味や特色の理解に子どもたちがたどり着けるようにするために必要なことが「既習活用」です。

  • 鎌倉時代の学習で学んだこと(ご恩と奉公)が、江戸時代で学ぶことの礎になる。だからこそ、子どもたちは、既習を活用して新しいことを学ぶことができる。
  • 1時間の授業のみならず、授業の場面ごとに、前の単元(場合によっては前年の単元)でつかんだ理解がつながってこそ、子どもたちは自らの知識を概念化していける。

このように知識が概念化され、その先の学習に生かされることで、子どもにとっても教師にとってもおもしろいと思える社会科授業になっていきます。 そこで、本書ではまず、次の4つの子どもの姿を語っていきます。

  • 子どもが「興味・関心」をもつ姿
  • 子どもが自分の「成長」を感じられる姿
  • 子ども自らが「既習」を生かす姿
  • 社会的事象の「見方・考え方」を働かせている姿

そのうえで、上記の子どもの姿が生まれる授業をつくるために、どのような準備をすればよいかについて紹介します。

  • 「教材研究」の進め方
  • 「問い」のつくり方
  • 「単元」のつくり方
  • 「本時」のつくり方
  • 「資料」のつくり方
  • 「まとめ」のつくり方

さらに、本書では次のダウンロードコンテンツを用意しました。

  • 単元計画
  • 本事案
  • 教材構造フレームワーク
  • 概念化フレームワーク

本書で紹介する授業づくりの手法をダウンロードコンテンツの手引書として活用することができます。

思う存分「見方・考え方」を働かせよう!子どもらしい解釈を楽しもう!