ホーム 月刊 理科の教育2023年7月号
月刊 理科の教育2023年7月号 - 東洋館出版社
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月刊 理科の教育2023年7月号

ISBN: 4910093130736

一般社団法人日本理科教育学会/編

セール価格 880(税込)
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本書の概要

理科教育の最新動向をタイムリーにとらえた特集テーマ、バラエティ豊かな連載によって、研究や授業実践に役立つ情報を紹介する雑誌です。「理科教育の本質を追究する」をモットーに、昭和27年の創刊から現在まで、日本の理科教育の進歩と発展に貢献してきました。

特集:理科授業におけるDXの可能性

子ども主体、子ども発信による新たな学びの創造

GIGAスクール構想に伴い、子どもたちに1人1台端末が届き、この数年で学習の形が大きく変化してきました。教師は黒板にチョークで、子どもはノートに鉛筆での時代から考えると、大きな変革です。1人1台端末の利活用について、様々な試行錯誤をしながら取り組みを進めているところですが、同時に教育界においても「DX」という言葉を見聞きすることが増えてきているのではないでしょうか。

DXは「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」の略で、直訳すると「デジタル変革」となります。ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させるという意味とともに、既存の価値観や枠組みを根底から見つめ直すような革新的なイノベーションをもたらすものという意味もあります。DXは経済界でよく使われている言葉、考え方ですが、私たちが携わる教育界においても、DXが始まりつつあるのではないでしょうか。

例えば、デジタルワークシートを教師が作成し、子どもたちの1人1台端末に配付します。その後、子どもたちがデジタルワークシートに記述して、グループや学級全体で共有するという取り組みは、すでに多くの先生方が行っていることでしょう。しかし、これにとどまらない子どもたちが現れてきているといいます。教師が配付したデジタルワークシートを基に、必要に応じて書きたい項目を増やしたり、撮影した実験の動画を組み込んだりするなど、子ども自身が表現したいことに合わせて、次々とアレンジしているというのです。まさに、子どもが主体となり、子ども発信で新たな学びをつくっていく姿といえるでしょう。子どもたちは、教師が想定した枠組みを自ら広げていく存在であることを、改めて感じる事例です。このような事例は、今後ますます増えていくのではないでしょうか。理科授業におけるDXの可能性は、現段階において未知数です。

そこで本特集では、1人1台端末の利活用にとどまらず、子どもが主体となり、子ども発信で新たな学びをつくっていくような理科授業の在り方、アイデア、デザイン、取り組み等を紹介します。DXの初めの一歩を共に見つめることを通して、理科授業におけるDXの可能性を見いだし、未来を語り合うきっかけとなることを願っています。

(『理科の教育』編集委員会)