問いで紡ぐ中学校道徳科授業づくり

著者 田沼茂紀 編著
販売価格2,530 (税込)
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道徳科授業における「自分ごと」の学びとは?

◎道徳の授業で、「きれいな回答」は出てくるけれど、

はたして本当に感じていることなのだろうか?

◎教材を読んで、ただ既知の考え方をなぞるだけになってしまう

 

道徳科の授業で、このような悩みを持ったことがある先生も

いらっしゃるのではないでしょうか。

一体なぜ、道徳科授業は「形だけ」になりやすいのでしょうか?

それは、子どもたちが実生活のなかで道徳的価値を学ぶプロセスと、

道徳科授業でのプロセスが、ずれているからかもしれません。

 

子どもは道徳的価値を複合的に学ぶ

子どもたちは、日常生活のなかで、すでに「道徳的価値」について多くを学んでいます。

そのなかには、まだ「自分ごと」として受け止められていないことがあります。

「友だちとはけんかせず仲良く過ごしましょう」「悪いことをしたら謝りましょう」

——そうわかっていながら、実行できない。そんな経験を、

多くの子どもたちはすでにしています。

 

一方で、現在の道徳科授業の多くが、1単位時間の授業で1つの内容項目を

取り上げる形となっています。

これらの内容項目は、上記の通り、実際にはそれぞれが複雑に関係し合って存在しています。

だからこそ、それぞれの内容項目をただ別々に扱っても、

子どもたちから「自分ごと」の道徳学びが紡がれることは難しいのかもしれません。

 

複数の内容項目をパッケージ化してユニットを組む

そんなときに、ぜひ取り入れていただきたいのが、「パッケージ型ユニット」の道徳科授業です。

「パッケージ型ユニット」の道徳科授業とは、異なる内容項目を取り扱う授業を

2〜3単位時間組み合わせ(パッケージ化)、ユニット(小単元)をつくることで、

子どもたちがより実生活に近い形で道徳的価値について考えを深めることができる

授業のあり方です。

 

他者そして自己と問いに向き合い、「自分ごと」の答えを模索する

しかし、ただユニットを組んだだけでは、子どもたちが語り合い、

考えを深め合う授業になるかといえば、なかなかそうもいかないのが現実です。

 そこで、ユニットを構成する各授業のなかで、クラスメイトや自分自身と対話し、

課題を探求する「課題探求型授業」のプロセスを取り入れることで、

社会通念や「きれいごと」から一歩踏み込んだ道徳学びが実現されます。

  

パッケージ型ユニットの全13実践を掲載!

本書は、このようなパッケージ型ユニットの理論や

課題探求型道徳科授業を用いた13実践を掲載しています。

 

もしかすると、「パッケージ型ユニット」「課題探求型道徳科授業」と聞くと、

これまでの授業実践をすべて捨てて、やり方を一新しなければならないと

考える方もいるかもしれません。でも実はそうではなく、

これまでの授業実践にこれらの方法を取り入れることで、

子どもが「自分ごとの問い」や納得解を紡ぎ、道徳的資質・能力を培っていくことができるのです。

 

あとがき 

令和3年度より、中学校では道徳科改訂教科書の使用が始まります。「特
別の教科 道徳」がスタートするにあたり、道徳科教科書と道徳学習評価の
導入も同時に進行しました。その道徳科教科書編纂に初めて携わったときの
感動を、著者は未だに忘れることができません。それまでの道徳副読本とは
違う道徳科教科書、学習指導要領に則って編纂し、なおかつ教科書検定を受
け、さらに教科書採択手続きを経て生徒たちの手に届けるという一連の感動
を味わいました。そのときに去来したのは、「道徳指導上の特質によるただ
し書きの諸事情から特別とつくものの、これでようやく他教科同様に簡単に
は無視できない教科教育学の1 分野として認められたのだなあ」という感慨
です。
道徳科が他教科同様に教科教育学の一角に位置づけられることは、とても
大きな変化です。なぜなら、道徳科教育学として成立するためには、社会科
学的な視点から道徳教育内容学と道徳教育方法学の両面から体系化、組織化
を図っていかなければならないということを意味しますから、心情重視型道
徳授業から社会科学的な知見に裏打ちされた論理的思考型の道徳科授業をイ
メージしていかなければならなくなったことを物語っているからです。この
ような道徳科教育学という理論的発想はまだ端緒に就いたばかりですが、こ
れから一つ一つの理論構築とそれを裏づける教育実践を積み重ねていくこと
で、いずれは大きく開花するものと考えます。
本書で提案した3 つの道徳科授業理論、「課題探求型道徳科授業」、
「パッケージ型ユニット」、「グループ・モデレーション」は、これから未
来へと発展し続ける道徳科教育学への一里塚であると考えています。わが国
の道徳教育が道徳科への移行転換によってますます充実・発展することを祈
念し、「あとがき」と致します。


                  令和3 年6月吉日 編著者記す

問いで紡ぐ中学校道徳科授業づくり

著者 田沼茂紀 編著
販売価格2,530 (税込)
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著者 田沼茂紀 編著
読者対象
出版年月 2021-07-09
判型 A5
ページ数 180
ISBN 9784491043760

はじめに  

第1章 理論編

第1節 なぜ、いま道徳科授業に「問い」が必要なのか?  

第2節 パッケージ型ユニットはなぜ道徳科授業を活性化するのか?

第3節 パッケージ型ユニットを活性化するグループ・モデレーション



第2章 実践編

Package1 自分の可能性を伸ばすためには、どうすればいいのだろう

Package2 人と人とが支え合って生きることは、どうして大切なんだろう

Package3 かけがえのない生命を尊重するとはどういうことだろう

Package4 「共によりよく生きる」とは、どういうことだろう

Package5 「働くこと」とはどういうことだろう

Package6 その人にとっての本当の「幸せ」とは?

Package7 広い心で相手をゆるし受け入れることは、どうして大切なのだろう

Package8 幸せのタネは何だろう

Package9 「生命を尊重する」とはどういうことか

Package10 夢の実現に向けて歩んでいく中で、どんなことを大切にしたらよいだろう

Package11 より広い社会でよりよく生きていくために大切な事はなんだろう

Package12 「誠実な他者とのかかわり」は、私たちに何が大切だと教えているのか

Package13 みんなが仲よく生活するために大切なことはなんだろう?



あとがき

田沼 茂紀
國學院大學教授
新潟県生まれ。上越教育大学大学院学校教育研究科修了。國學院大學人間開発学部初等教育学科教授。専攻は道徳教育学、教育カリキュラム論。
川崎市公立学校教諭を経て、高知大学教育学部助教授、同学部教授、同学部附属教育実践総合センター長。2009年より國學院大學人間開発学部教授。同学部長を経て現職。日本道徳教育学会理事、日本道徳教育方法学会理事、日本道徳教育学会神奈川支部長。
[2021年7月現在]

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