家庭科 生活の課題解決能力を育む指導と評価ーメタ認知を活性化する「資質・能力開発ポートフォリオ」の提案ー

    家庭科 生活の課題解決能力を育む指導と評価ーメタ認知を活性化する「資質・能力開発ポートフォリオ」の提案ー

      ISBN: 9784491046327

      岡 陽子/編著

      $16.00

      著者紹介

      岡 陽子
      佐賀大学大学院学校教育学研究科 教授
      佐賀県教育庁学校教育課指導主事、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官/国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官、佐賀県教育センター 所長、佐賀県教育庁教育政策課 教育企画監、佐賀県立牛津高等学校 校長、佐賀大学文化教育学部附属教育実践総合センター 教授を経て現職

      目次

      はじめに/ 1

      〈理論編〉
      第1 章 生活の課題解決能力を育む/ 7
       Ⅰ なぜ、今、生活の課題解決能力か? …… 7
       Ⅱ 生活の課題解決能力は戦後の学習指導要領ではどう捉えられ …… 9
        てきたか?
       Ⅲ 汎用的能力からみる家庭科教育の固有性及び研究の現状 ……27
       Ⅳ 衣生活、食生活の授業の課題からみる授業改善の方向性 ……35
        (調査結果を基に)
       Ⅴ 衣生活と食生活の学習のねらいと授業構成の原理 ……50
        衣生活の課題解決能力を育む指導と授業構成 (51)
        食生活の課題解決能力を育む指導と授業構成 (58)
      第2 章 新しい学習評価の考え方/ 67
       Ⅰ 生活の課題解決能力を育む3 観点による学習評価 ……67
       Ⅱ 評価の観点にみられる家庭科教育の特徴 ……73
       Ⅲ メタ認知と家庭科教育 ……80
       Ⅳ パフォーマンス評価とポートフォリオ評価の家庭科における ……93
        意義
      第3 章 家庭科における「資質・能力開発ポートフォリオ」の原理/ 101
       Ⅰ 「資質・能力開発ポートフォリオ」とは何か ……101
       Ⅱ 食生活(調理)の授業における「資質・能力開発ポートフォ ……114
        リオ」の活用と分析
       Ⅲ 衣生活(製作)の授業における「資質・能力開発ポートフォ ……128
        リオ」の活用と分析

      〈実践編〉
      第1 章 家庭科の問題解決的な学習─「主体的・対話的で深い学び」
        の実現─/ 141
       Ⅰ 家庭科の問題解決的な学習とは何か ……141
       Ⅱ 小学校新項目「生活の課題と実践」の授業と課題を解決する力 ……154
      第2 章 「問い」をつかむ1 時間目の授業/ 157
       Ⅰ 「問い」をつかむ授業とは何か ……157
       Ⅱ 授業の実際 ─「問い」をつかむ1 時間目の授業─ ……164
        実践① 体験を通して「問い」をつかむ授業の具体事例 (164)
        実践② 生きた情報を通して「問い」をつかむ授業の具体事例 (168)
      第3 章 パフォーマンス評価と「資質・能力開発ポートフォリオ」
        を用いた授業の提案/ 173
       Ⅰ 第5 学年の授業 ……173
        食生活 パフォーマンス課題を取り入れた題材構成の工夫 (173)
        衣生活 児童が主体的に学習に取り組むための題材構成の工夫 (185)
       Ⅱ 第6 学年の授業 ……196
        食生活 学びをつなぐための「資質・能力開発ポートフォリオ」 (196)
            の工夫
        衣生活 パフォーマンス課題を中核に据えた題材構成の工夫 (207)
      おわりに/ 219

          商品説明

          家庭科の資質・能力とは、生活の課題をよりよく解決できる資質・能力であり、その育成のためには、学習対象となる生活事象を領域で分断せず、学習者自身が課題を主体的・総合的に捉えることが必要となる。

          しかしながら、現状は、調理することや製作することが目的化している学校現場の指導実態も浮き彫りになっている。小学校家庭科において授業時数の約6割を占める食生活や衣生活の学習を、生活の課題解決能力を育む学習とするためはどのような指導や評価が求められるのだろうか。

          本書ではこのような課題意識を基盤に、学習者主体の総合的な「問い」からスタートする問題解決的なカリキュラムと、学習者自ら学びをメタ認知し、同時に指導者が資質・能力の視点をもって評価することを可能にする「資質・能力開発ポートフォリオ」を提案するとともに、授業及び学習者の学びにおける効果検証の結果を軸として、その効果を考察している。
          これからの家庭科学習の方向性を牽引する1冊である。

          商品の仕様

          • 読者対象: 小学校教員・中学校教員・高等学校教員
          • 出版年月: 2021年10月26日
          • ページ数: 222

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