商品説明
「まずは試してみよう!」そんな気持ちで始める1人1台端末の活用
本書の概要
GIGAスクール構想によって1人1台端末の普及が進み、理科の授業も様変わりしました。教育DXの大きな波が押し寄せてきている今、その一方で「端末の操作が苦手」「端末を活用した授業展開がよく分からない」「これまでの授業スタイルを崩したくない」などと感じている先生方もいるかもしれません。本書では、教師も生徒も楽しく取り組める便利なコンテンツを活用した事例を30例紹介しています。「まずは試してみよう!」の精神で始めてみませんか?
本書からわかること
無理なくできることから始めよう
理科の授業で端末を使うとしたら、まず観察・実験の場面が思い浮かぶのではないでしょうか。観察・実験を通して、以下のことを取り入れるだけでも効果が期待できます。
・動画や写真を撮ってみる
・写真に文字や図をかき込んでみる
・動画サイトの解説を見てみる
・スライド作成アプリで記録をとってみる
端末を使うと授業記録が残せるため、生徒は復習に生かし、教師は授業改善に生かすことができるのも大きなメリットです。
観察・実験の質を豊かにする多様なコンテンツ
理科では、再現や可視化が困難な自然事象も扱います。時間的・空間的スケールの大きな地質や天体に関する現象、直接見ることのできない電子の流れや原子・分子のふるまいなどは、生徒がつまずきやすい分野でもあるでしょう。
それらの学びの助けとなるようなコンテンツも数多く存在しています。以下のような、ソフトのインストールが必要ないWeb上のコンテンツも便利です。
・Web上のシミュレーション…「XXYオシロスコープ」「PhET」「Stellarium」など
・Web上のデータベース…「windy.com」「ダジック・アース」「NASA SDO衛星」など
個別最適な学びの充実を図るために
個別最適な学びにおいては、「自己決定」と「自己調整」がポイントになります。例えば、複数のドリル型学習アプリを提示して、生徒自身がアプリを選択し、自分に合った方法で個別学習に取り組むという場面も考えられます。また、自由試行がしやすいシミュレーション教材などの活用によって、個人の気付きや疑問が生まれやすくなるという効果もあるでしょう。本書では、生徒の自己決定力や自己調整力の育成につながる端末活用の方法を紹介しています。
協働的な学びの充実を図るために
協働的な学びにおいては、「相互啓発」がポイントになります。例えば、授業支援アプリを使うと、観察・実験の写真や動画、個人の考えや気付きなどをすぐさま共有することができ、グループや学級全体の話し合いがより深まります。また、役割分担をしながら観察・実験に取り組むグループ活動において、データなどを共同編集できる機能が大いに役立つでしょう。本書では、多様な意見を共有することで、より妥当な考え方を見いだす力の育成につながる端末活用の方法を紹介しています。商品の仕様
- 読者対象: 中学校教員
- 出版年月: 2023年8月7日
- ページ数: 168