学級開きにおすすめの絵本10選
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みなさん、こんにちは。
東洋館出版社より「イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて」が小学校1年生から中学校3年生まで発行されることになりました。各学年、編者や執筆者の個性を生かし、手にとって頂いた方の学級経営の1年をサポートしたいと願いながらつくっています。
その中の小学校2年生のチームで各月ごとの学級経営についてWEB発信する機会をいただきました。この発信により本書の内容を深めたり広げたりすることができたら、こんなにうれしいことはありません。
さて、私は北海道で小学校教員をしております、戸来友美(へらいともみ)と申します。私は、絵本が好きで絵本のよさをもっと広くお伝えしたいという思いがあり、「絵本専門士」という資格を取りました。本編では、「絵本の読み聞かせ」について、読み聞かせのちょっとした工夫やおすすめの本の紹介をしています。絵本は、易しい文章と絵でつくられています。低学年から高学年まで年齢を問わずに楽しめる魅力があります。子どもたちは絵本の中で、自分が主人公になったり友人になったりしながら、さまざまな体験をしています。
ぜひ、「絵本の読み聞かせ」をみなさんの学級経営の片隅に置いていただけたらと思います。
工夫した先生の自己紹介、楽しいゲーム、など、新しい子ども達の出会いの日を演出し、これから始まる新しい学年に期待をして、明日を迎えられるようにしたいと願っていることと思います。そんな場をつくる学級開きは、とても大切だと私は思っています。
しかしです!
始業式の日は時間が圧倒的に足りません。始業式があり、着任式があり、その後に入学式が予定されていることもあるでしょう。出会いを素敵に演出したくていろいろ取り組んだものの、慌ただしく中途半端になってしまう苦い経験が私にはあります。そんなことはできるなら避けたいです。
そこで、私は「絵本の読み聞かせ」をおすすめします。教師の願いや思いをそっと子ども達に届けてくれる上に、時間の見通しがつきやすいです。
私は、ここ数年はずっと願いをこめた絵本を選び、読み聞かせして学級開きをしています。その絵本の題名を学級通信のタイトルにすることもありました。
絵本を選び慣れていない方は、学校図書館へ行っても困ってしまうかもしれません。そこで、今回はテーマ別に10冊の絵本を紹介しました。読んでみたいな、と思う絵本に出会うチャンスとなることを願っています。
新1年生が入学して、お兄さんお姉さんになる2年生に特に送りたい絵本です。「おおきくなるっていうことは」体の成長だけではなく、行動するときに深く考えることも大切だと伝えてくれます。そして、子どもたちの成長をお祝いしています。
自分の中に木が育っていて、その木はどの子の中にもあると教えてくれています。その木が成長するには自然の力が大切です。高学年に読み聞かせて、「あなたの木はどんな木か?どうやったらその木を育てられるだろうか?」と投げかけてみたいです。
ピザだと思ったら、カボチャだった!というとても面白くて不思議な食べ物の写真絵本です。一体次は何なのだろうと、想像力を働かせて考えることの楽しさを伝えられます。想像力が学習の場面でも、人間関係でも大切だと読み終えた後に伝えることができます。
木の椅子の中はどうなっているのか、ページを進めるとエックス線写真が載っています。木の椅子にはいくつもの釘が写っています。目に見えないところにある何かを想像する写真絵本です。人の気持ちは目に見えません。「目に見えなくても、そこにあるかもしれないということに思いをはせることは大切だよ」と伝えたいです。
さかなくんは魚なので、外に出て学校に行く時にはみんなと違う準備が必要です。体育で走るの時も大変です。落ち込んださかなくんを友達が励ましてくれます。友達の優しさが苦手なことを乗り越える力になっている絵本です。
歌が上手なユックリとダンスが好きなジョジョニが出会い、楽しい時間を過ごしました。そして、また会いたいという気持ちをもちます。二人は今までより少しだけ得意なものが上達したような気持ちになったというお話です。
絵本が好きな方は、たくさんいます。図書館の司書さんに聞いたり、同僚の先生に聞いたり、インターネットで調べたりなどして、ぜひ教室で読んでみたいなと思う絵本に出会っていただけたらと思います。インスタグラムなどで、テーマに沿って投稿されている方もいるので、そちらもとても参考になります。
今回は、絵本の読み聞かせを学級開きにおすすめしましたが、読み聞かせのよさはここでは語り尽くせないくらいあります。ぜひ、絵本を読んでみてその魅力やパワーを味わっていただけたらいいなと思います。子どもたちが大人になったときに、絵本を読んであげられる人になってほしいと思って、私はこれからも読み聞かせを続けていきます。