<授業ユニバーサルデザイン編>
Ⅰ “共生社会”の形成とユニバーサルデザイン
1.“合理的配慮”“基礎的環境整備”と通常学級ユニバーサルデザイン
2.“学力の向上や豊かな心の育成”とユニバーサルデザイン
Ⅱ 授業で何を学ぶのか?
1.授業そのものに内在する「ないと困る支援」の観点
2.授業が果たす機能の再検討
(1)授業目標に即した機能
(2)学ぶ喜びを学ぶ--教えなくても学ぶ子どもたち--
(3)授業目標そのものに共生社会・特別支援教育の観点が内在している
(4)自尊感情・自己有能感を高める
(5)対人関係・コミュニケーション力を育む
(6)学習方法そのもののを学ぶ!
(7)友達のよさ・考え方・やり方に気づく
3.“特別”ではない支援教育--通常学級の各教科・領域に内在する特別支援教育の視点--
(1)発達障害等の配慮を要する子どもの困難さと各教科・領域の目標
(2)発達障害の困難さ・特別支援教育と関連する目標
(3)小学校の低学年期と特別支援教育の観点
Ⅲ いい授業に求められる要件
1.焦点化と共有化について
2.楽しく・やりがいがある! --授業に必須の要件--
3.焦点化という要件
(1)焦点化とは何か?
(2)図地弁別という機能からの検討
(3)聴覚的焦点化
(4)視覚的焦点化--スポットライト機能--
4.共有化という要件
(1)共有化とは何か?
(2)いくつかの象徴的な事例から
(3)一方的行為で起こりうる共有化
(4)共有化の二側面
(5)情動的・感情的共有化について
(6)意味的・概念的共有化について
Ⅳ ユニバーサルデザイン展開の前提--「ないと困る支援」に気づく--
1.これまでの“いい授業”とユニバーサルデザインの違い
(1)普遍的な理念・方法論
(2)「ないと困る支援」を踏まえるデザイン
2.「ないと困る支援」の把握
(1)引き継ぎ情報の確認
(2)客観的なデータの確認
(3)子どもの主観的な思いの把握
(4)子どもの主観的評価と客観的な評価の違い
(5)「ないと困る支援」の中から「あると便利で・役に立つ支援」をデザインする!
Ⅴ 授業ユニバーサルデザインの実践的展開(1)
1.子どもの活動を高める
(1)強調されすぎたモデルA
(2)子どもの活動という観点
2.子どもが“聞く”活動を高める!
(1)あるエピソードから--聞いているようで・聞いていない!--
(2)聞き続けることが苦手な子どもたち
(3)“聞く活動”の難しさ
(4)地を整え・図を鮮明に!
(5)「ないと困る支援」で「あると便利で・役に立つ支援」の例
3.子どもが“見る活動”を高める
(1)見ているようで・見ていない!
(2)“見る活動”の利点
(3)地を整え・図を鮮明に!
(4)「ないと困る支援」で「あると便利で・役に立つ支援」の例
4.子どもが“動く活動”を大切にする
(1)講演会での睡魔……
(2)多動性の強い子どもと授業中のルールのある動き
(3)「ないと困る支援」で「あると便利で・役に立つ支援」の例
(4)動きで本質的な理解を深める
(5)動きと学力向上
5.子どもの“多感覚器官での活動”を大切にする
(1)顔を見ながら話を聞く
(2)学習の登山モデルと多感覚ルートの同時提示法
(3)多感覚ルートの同時提示法の利点
(4)「ないと困る支援」で「あると便利で・役に立つ支援」の例
Ⅵ 授業ユニバーサルデザインの実践的展開(2)--授業の流れに即して--
1.授業の導入の前に--ミニマムスタンダードという発想--
(1)ミニマムスタンダードとは?
(2)「ないと困る支援」で「あると便利で・役に立つ支援」の例
2.導入を工夫する--脳のウォーミングアップ効果--
(1)目的
(2)「ないと困る支援」で「あると便利で・役に立つ支援」の例
3.授業の型を一定にするユニット化
(1)「おかあさんといっしょ」に学ぶ
(2)ユニット化の利点
4.授業の進め方を工夫する
(1)肯定的・賞賛的である
(2)一時一作業の原則
(3)多様な学習形態の工夫
(4)机間指導と姿勢の点検
(5)学習時差に対応する
(6)子どもが教師を見る・教師が子どもを見る
5.まとめの工夫
<保護者との連携ユニバーサルデザイン編>
Ⅰ ユニバーサルデザインの発想で保護者との連携
1.担任が抱える悩み
2.保護者との連携でユニバーサルデザインとは?
3.当面の目標--不適切なしつけを避ける!
4.保護者支援の連続性
5.いい連携ができた事例に学ぶ
6.保護者が本音で話せるとき
(1)いい姿の実現
(2)学校・教師の真剣さを伝える
(3)事実の共有が必要なとき
Ⅱ 改めて、「障害」を受容するとは?
1.自分がその子どもの保護者だったら……
2.ゴールではなくスタートライン
(1)受け入れがたい「困難な生」
(2)“診断は一時の救い・一生の不安”
(3)相談機関任せにしない!
(4)校内支援委員会での確認と引き継ぎ
3.障害受容に終わりはない
Ⅲ 保護者が置かれている状況を理解する
1.保護者の心理的な状況
(1)「いずれ追いつく……」
(2)育てにくさ感
(3)自分は必要とされていない……
(4)「何度言ったら分かるの!」
(5)やはり納得がいかない!
(6)将来への不安感が強い
2.保護者の生活の状況
(1)経済的な状況
(2)家族・地域関係
(3)保護者の価値観・仕事が優先される
3.連携の状況
4.子育て力の個人差もある
5.教師が独りで抱えない
Ⅳ 保護者支援・連携の目的と支援のポイント
1.保護者との連携の目的・意義
2.学校全体でできる保護者との連携ユニバーサルデザイン
(1)入学前に目を向けた体制づくり
(2)入学後にすること
4.入学後に担任ができる保護者との連携ユニバーサルデザイン
(1)学級経営・授業づくりを通してこそ
(2)個別面談の心構えと進め方“4つのC”
(3)“親は一生 教師は一時”--診断がある子どもの保護者--