算数・数学教育と多様な価値観
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商品説明
島田先生博士論文の出版にあたって
算数・数学の問題では、正解が唯一に決まっているというのが常識である。
しかし、日常の問題では、正解は多様である。これを算数・数学の問題で考えるならば、それはオープンエンドな問題と呼ばれるものである。「答えいろいろ」である。
島田先生は、このことを中心に「社会的オープンエンド」という発想で研究を深められ、「数学的モデリング」にまで研究は及んでいる。その成果を本書にまとめられた。これからの時代に大きな示唆を与えるものとなるに違いない。このご努力に祝意を表したい。
青山学院大学 坪田耕三
筑波大学附属小学校算数教育研究部は、算数教育のあるべき姿を追い求め授業研究に勤しんでいる。我々が大事にしているのは、算数の学びは子どもが学習対象に対して自ら抱いた問題意識を変容させながら本質を追究していくものであり、仲間と知恵を出し合いながら問題解決に立ち向かっていくものであるという算数の授業観である。 そのため、指導内容の本質、即ち算数科の基礎・基本とは何か、そして算数授業をつくるときに大事にすべきことはどういうことかということを、子どもの側に立って整理しようと日々試みている。そして、このような学びを通して子どもが得た算数科の基礎・基本は、必ず子ども自身が新たな問題解決場面で活用できる基礎・基本となると確信している。・・・・・・ (「はじめに」より抜粋)