学びの哲学

学びの哲学

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嶋野 道弘/著

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学びの哲学 s一瞬のひらめき 新たな着想 踏み出す勇気 「学び合い」が実現する究極の授業 時代を超えて変わらない、誰もが認める「いい授業」がある! 自由自在に紡がれる「深い学び」の授業づくり

「授業とは何か?」
「学びとは何か?」
「子供とはどのような存在なのか?」

この根源的な「問い」に答えるのが、本書最大のミッション。
現場教員、指導主事、文科省教科調査官/主任視学官、大学教授という様々な立場から、あるときは具体の授業をつくり、またあるときは学習指導要領をつくるなど、半世紀にわたり温かなまなざしで授業と関わり続けてきた著者が、「子供の学び」と「教師の学び」を明らかにします。
たおやかで、しなやかな独特の文体で織り成す「嶋野ワールド」
その豊かな世界観から、数々の実際の授業、具体の子供の姿を通して見えてくる「いま」と「これから」の姿をつなぎます。
「メタ認知的学び解釈」とはひと味違う、現場教師目線の「学びの本質」を1冊に!

「見通し」とは?

「見通し」は本時の学習の予測であり洞察です。どのように学ぶか、自分はどうか、などが意識されます。それは自己肯定感(自分の存在を認める)や自己有能感(自分はそれができるという期待や見通し)や自己効力感(自分は役に立つことができる)を刺激し、今、まさに始まろうとしている学びへの期待を高めます。
見通しには、順序の見通し、解決の見通し、可能性の見通し、自己関与の見通しなどがあります。

  • 『こんな順序でやるんだな』は、順序の見通し
  • 『答えは○○かもしれない』は、解決の見通し
  • 『あのやり方でやればできそうだ』は、方法の見通し
  • 『今日はできるかもしれない』は、解決と可能性の見通し
  • 『自分はどうだろうか』は、自己関与の見通し

「向かっていく活動がきっとよい結果を導くだろう」という見通し(結果への期待)や、「向かっていく活動を自分はうまく 行えるだろう」という見通し(効力への期待)が、子供を主体的に、そして意欲的にします。
子供は目当てを確認すれば、自ら見通しをもとうとします。授業の成り行きや結果、それに対する自分自身のことが気になるからです。すなわち「見通し」の真意は、気になるようにすることにあります。

一般に、教師の意識は「目当て」に比べて「見通し」が疎かになりやすいものです。教師は、目当ての確認に続いて、例えば『どのようにやりますか』『できそうですか』のように、「どのようにしたら課題を解決できるか」「課題が解決できそうか」を子供に問います。そうして、目当てに対しての気になる状態を創り出します。
目当てを確認し、見通しをもつ過程において、個(自分)と集団(みんな)の関係も意識されます。「協働すればきっとよい結果が得られそうだ」(成功感・成就感)、「結果はともかく、みんなとやってみる価値がありそうだ」(やりがい感)、「自分はそのことについて役に立てそうだ」(役立ち感)、という見通しがもてたとき、学習への主体的な参加意欲が高まります。
「見通し」は学びに向かうスイッチです。

「学び合い」とは?

授業が進行していく過程の「学び合い」は、子供たちが考え、話し合い、高め合うアクティブな活動が行われる時間にします。「主体的・対話的で深い学び」の具現、思考力・判断力・表現力等の資質・能力の育成、学習内容の確実な定着、学習者の学びの実感を旨とする授業の中核に位置付きます。

学び合いが活発に行われるようにするには—アクティブにするには—、学び合いを可視化する必要があります。
学び合う授業づくりでは、例えば「それなら…(こう)したら…」というように、子供の学習状況を捉えた上で、新たな視点や学び合いの方向を示す言葉掛けが効果的です。また、一人一人の子供のよさを認め、自信や意欲を高めて、学び合いに積極的に参加できるようにする言葉掛けも必要です。

  • 「きみがいてよかった」は、存在のよさ
  • 「あの場面でよくやった」は、判断のよさ
  • 「あの考えが役に立った」は、効力のよさ
  • 「そうやって考えたのか」は、発想や考え方のよさ

学び合いは、自己の内に、緊張が走り、葛藤が起こり、喜び、安堵、充実、満足などが沸き起こります。また、叱咤激励、慰め、称賛などが行われます。
自明のことですが、話し合う活動で発言しない子供はいるものです。そうした子供は自分の中で、自分がもう一人の自分と対話しているのかもしれません。教師は「手を上げなさい」「発言しなさい」と促すだけでなく、自分がもう一人の自分と対話しているかもしれないことに着眼すべき理由がここにあります。

学び合うことの要諦は、いかに自分を感じながら学んでいるか、にあるのです。
自分が自分自身、友達や対象と関わり合い、そこでの「ふしぎ」という疑問、「なるほど」という納得、「そうそう」という共感、「おやおや」という驚き、「こうかもしれない」という推理、「こうしたらどうかな」という創意工夫などをたっぷりと経験する中から、学びの実感は湧き起こってきます。そうした経験に立脚した知力こそが確かな学力—「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性」—になります。

「まとめ」「振り返り」とは?

授業の終わりには、「まとめ」を行い、「振り返り」の時間を設けます。「まとめ」と「振り返り」は、それぞれのもつ意味が違います。
まとめは、学んだ内容や方法の整理や確認を意味します。それは目当てと対になります。
まとめは、板書されたキーワードなどを使って全員で整理・確認します。教師の責任ある適切な指導・助言が必要です。まとめをおろそかにしたり曖昧にしたりしたのでは何を学んだのか分かりません。したがって、学んだことが身に付きません。

学び合いが終わって、教師が、例えば「今日は比例について学びましたね」と目当ての再確認に続いて、「比例とは何か、大切な言葉を使ってまとめましょう」と促します。
子供たちが板書を見直したり、大切な言葉を発言したりします。それを取り上げながら本時のまとめを板書します。子供たちが声に出して読んだりノートに書いたりします。それが授業の終わりに行われる「まとめ」(学んだことの確認)です。

「まとめ」に対して、「振り返り」は、各自(一人称)の学びの捉え直しです。振り返りは省察(自分自身を省みて考え巡らすこと)であり、自分自身の学びの味わい直しです。それは、学んだことを自分で自分の内に落とし込む行為を意味します。最近は「リフレクション」として注目されています。
学んだことの定着や学びに向かう力を高めるには、学んだことを整理・確認するだけでは足りません。この時間の学びが自分にとってどのような意味や価値があったかを自覚させることが重要なのです。

子供たちが将来、使える「資質・能力」を高めるために!

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