1日5分 小学校 全員が話したくなる!聞きたくなる! トークトレーニング60
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商品説明
話す・聞く力は学習・生活のすべてを支える
子どもたちが自分の言葉で生き生きと語り、相手の意見を聞いて、活発に話し合う。どの先生も、こんなクラスにしたいと願っていると思います。
そもそも、話す力・聞く力は学校生活すべての基盤です。先生がどんなに教材研究をしようと、子どもたちが話すことに抵抗感を持っていれば、授業は盛り上がりません。どんなにわかりやすい授業をしても、先生の言葉や友だちの発表を聞く力、聞き合える人間関係ができていなければ、話し合い活動はうまくいきません。
話す力・聞く力は、授業はもちろん、学級内の人間関係づくり、居心地のよいクラスの雰囲気をつくるためには欠かせないものです。
苦手な子にも安心して話す経験を積ませたい
どのクラスにも、人前で話すことが苦手な子がいるでしょう。休み時間は元気なのに、授業時間になるとシュンとおとなしくなってしまう子、プリントやノートには意見を書いてくれるのに、発表となると尻込みしておどおどしてしまう子……
そんな子どもたちは、一言でいうと、「不安」なのだと思います。「間違ったらいやだな」「笑われたらどうしよう」と思うと、人前で話すことが嫌になってしまうのです。
そんな苦手意識をなくす一番の方法は、安心できるあたたかな人間関係のなかで「話す経験を重ねること」です。朝や帰りの時間、国語や算数、学級活動などの時間から毎日少しずつ、自分のペースで話す経験を積めば、少しずつ話すことに慣れていきます。それを抵抗なく続けるために、話すことが楽しく、そして話し方が「わかる」ようにすることができるのです。
そのために本書で提案するのが、話す・聞く力を同時に育む60の「トークトレーニング」です。
話しやすく、聞きたくなる状況をつくる
本書のトークトレーニングは、以下の考え方に基づいてつくられています。
- 安心して発表できる経験を積む
- 友だちの発表を聞きたくなる状況をつくる
- 大事な話し方・聞き方を身につける
- 楽しく、熱中できる
その一例として、所収の「チェックトーク」(アイディア3 初級)をご紹介します。
シンプルな活動ですが、ポイントは、「さわやかに」返事をさせること。「大きな声で」「元気に」と指導することも多いですが、話すことが苦手な子どもにとって、声を張って返事をするのは時にプレッシャーになってしまいます。「さわやかに」であれば、小さな声でも取り組めますし、先生も「さわやかでいいね」とほめやすくなります。
それと、「好きな遊び」(食べ物や本など、入れ替えてもOK)を発言させることで、「○○くんはバスケが好きなんだね」と、友だちの好きなことに関心を持って聞きやすくなります。
続いて、今度は問題を出します。
初めてこのチェックトークを行うと、ほとんどの子は周りの子どもの言うことを聞いていません。ですので、「クイズするなんて、聞いてないよ~」と声が挙がるでしょう。
でも、クラスで数人は、必ず聞いている子どもがいます。「ドッジボールが好きなのは、ようすけくんだよ!」と答えてくれる子がいたら、「その通り!よく聞いていてすばらしい、拍手!」とほめます。友だちの話をきちんと聞いていることでほめられる、まわりにも認められるという経験をクラスにもたらすのです。
2回目以降になると自分の発表を行うだけではなく、クラスの友だちがどんなことを言うか、聞くことにも集中するようになります。このトークひとつで、人前で話す敷居を下げること、また周囲の発言を聞きたい習慣をつくること、という2つの成果を生むことができます。
1日5分の積み重ねで、子ども・クラスが劇的に変わる!
本書に所収のトークトレーニングは全部で60。そのすべてに、子どもが話しやすいこと、相手の発言を聞きたくなること、そして何より、遊び感覚で楽しんで力を身につけられること、という工夫が凝らされています。活発で多く発言する子はもちろん、人前で話すのが苦手な子どもも話せて、その意見をみんなで興味を持って聞けるような発想にあふれています。初級・中級・上級に分かれていますので、自分のクラスの実態に適したものを選んで、数多く使うことができます。
1日5分という短い時間であっても、2週間でクラスの変化がわかり、1学期でクラスが劇的に変わります。そして1年で、話し合いで感動できるようになります。そんな力を身につけられるトークトレーニングを、本書でぜひ始めてみて下さい。
クラスから苦手意識をなくそう!
1日5分、遊びながら取り組める60のトークトレーニング