CONTENTS
はじめに:「教育社会学的想像力」とは何か 1
序章 社会と教育の扉を開く 10
Ⅰ. 社会と教育について社会学的に考える 10
Ⅱ. マルクス,ウェーバー,デュルケームにおける社会と教育 11
Ⅲ. 教育・社会化・文化伝達―デュルケームからバーンスティンへ― 17
Ⅳ. 教育社会学を学ぶということ―その意義と魅力 23
●用語解説 25
第1章 「理論」を通してみる社会と教育 27
Ⅰ. 社会と教育をめぐる多様な理論 27
Ⅱ. 機能主義理論の展開 27
Ⅲ. 葛藤理論の展開 30
Ⅳ. 解釈的アプローチの展開 33
Ⅴ. 再生産論の展開 37
Ⅵ. 理論の力 46
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 47
●用語解説 48
第2章 教育社会学における調査とその手法 49
Ⅰ. 教育社会学の独自性―調査にもとづいて教育を語る 49
Ⅱ. 量的調査 51
Ⅲ. 質的調査 65
Ⅳ. おわりに 72
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 73
第3章 「家族と教育」の過去・現在・未来―ペアレントクラシー化のゆくえ― 75
Ⅰ. 家族における教育的まなざしの濃密化―その変遷を辿る 75
Ⅱ. 家族形態と家族における教育の変遷―家父長制家族から近代家族へ― 76
Ⅲ. 戦後日本における家族と教育の変容 80
Ⅳ. 家族と教育をめぐる今日的状況 84
Ⅴ. ペアレントクラシー化のゆくえ 91
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 92
●用語解説 93
第4章 社会変動と幼児教育 95
Ⅰ. 幼児教育をめぐる合意と葛藤 95
Ⅱ. 社会集団と幼児教育 97
Ⅲ. 幼児教育を支える思想 99
Ⅳ. 保育者の専門性 103
Ⅴ. 日本の幼児教育の特徴 106
Ⅵ. 今後の課題 108
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 113
●用語解説 114
第5章 学校の力
―「制度」としての学校― 115
Ⅰ. 学校という制度 115
Ⅱ. 業績主義社会を支える学校 118
Ⅲ. 学校に対抗する二つの力 121
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 130
●用語解説 131
第6章 カリキュラムは何の役に立つのか
―学校知のレリバンス― 133
Ⅰ. 学校知の「社会的レリバンス」という課題 133
Ⅱ. 学校カリキュラムの類型 134
Ⅲ. 知識論の展開―知識の相対化から「社会的事実」としての知へ 136
Ⅳ. 社会変動とカリキュラム 143
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 148
●用語解説 148
第7章 教育改革と学力問題 150
Ⅰ. はじめに 150
Ⅱ. 教育改革と学力問題の歴史 151
Ⅲ. 近年の教育改革の動向 164
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 168
●用語解説 168
第8章 いじめを複眼的に考える
―いじめの構造・変遷・言説― 172
Ⅰ. はじめに 172
Ⅱ.「いじめ」現象をいかに説明するか 172
Ⅲ.「いじめ」の実態と取り組み―いじめの調査と国際比較 175
Ⅳ.「いじめ」への社会的注目 182
Ⅴ. おわりに―いじめを冷静な議論にのせるために 185
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 186
●用語解説 186
第9章 青年/若者をめぐる「まなざし」の変容
―啓蒙・モラトリアム・コミュニケーション― 188
Ⅰ.「青年」から「若者」へ 188
Ⅱ. 社会を建設する主体としての青年
―教育社会学草創期における青年への注目から 189
Ⅲ. モラトリアムを浮遊する青年/若者
―青年から若者への転換 191
Ⅳ. どこか問題化される若者たち
―コミュニケーション論への収斂 195
Ⅴ. 若者のコミュニケーションの現在―質問紙調査の分析から 198
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 204
●用語解説 205
第10章 社会の変化と高等教育
―大学とは何だろうか― 207
Ⅰ. はじめに―大学の役割とは 207
Ⅱ. 高等教育とは何か 207
Ⅲ. 日本の高等教育の現状 209
Ⅳ. 近代日本の大学と高等教育の形成 211
Ⅴ. 戦後教育改革と大学進学の大衆化・ユニバーサル化 214
Ⅵ. 高等教育の社会学:進学機会・費用負担・大学教育 219
Ⅶ. まとめ―大学とは何か 233
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 233
●用語解説 234
第11章 変化する社会における「キャリア教育」―学校教育は卒業後の仕事にどのように
関わっているのか?― 236
Ⅰ. あなたが大学に進学したのはなぜ? 236
Ⅱ. 学校から仕事への移行School to Work Transition―日本の特徴 238
Ⅲ. 学歴と賃金の関係を説明する諸理論 241
Ⅳ.「能力」の多義性と〈新しい能力〉の広汎性 244
Ⅴ.「キャリア教育」とは何か 247
Ⅵ. 変わりつつある社会と仕事,変わりつつある教育と職業の接続 251
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 258
●用語解説 259
第12章 教育をジェンダーで問い直す―フェミニズム知識理論の視点から― 262
Ⅰ. はじめに―フェミニズムから見た知識論 262
Ⅱ. 女性学の登場と展開 263
Ⅲ. フェミニズム知識理論―だれのための知識か 265
Ⅳ. 日本における教育社会学とジェンダー研究の展開 271
Ⅴ. 教育をジェンダーで問い直す 275
Ⅵ. おわりに 278
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 279
●用語解説 280
第13章 グローバリゼーションと教育 281
Ⅰ. はじめに 281
Ⅱ. グローバル化とは何か 281
Ⅲ. グローバル化の教育への影響 286
Ⅳ. 日本におけるグローバル化の教育への影響と教育の対応 293
●教育社会学的想像力を拓くレッスン 299
●用語解説 300
【引用・参考文献】