道徳教育キーワード辞典 —用語理解と授業改善をつなげるために—
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商品説明
- 道徳の教科化の中心、前教科調査官の赤堀博行先生が監修
- 日本道徳科教育学会編集。総勢67人の道徳教育のスペシャリストが執筆
道徳用語理解が授業改善につながる
小学校では平成30年度から、中学校では平成31年度から「特別の教科 道徳」(道徳科)が全面実施となり、各学校では、週1単位時間の道徳科授業を、全ての学級で、道徳科の特質を踏まえて行われるようになりました。そのような中で、道徳科授業を行う先生方が自ら行ってきたそれまでの道徳授業を見直し、授業改善が進んできています。
一方で、道徳科授業を行う先生方から、いくつかの課題が挙げられるようになりました。特に多い悩みが、「道徳は専門用語がたくさんあって難しい」ということです。例えば、「道徳性」「道徳的価値」「内容項目」「『節度、節制』『規則の尊重』などの内容項目の手掛かりとなる言葉」など、道徳用語の区別に戸惑いを感じている先生方も多いのではないでしょうか。
道徳授業を構想するに当たっては、先生方が持ち味を発揮して、児童生徒の道徳性を養うべく創意工夫をされることは大切なことです。一方で、教科には教科の特質があり、それを押さえた上で創意工夫に努めることが何よりも大切です。
そのため、机上の論だけでなく、道徳科の具体的な授業実践を通して『小・中学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』に記されている道徳科の意義や本質、内容項目や具体的な指導方法、配慮事項、評価の在り方、さらには多くの学校で活用されている教材について、より深く理解することこそが、授業改善につながっていくのです。
『道徳教育キーワード辞典』活用の方法
- 「本書の構成」
- 第1章 道徳教育改訂の概要
- 第2章 道徳教育と道徳科の目標
- 第3章 道徳科の内容
- 第4章 道徳教育の全体計画
- 第5章 道徳科の年間指導計画
- 第6章 道徳科の指導
- 第7章 指導上の配慮事項
- 第8章 道徳科の評価
- 第9章 道徳科の教材(小・中学校別)
本書の構成は、以下のようになっています。
この構成を大きく分けると、大きく5つに分類されます。
- 第1・2章 → 道徳の教科化に至る経緯、新学習指導要領総則に示された「学校教育全体における道徳教育および道徳科の目標」に関わる用語
- 第3章 → 道徳科のA~Dの内容項目およびそれに関わる用語
- 第4・5章 → 道徳教育および道徳科の計画に関わる用語
- 第6~8章 → 道徳科の指導および評価に関わる用語
- 第9章 → 小・中学校の道徳科で使用する教材用語(内容項目ごとに記載)
本書を活用する際には、はじめから読み進めることはもちろん、読者の方の役職や指導時期、研究授業や公開授業に合わせるなど、章ごとに辞書引きして活用することもできます。
例えば、校長先生が学校の道徳教育目標を計画する際には、第2章を中心に読み解きます。また、公開授業で学習指導案を作成する際には、第3章、第6章、第9章を読み解き、授業を計画立てていったり、学期末に道徳科の評価を行う際には第8章を中心に用語を理解していったりするといった形です。ご自身の状況に合わせて、柔軟に本書を活用ください。
365用語:1年間を通して道徳を学んでいく
では、実際に本書で掲載されている365の道徳用語がどのように解説されているか、実際の紙面を見ていきましょう。
第2章の例:自己の生き方を考える
第3章の例:個性の伸長
本書では、該当する道徳用語について、①どのような内容、意味があるのか、②該当用語に関わってどのように指導していくのか、という項目になっています。本書の副題にもある、「用語理解と授業改善をつなげるために」を踏まえた紙面になっているのです。
第9章の例:Cに関わる教材
第9章の教材の解説は、指導案にも書きこみやすい文章量で、該当する内容項目や出典も明記しています。
本書を活用して道徳の理解を深めよう
本書では、帝京大学大学院の赤堀博行先生と日本道徳科教育学会で道徳科授業実践者の用語理解と授業改善をつなぐために、365の道徳用語を解説しています。
道徳の教科化に深く関わる監修者および、道徳のスペシャリスト総勢67人の知見が結集した1冊です。ぜひ、道徳教育および道徳科の指導の充実のために本書をご活用ください。