子どもと創る「国語の授業」2019年 No.65

    子どもと創る「国語の授業」2019年 No.65

      ISBN: 9784491037516

      全国国語授業研究会・筑波大学附属小学校国語教育研究部/編

      $5.00

      目次

      特集 説明文・意見文を書く力を鍛える
      ⅰ 〈提起文〉青山由紀
      ⅱ 提案授業「54字作文に挑戦」……白坂洋一
      01 授業を振り返って……白坂洋一
      01 参観者のコメント……青木伸生/桂 聖
      02 〈1年〉書いたものを認める環境・材料集め・支援の重要性……田中元康
      06 〈2年〉「つながり」を意識した説明的文章を書く力を育てる……沼田拓弥
      10 〈3年〉「読み」と「書き」を融合させることで説明文を書く力を伸ばす……藤田伸一
      14 〈4年〉テキストの論理的つながりの弱さに着目して説明文を書く指導……野中太一
      18 〈5年〉「本当に読んでもらいたい」を核に……山本真司
      22 〈6年〉〈必然性〉を鍵に書く力を育てる……三浦剛

      ことばの基礎力アップ講座
      26 読むことと読書活動を関連づける指導……流田賢一
      28 「5○(ごーまる)スピーチ」を使って対話の基礎力を引き上げる……比江嶋哲

      明日から実践 提案!先取り授業
      30 1年「たぬきの糸車」(光村図書)おどろいたおかみさんを 見つけよう……須藤緑
      32 2年「かさこじぞう」(教育出版)あつめて くらべて たのしく読もう……藤原隆博
      34 3年「サーカスのライオン」(東京書籍)物語の中心人物の気持ちの変化を読もう……後藤拓馬
      36 4年「世界でいちばんやかましい音」(学校図書)人物関係図づくりから表現の工夫にせまる……山本純平
      38 5年「雪わたり」(教育出版)作者はどんな人?「宮沢賢治の世界を楽しもう」……小室素子
      40 6年「海のいのち」(東京書籍・光村図書)登場人物が中心人物に与えた影響について考えよう……米田直人

      全国津々浦々 私の国語教室
      42 全員が主体的に学ぶ姿を目指して……柴田輝
      45 学校図書館を活用した国語の授業……中村徹

      連載
      48 YANOBE‘s国語授業レシピ
        対話のある授業をつくる②……弥延浩史
      51 国語授業づくり はじめのい~っぽ!
        意見文を書くことの基礎づくり①……白坂洋一
      54 わくわく国語教室 説明文の系統指導―3年生 その3―……青山由紀
      57 KATSURA 国語劇場! 「Which型課題」の国語授業……桂 聖
      60 青ちゃん 単元工房 読みの系統を意識した指導④……青木伸生

      63 教師の必読書・おすすめ教材……加藤正典・中野久美子
      (裏表紙)子どもの作品・・・・・・弥延浩史

          商品説明

          〈提起文より〉

          特集:説明文・意見文を書く力を鍛える


          2020年から大学入試が変わり、記述式の問題が出題される。それに伴い、高等学校では書くことに力を入れ始めた。そして聞こえてきたのは、「生徒達が文章を書けない」「中学校では何をしてきたんだろう」という声である。同様の言葉が、中学校から小学校に向けて投げかけられるのも時間の問題であろう。
           入試の記述問題に必要なのは、自分の意見を理由と共に、読み手に伝わるように記述する力である。実際、今年の全国学力学習状況調査(小学・国語)でも、報告文や紹介文を書くためのインタビューなど、三つの大設問は全て実用的文章である。【ノートの一部】として、簡単な説明文を条件に合わせて書く問題も出題されている。
           「説明文」と呼ばれているものの中には、観察記録文やフィールドワークを伴う(体験型)説明文、文献調査を伴う説明文などがある。目的や対象となる相手、場などによって、報告文や紹介文、推薦文となる。また、事実や事例をもとに考えを述べると意見文となる。さらに、読み手に行動を起こさせたり、考えを変容させたりするところまでを目的とすると、説得文と呼ばれる。
           このように、文種によってそれぞれ書くのに必要な要素(条件)や力は異なる。例えば、観察文を書くには、伝える事物を読み手の頭に再現できるような描写力が必要となる。説明文であれば、説明すべき情報、原因と結果の関係性や順序といった論理が必要である。意見文であれば、結論と理由の関係性といった論理や結論をどこで述べるかなどの構成が必要である。
           書く力は、スキル学習だけでは身に付かない。単元という発想は外せない。では、学習者に書く目的や必然性をもたせ、書くべき内容を耕すには、どのように単元を構想したらよいのであろう。「読むこと」との関連を図ることも有効である。
           本特集では、どのようにして説明文や意見文を書く力を育むのか、具体を通して論じて頂いた。

          商品の仕様

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2019年8月5日
          • ページ数: 64

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