教師の言葉かけ大全
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商品説明
—言葉かけはセンスではない。技術である—
あなたが必要とする正しい「言葉かけ」を手に入れて
子どもの心に火をつける!
子どもの心をグッとつかんで離さない先生
A先生の言葉では子どもの反応がイマイチでも、B先生の言葉なら子どもがいきいきと動き出すことはないでしょうか?それはまさしく、そのB先生が「言葉の力」を身につけているからです。言葉かけは、その場面と言葉かけのバリエーションとの組み合わせです。つまり状況に合わせて、適切な言葉を「選択・判断」することです。
「なんど同じことを言わせるの!」
子どもの問題行動に対してこのようなことを言ったことはありませんか?「なんど『同じこと』を言わせるの!」と言っている教師自身こそ、実は子どもに「同じこと」ばかり言っています。だから、子どもも同じ反応をし続けてしまうのです。そうなってしまう背景には、言葉かけのバリエーション不足があります。子どもの新しい反応を手に入れるために、子どもをしっかりと見取り、たくさんのバリエーションから適切な言葉を選んでいく必要があります。
【ケーススタディー】
〇ほめ言葉 【CASE】ほめる子が偏るとき
ほめ言葉で大切なことは、子どもの活動の「結果」ではなく、「成長」に目を向けることです。「結果」だけに注目すると、ほめる対象はクラスの一部の子どもに偏ってしまいます。がんばっているのに結果が伴わない子どもは、「僕もがんばっているのに……」と落ち込んでしまいます。これでは、やる気がでるはずがありません。これまでの努力を認めつつ、「成長」を認める言葉を伝えましょう。ここでは「ますます」と一言つけ加えることで、たくさんの子をほめてあげられます。
〇叱り言葉 【CASE】宿題をやってこないとき
子どもが宿題忘れを繰り返してしまうのは、子どもにとってそれが「得」に感じられるからです。(そもそも、宿題に興味を持たせられればよいのですが、そういった話はここでは省略します)「家に忘れた」という言い訳が、「損」する体験になるように設定する必要があります。このように子どもにとっての「損得」「メリット・デメリット」を意識して叱る方法もあります。
※叱り言葉は慎重に扱う必要があります。子どもとの信頼関係の上、
丁寧に使用しましょう。
〇問いかけ言葉 【CASE】活動に意欲的でないとき
一生懸命やるためには「活動のゴール」となる目標を設定する必要があります。話し合い、目標が決まったところで、達成するメリットに思いを馳せられるようにします。また問題を解決するための策として、教師から 2 〜 4 程度の選択肢を提示します。その中から選択することにより、集団や個人の目標を決定します。これにより、子どもは具体的な努力目標を設定できます。
〇はげまし言葉 【CASE】子どもが失敗して落ち込んでいるとき
何か課題を解決しなければならないとき、子どもは、子どもなりに「なんとかしなくてはいけない」と思っています。しかし、なんとかしたいけど、不安が強くて、どうにもできずにいることも多いのです。そこでまずは、不安な気持ちを受け入れてあげるようにしましょう。教師自身や他者の似たような失敗例を伝えれば、安心感が生まれます。「自分だけじゃないんだ」と感じることができるからです。
〇挑発言葉 【CASE】算数の問題で、子どもをやる気にさせたいとき
「簡単にできる」ことを、「簡単だ」と言っていては、子どもの心に火をつけることはできません。子どもをやる気にするために、簡単にできることを、難しいと伝えてみましょう。子どもがクリアできるレベルを設定して、「これはできないでしょう」と否定してみせます。
そうすれば、子どもは「挑戦してみよう」と考えるようになります。
このように本書では、教師の言葉かけを、「ほめ言葉」「叱り言葉」「問いかけ言葉」「はげまし言葉」「挑発言葉」に分類しました。さらにそれぞれに10ずつ具体的な技法を紹介します。合計すると、教師の言葉かけ5種類50技法300を超える言葉かけになります。まさに教師の言葉かけ「大全」になりました。本書であなたが必要とする「正しい」「適切な」言葉かけを発見しよう!