問いで紡ぐ-道徳科授業づくり-小学校

    問いで紡ぐ-道徳科授業づくり-小学校

      ISBN: 9784491042589

      田沼 茂紀/編著

      $14.00

      著者紹介

      田沼 茂紀
      國學院大學教授
      新潟県生まれ。上越教育大学大学院学校教育研究科修了。國學院大學人間開発学部初等教育学科教授。専攻は道徳教育学、教育カリキュラム論。
      川崎市公立学校教諭を経て、高知大学教育学部助教授、同学部教授、同学部附属教育実践総合センター長。2009年より國學院大學人間開発学部教授。同学部長を経て現職。日本道徳教育学会理事、日本道徳教育方法学会理事、日本道徳教育学会神奈川支部長。
      [2021年7月現在]

      目次

      第1章 理論編
      第1節 いま、なぜ道徳科授業に「問い」が必要なのか
      1 道徳は教えられるのか
      2 道徳的であるとはどういうことか
      3 道徳学びにおける「問い」の意味を考える
      4 なぜ「問い」をもつと道徳的価値観形成が促進されるのか
      5 「問い」をもとに主体的に解決できる学習プロセスを創造する
      6 「課題探求型道徳科授業で「子どもの価値観想像をどう促すか」
      7 「問い」をどう共有して「共通解」「納得解」へと発展させるのか
      8 課題探求型道徳科授業を展開するための教材はどうあるべきか
      9 課題探求型道徳科授業における「発問」の役割とは何か
      10 課題探求型道徳科授業での「評価」の考え方

      第2節 パッケージ型ユニットはなぜ道徳授業を活性化するのか?
      1 なぜ「パッケージ型ユニット」による道徳科授業がよいのか
      2 パッケージ型ユニットでの学習ストーリーをどう考えるか

      第3節 パッケージ型ユニットを活性化するグループ・モデレーション
      1 なぜ「パッケージ型ユニット」でグループ・モデレーションなのか
      2 ユニット中でグループ・モデレーションはなぜ入れ子構造なのか
      3 全体を俯瞰しつつ各自授業に有意味性をどうもたせるのか

      第2章 実践編
      Package 1
      1年生/1月 「頑張る気持ち」をどう生かしていったらいいんだろう?

      Package 2
      1年生/3月 大きくなるってどんな気持ち?

      Package 3
      2年生/12月 生きるってどういうこと?

      Package 4
      2年生/1月 のこりの2か月 クラスのみんなで楽しく過ごすにはどうすればいいのだろう?

      Package 5
      3年生/9月 「いいクラス」になるためには、一人ひとりがどんなことを大切にすればよいだろう?

      Package 6
      3年生/2月 自分にとって失敗とは何だろう?

      Package 7
      4年生/1月 自ら考え、判断し、行動するために大切なことはどんなことだろう?

      Package 8
      4年生/2月 「きまり」の大切さについて考えを深めよう

      Package 9
      5年生/12月 自分は誰をどのように支え、誰にどのように支えられているのだろう?

      Package 10
      5年生/2月 なりたい自分に近づくためには、今どうすればいいのだろう?

      Package 11
      6年生/2月 みんなが気持ちよく過ごすために必要な考え方とは何だろう?

      Package 12
      6年生/3月 「信じる」ことってどうして大切なんだろう?

      Package 13
      特別支援学級/通年 みんなと仲よく生活するにはどうすればよいのだろう?

      あとがき

          商品説明

          道徳科授業における「自分ごと」の学びとは?

          ◎道徳の授業で、「きれいな回答」は出てくるけれど、

          はたして本当に感じていることなのだろうか?

          ◎教材を読んで、ただ既知の考え方をなぞるだけになってしまう

          道徳科の授業で、このような悩みを持ったことがある先生も

          いらっしゃるのではないでしょうか。

          一体なぜ、道徳科授業は「形だけ」になりやすいのでしょうか?

          それは、子どもたちが実生活のなかで道徳的価値を学ぶプロセスと、

          道徳科授業でのプロセスが、ずれているからかもしれません。

          子どもは道徳的価値を複合的に学ぶ

          子どもたちは、日常生活のなかで、すでに「道徳的価値」について多くを学んでいます。

          そのなかには、まだ「自分ごと」として受け止められていないことがあります。

          「友だちとはけんかせず仲良く過ごしましょう」「悪いことをしたら謝りましょう」

          ——そうわかっていながら、実行できない。そんな経験を、

          多くの子どもたちはすでにしています。

          一方で、現在の道徳科授業の多くが、1単位時間の授業で1つの内容項目を

          取り上げる形となっています。

          これらの内容項目は、上記の通り、実際にはそれぞれが複雑に関係し合って存在しています。

          だからこそ、それぞれの内容項目をただ別々に扱っても、

          子どもたちから「自分ごと」の道徳学びが紡がれることは難しいのかもしれません。

          複数の内容項目をパッケージ化してユニットを組む

          そんなときに、ぜひ取り入れていただきたいのが、「パッケージ型ユニット」の道徳科授業です。

          「パッケージ型ユニット」の道徳科授業とは、異なる内容項目を取り扱う授業を

          2〜3単位時間組み合わせ(パッケージ化)、ユニット(小単元)をつくることで、

          子どもたちがより実生活に近い形で道徳的価値について考えを深めることができる

          授業のあり方です。

          他者そして自己と問いに向き合い、「自分ごと」の答えを模索する

          しかし、ただユニットを組んだだけでは、子どもたちが語り合い、

          考えを深め合う授業になるかといえば、なかなかそうもいかないのが現実です。

          そこで、ユニットを構成する各授業のなかで、クラスメイトや自分自身と対話し、

          課題を探求する「課題探求型授業」のプロセスを取り入れることで、

          社会通念や「きれいごと」から一歩踏み込んだ道徳学びが実現されます。

          パッケージ型ユニットの全13実践を小学校、中学校のそれぞれで掲載!

          本書は、このようなパッケージ型ユニットの理論や

          課題探求型道徳科授業を用いた13実践を小学校、中学校のそれぞれで掲載しています。

          もしかすると、「パッケージ型ユニット」「課題探求型道徳科授業」と聞くと、

          これまでの授業実践をすべて捨てて、やり方を一新しなければならないと

          考える方もいるかもしれません。でも実はそうではなく、

          これまでの授業実践にこれらの方法を取り入れることで、

          子どもが「自分ごとの問い」や納得解を紡ぎ、道徳的資質・能力を培っていくことができるのです。

          商品の仕様

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2020年7月17日
          • ページ数: 172

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