算数授業研究 No.136
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商品説明
136号紹介
既習を活かす授業というと、これまでは学習内容であるコンテンツの既習を中心に論じられてきました。今回の特集では、資質・能力ベイスに基づいたコンピテンシーの既習に焦点を当て、既習を活かす子どもを育てる算数授業を特集します。
『算数授業研究』
筑波大学附属小学校は、日本初の国立師範学校を前身としてもつ。準教科担任制を敷く同校の算数研究部は、国内の算数教育を力強く牽引する。年4回の「『算数授業研究』公開講座」をはじめ、各教諭が特色のある研究会を主宰するなど、国内外から年間1万人以上の教育関係者に研究成果を供している。
1993年の創刊より、同算数研究部が企画・編集を務める『算数授業研究』誌は、全国の熱意のある授業実践者から、文部科学省の調査官まで幅広い算数教育関係者を執筆者に迎え、授業者のための算数教育誌として、根強い人気を誇っている。
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イベント情報
第7回 算数GGゼミ
2021年6月27日(日) 実施!
「子どもの主体性を引き出す秘訣」をテーマにした、筑波大学附属小学校算数部によるオンライン講座を開催!
(前略)……この子どもの姿が,資質・能力ベイスの「既習を活かす」ではないだろうか。
ここで述べた「既習を活かす」は,「2 桁のたし算の筆算を活かして, 3 桁のたし算の筆算の仕方を考える」といった,知識として身に付いている内容を既習として活かすという単純なことではない。「活動としての経験を活かし,直面している事象を批判的に考察する」「概念を構築する際には集合を考えるという以前に学んだ思考を働かせる」「図形の構成要素に着目して分類整理する」という既習を活かしているのである。
そしてそれが,「自ら課題を設定する「主体的に問題解決を進める」という姿を引き起こしているのである。
今回,特集テーマに『資質・能力ベイスの「既習を活かす子ども」を育てる算数授業づくり』を設定させていただいた。ご一読いただき,「既習を活かす」ということの本当の意味について深く考える機会となり,明日の子どもたちの確かな育ちに繋がれば幸いである。