教師としてシンプルに生きる

    教師としてシンプルに生きる

      ISBN: 9784491050485

      若松俊介 枡野俊明/著

      $12.00

      著者紹介

      若松俊介(わかまつ・しゅんすけ)
      京都教育大学附属桃山小学校教諭
      「子どもが生きる」をテーマに研究、実践を積み重ねている。国語教師竹の会運営委員/授業&学級づくり研究会員。『教師のための「支え方」の技術』(明治図書)など著書多数。

      枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
      曹洞宗徳雄山建功寺住職
      国内外で庭園のデザインも手掛ける。多摩美術大学環境デザイン学科教授。『心配事の9割は起こらない』(三笠書房)など著書多数。

      目次

      はじめに
      第1章 駆け出しの頃の自分
      第2章 禅の考えと出会って
      第3章対談 「教師」とはどういう存在なのか
      第4章 いま、考えていること
      第5章 正解のない仕事を楽しむ

          商品説明

          これからの教育者に大切なことは、自分の持っているものをもっと大事にすること

          本書の概要

          「子どもとのかかわり方」「職員室での過ごし方」「ネットでの情報収集」……
          人間と関わる複雑な職業「教師」は、シンプルに生きるのが難しい。
          「いつも周りの先生の目を気にしながら指導していてとてもしんどかった」著者。
          『心配事の9割は起こらない』の著者・枡野俊明師との対談などを通して見つけた、自分らしく教師として生きるための感情のマネジメント方法や、子どもたちとの向き合い方を記します。

          本書からわかること

          教師特有の悩みとの向き合い方

          本書は、自分の教育方針に悩んでいた先生が著者です。


          周りと比べてしまう……
          「A先生は、落ち着いて子どもたちに声かけられるのがすごいな」
          「B先生の周りには子どもたちがたくさんいるな」

          子どもたちをコントロールしなきゃ……
          「学級崩壊は小さな乱れから。乱れにつながる行動を叱って一つ一つ潰していかないと」
          「褒めることで子どもたちが良い方向に動くんじゃないか…?」

          承認欲求の塊……
          「公開研究会は晴れ舞台。そこに向けて子どもたちを鍛えないと」
          「行事は比べられる。整列から所作をしっかり統一させて違いを見せつけよう」

          これは、教師のエゴ…? 

          著者は本当に大切にしたいことは何か自問し、「心配事の9割は起こらない」や「無心のすすめ―無駄なものをそぎ落とす」などを著す枡野俊明師を訪ねました。枡野師は、禅のお考えを国内外で広くご発信されていて、「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれていらっしゃいます。

          若松 基礎としてやらなければならないことを教えながら、「その子らしさ」を支える二つの兼ね合いをどのようにしたら教師が見つけていけるでしょうか。
          枡野 「塩梅」という梅干をつくるときの言葉があります。その塩梅は10人いれば10人、度合いが違っていいです。教育も同じで、どれだけ「塩」を入れるかと言う具合を全部同じにしようとするところに無理が生じるわけです。全員同じにしようと思うことは、逆に言うと、教える側の「こうあらねばならない」という、いわゆる自我のようなものが出て、それを押し付ける形になってしまうわけです。
          「個別最適な学び」「VUCAの時代」「デジタルネイティブとの付き合い方」などの時代における教師の悩みについて、根本の問いを一緒に考えてくださいました。

          「子どもたちが育つ」に関わる教師としてシンプルに生きる

          著者・若松俊介の実践と葛藤の日々と、枡野師との対談を経て、若松先生は「『子どもたちが育つ』に関わること」が教師としての第一義だと気づきました。そして子どもたちと付き合っていく具体策と未来の展望を記します。
          考えすぎずに考える。自分の長所を自信をもって伸ばす。教師の個性がクロスする学校をつくる。
          働き方改革や教育の多様化が進む21世紀初頭の教育界において、「教師としてシンプルに生きる」ことを共に考えていくきっかけになれば幸甚です。
          そして、あなたの教育者としてのあり方は、きっと間違っていないと思いますと、伝えたいです。

          こんな人におすすめ

          一歩立ち止まって将来を考えていらっしゃる先生。子どもと「人と人」として向き合う方法を問い直している先生。教育について問い直している先生。

          イラスト・秦直也

          商品の仕様

          • 読者対象: 小学校教員・中学校教員
          • 出版年月: 2022年12月12日
          • ページ数: 144

          Customer Reviews

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          シンプルは簡単ではない

          自分のことが語られているのか、と思うぐらい重なる部分が多かった。多かれ少なかれ誰しもあることなのだろう。
          他者と比べる、承認欲求を抑えられない、自分の思うままに物事を捉えるということは誰しもある。そして、そのことが結局自分の首を絞めている。だからと言って、これを簡単には手放せない。
          しかし、そこで諦めていては何も生まれない。手放すのは難しいことを理解しつつ、それにとらわれないように意識したい。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
          本書がお役に立てば幸いです!

          匿名
          子どもが「育つ」

          『教師である前に、人と人』
          が好きです。
          子どもって面白いなぁ、とこの仕事を楽しみ続けたいなと思いました。
          著者の人となりが表れているような一冊。大切に読み続けたいと思います。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
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          匿名
          自分の軸となる本

          自分の内側を改めて見直すきっかけをいただきました。
          授業、学級経営、学校、人とのかかわり、生き方など
          それら全ての本質に迫る「問い」をもつことができました。
          何度も読み返して、軸がブレないようにしたいです。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
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          匿名
          シンプルに。

          「子どもが育つ」に関わるということ。
          本書を通して、すごくシンプルなところに立ち返ることの大切さを学びました。
          多くのことが語られているわけでないことのよさを実感しています。
          教師として、人としての「自分」をじっくりと見つめ直す機会となりました。
          あれこれぐるぐると揺らいだときに立ち返るための一冊にしたいです。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
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          匿名
          子どもが育つを問う

          私は様々な情報や人間関係の中で、どんな教育が良いのかを他者に委ねる教師だと自分を見つめ直すことができた。そして、それは周りの価値観に振り回され、結局、教師としての生きづらさに繋がっていたのだろう。この本は、子どもが学ぶとは、子どもが育つとはどういうことなのかをシンプルに問い続けることの重要性を教えてくれる。そこに正解はない。教育に対する自分の価値観を誰かに委ねるのではなく、自分自身で問い続けた先に、その教師なりの世界が広がっていくのだろう。暗いイメージがある昨今の教育現場において、温かな光を照らしてくれる一冊である。子どもが育つとはどういうことか?教師は何のためにいるのか?などを考えさせられる、こういった本は非常に貴重なものだと感じる。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
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