その子らしさに応じる授業を実現する! 算数授業のパーパス思考

    その子らしさに応じる授業を実現する! 算数授業のパーパス思考

      ISBN: 9784491050591

      志田 倫明/著

      $14.00

      著者紹介

      志田 倫明
      SHIDA, Michiaki
      新潟市立上所小学校教諭。
      神奈川県藤沢市出身。前任の新潟大学附属新潟小学校では、同校研究主任を歴任。日本数学教育学会 実践研究推進部 小学校部会幹事。新算数教育研究会 全国大会推進部 幹事。全国算数授業研究会 全国幹事。
      近著に、『算数教科書のわかる教え方 3・4年』(2022, 学芸みらい社)。分担執筆書に、『GIGAスクールに対応した全教科・領域の授業モデル』(2021, 明治図書)『子どもの数学的な見方・考え方が働く算数授業 4年』(2020, 東洋館出版社)、『小学校算数 板書で見る全単元全時間の授業のすべて 3年下巻』(2020, 東洋館出版社)など多数。

      目次

      はじめに                2
      第1章 理論編 パーパス思考の授業構想
      1 purpose 自由とその子らしさ                 8
      2 purpose その子らしく学ぶとは                       12
      3 purpose その子らしさと学級らしさ                   16
      4 vision 目標をアップデートする                      22
      5 vision 算数科の大きな目標                  26
      6 mission 学ぶ内容を少なく捉える                     32
      7 action その子らしさを奪うもの                      40
      8 action その子らしさの捉え方                46
      9 action 「らしさ」で変わる授業                      54
      10 action 授業を動かす子供の思考                      62 
      第2章 実践編 らしさに応じるパーパス思考の授業実践
      焦点化場面での分岐分数カードを作ろう(2年「分数」)     70
      同じように値上げしよう(4年「簡単な割合」)   76
      何枚で同じ?(6年「円の面積」)       82
      代表選手を決めよう(6年「データの活用」)     88
      練り上げ 場面での分岐動物のかくれんぼ (1年「なんばんめ」)       94
      お話に合う式は?(1年「たし算」)     100
      6キラキラを作ろう(2年「かけ算」)   106
      かけ算にしていいの?(3年    「小数のかけ算」)       112
      シュートのうまさが変わっちゃう(5年「割合」)         118
      10年後にまた会おう(4年      「わり算」)             124
      同じ高さまで注ぐと……(6年  「比」)         130
      1cmずつ縮めたら同じ形?(6年 「拡大図・縮図」)               136
      まとめ場面での分岐三角形で神経衰弱(3年 「三角形」)             142
      分数の大きさ比べ(4年 「分数の大きさ比べ」)           148
      同じ形に見えてきた(4年「面積」)             154
      台形の面積の求め方(5年「台形の面積」)               160
      発展場面での分岐式はいくつ?(2年「ひき算の筆算」)   166
      どのようにまとめる?(3年「表とグラフ」)             172
      □/3mはどこ?(4年「分数」)         178
      参考文献一覧                    184

          商品説明

          本書の概要

          授業の存在価値に立ち返り、目の前の子どもたちがその子らしく自由に学べる授業に変える!

          憧れた授業を真似できないのはなぜか

          先輩の授業を真似てみたけれどうまくいかなかった、そんな思いをしたことはありませんか。
          「研究会で見たあの授業を指導案通りやってみたけれど,想定した通りに子どもが反応しなかった」

          自分がイメージする「良い授業」を子どもたちに押し付けるような展開では、子どもたちの思考との齟齬が生じてしまい、うまくいきません。
          そこで、「なぜ授業をするのか」という授業の存在意義、パーパスに立ち返って授業を捉えてみることを提案します。

           その子らしい学び方の7つのタイプ

          本書では、授業を動かすその子らしい学び方として、7つの思考を例示しています。
          これは、教師が子どもの学び方を捉える視点としてだけでなく、子どもたちが算数の授業で働かせる思考の引き出しとして価値付けることもできる思考です。

          きっと自分のクラスの子どもの姿と重なる思考があるでしょう。あるいは、自身の授業ではなかなか表出しない思考もあるかもしれません。
          こういったその子らしい考え方に沿った授業を、実際の授業場面を例に紹介します。

          その子らしく、自由に学べる授業

          4年生の「簡単な割合」の学習で、いくつかの文房具を提示して、”同じような値上げ”について考える場面です。
          教師が授業計画で想定していた内容を追うような展開をしていくと、子どもたちは先生に言われた通りの授業をさせられていると感じて、主体性が失われていきます。

          この実践例では、問題提示を受けて、焦点化していく場面で、批判的に捉える思考と、既習の考えを適用する思考をした子どもがいた場合展開を例示しています。

          どちらの展開例でも、子どもの思考に沿って授業を展開しつつ、差と倍の考え方に焦点化していきます。
          無目的に子どもの発言通りに授業を進めるのではなく、授業の目的を明確に据えているからこそ、子どもたちの思考に沿って授業進めていくことができるのです。

          本書では、焦点化場面、練り上げ場面、まとめ場面、発展場面と授業の各段階で、子どもたちの思考に沿って授業展開を切り替えていく例を19例掲載しています。
          目の前の子どもたちの、その子らしい思考に応じて授業を展開する例を掲載しています。

          ぜひ、自分のクラスの子どもたちの考え方と照らし合わせながら、その子らしく学べる授業を本書をもとにともに考えていきましょう。

          こんな先生におすすめ

          クラスの子どもたちにあった授業をしたい先生 / 算数の授業をより良くしたいと思っている先生

          商品の仕様

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月日: 2023年9月12日
          • ページ数: 190
          • 判型: A5判

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          S
          Suica
          優しく深く届く一冊

          悩みばかりの毎日も、少し笑えて優しくなれるようになった。たくさんの授業実践も、志田先生のお人柄とともにさらに輝く。読後はもっと、算数と志田先生が好きになる。明日の私が出会う🐟は何色だろう?

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