そこに、遊びがある授業

    そこに、遊びがある授業

      ISBN: 9784491050935

      安藤 浩太/著

      $15.00

      著者紹介

      安藤 浩太(あんどう こうた)
      東京都昭島市立光華小学校主任教諭
      1989年8月、鹿児島県生まれ。東京都公立小学校に勤務。東京学芸大学教育学部卒業後、現職。日本国語教育学会会員。全国大学国語教育学会会員。日本生活科・総合的学習教育学会会員。国語教育研究会「創造国語」所属。教育サークル「KYOSO's」所属。生活・総合学習教育サークル「ふりこの会」主宰。国語科教育と生活科教育を中心とした低学年教育を研究や実践の主なフィールドとしている。
      2018年「第67回読売教育賞生活科・総合学習部門優秀賞」受賞。2020年「第22回がんばれ先生!東京新聞教育賞」受賞。生活科や総合学習の実践が各新聞で掲載される。著書に『小1担任の授業術―遊びと学びでつくるPlay型授業』(単著・明治図書出版)、『教室で使えるカクトレ 低学年』(編著・東洋館出版社)などがある。『初等教育資料』(東洋館出版社)、『教育科学国語教育』(明治図書出版)などに原稿執筆多数。

      目次

      はじめに

      序章 「遊び」こそが低学年授業を創る理由
       遊びを紐解く「個性的発達」と「社会的側面」

      第一章 遊び研究を教育実践に生かす
       尽きない遊びへの関心
       遊びの教育的価値
       遊びと学びで授業をつくる
       遊びの条件―遊びとは何か―
       遊びの類型―どのような遊びがあるのか―

      第二章 小学校に「遊び(Play)を持ち込む」
       授業にPlayを持ち込む―授業が遊びに「なる」を考える―
       「遊ぶ」を生む①―楽しく「なる」―
       「遊ぶ」を生む②―強制感を感じにくく「なる」―
       「遊ぶ」を生む③―文脈に「なる」―
       大事なのは子供が「遊ぶ」を感じているか、見取ること
       教師の指導性を教材・活動・環境に埋め込む
       学びの風呂敷を広げる
       仕込みと仕掛けでねらいに迫る
       認知心理学の観点からみた学力の構造と遊び
       遊びの中での「教わる」―模倣と遊び―

      第三章 Play型授業、そしてPlay型学習
       生活科「栽培単元:朝顔さんばっちり育てる大作戦」
       生活科「季節遊び単元:冬遊びのマスター大大作戦」
       国語科「物語文単元:おおきなかぶ(みんな学び)」
       国語科「物語文単元:おおきなかぶ(ひとり学び)」
       国語科「説明文単元:くちばし」
       国語科「説明文単元:じどう車くらべ」
       算数科「かたちあそび単元(単元内自由進度学習)」
       番外編「スタートカリキュラム(のんびりタイム・なかよしタイム)」

      第四章 Play型授業の「これまで」と「これから」
       Play型授業の「これまで」
       スタートカリキュラムで「つなぐ」
       園での遊びに「なる」と支える要因
       幼児期の「遊び(Play)」から教科で遊ぶ「Play型授業」へ
       Play型授業の「これから」
       Play型授業の行く末
       遊びの心的態度化とフロー体験
       接続再考①―グラデーションで考える―
       接続再考②―適切な関わり方の変化だと考える―

      おわりに
      引用・参考文献

          商品説明

          遊びながら学ぶ、遊ぶように学ぶ「Play型授業」

          本書の概要

          「遊び」を中心に据え、「遊び」で授業を創る。古代ギリシャ時代から現代まで続く「遊び」研究を鳥瞰し、子どもたちが熱中し、没頭し、夢中になる「Play型授業」、そこで湧きおこる「Play型学習」の秘訣を実践とともに解説。

          本書からわかること

          偉人の共通点

          プラトン、ピアジェ、ヴィゴツキー、ブルーナー、デューイ……。
          名前は聞いたことがあるけれど、では、どんなことをした人かと問われると、すぐには答えが出てこないという先生方も多いのではないでしょうか。
          実は、これらの人物の研究には、いずれも「遊び」が重要なキーワードになっているという共通点があります。

          「遊び」研究をひもとく

          紀元前の昔から、幼児期においては「遊び」が重要であり、遊戯をさせながら養成すべきであると言われてきました。
          実際、古代ギリシャの哲学者プラトンも、「子どもたちを学習させながら育てるにあたって、自由に遊ばせるかたちをとらなければならない」とその著書『国家』の中で遊びの重要性を論じています。
          後世においても、生物学や社会学、心理学や教育学と、さまざまな学問で「遊び」と「学び」の関係について研究が進められてきました。

          「Play型授業」「Play型学習」とは?

          こうした先人たちの研究をふまえ、本書の著者は「遊び」の教育的価値について考え続けてきました。
          そして、遊びながら学び、遊ぶように学ぶ授業や学習の在り方を提案しています。
          すなわち、「Play型授業」「Play型学習」です。
          本書では、「Play型授業」「Play型学習」の具体も、子どもの姿と共に紹介しています。

          遊びながら学び、遊ぶように学ぶ

          「Play型授業」には、
          ・快楽性(楽しくなる)
          ・非強制性(強制感を感じにくくなる)
          ・属文脈性(文脈になる)
          という三つの条件があります。
          子どもたちが遊びながら学び、遊ぶように学ぶ「Play型授業」に取り組んでみてはいかがでしょうか。

          こんな先生におすすめ

          子どもたちは「遊び」に熱中します。
          子どもたちは「遊び」に楽しさを感じ、主体的に取り組みます。
          上の二つの文の「遊び」を「学び」に置き換えてみてください。
          授業中、子どもたちのそんな姿を見たい、そして、そんな授業をしたいと思う先生方にはぜひおすすめです。

          商品の仕様

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2023年3月27日
          • ページ数: 312

          Customer Reviews

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          あや
          今後は中学年以降の授業内容展開にも期待したい

          幼稚園経営関係者です。幼小接続の視点から小学校での特に低学年の授業実践などが具体的に紹介されており、著者の勤勉さと授業取り組みの工夫についてはとても感心させられるものが多い内容であった。特に生活科はスタカリの柱となっていることは聞いてはいたが具体的な内容はあまりわかっていなかったとこもあり勉強になった。一方、遊びを取り入れた授業を接続期に取り組むことの重要性はわかるのだが中学年以降の授業の中でもスムーズに繋げていくためにどのような授業への工夫があるのかをもっと紹介してもらいたいという思いがあったため、次回以降に期待したい。追記P193の作戦会議意は誤記ではないでしょうか。

          匿名
          遊びと学びのグラデーション

          「遊びと学び」本来は重なる部分が多いものだが、学校教育では二項対立で語られがちな2つのものをどう共存させていくか。

          小学校1年生という子どもにとって大きな転換点となる1年生に合った授業の作り方がとても参考になった。
          1年生だから0から教えるのではなく、幼児期に経験したものを生かして活用していけるような展開を意識したいと思った。

          遊びはとても有効だが、ただ遊ばせるだけではカオスな状況が簡単にできてしまうので、大人の深い教材研究力や子どもの見取り力など今までの規律で押さえつけた授業よりも教師の力量が必要となるなと感じた。

          子どもが夢中で遊び、学べる環境を作るために教師としてできることをこれからも探していきたい。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
          本書がお役に立てば幸いです!

          裕基 佐野
          視点が面白い

          遊びの定義や取り入れ方について、著者なりの視点で書かれており、とても面白かった。

          当ショップでのご購入ありがとうございます。
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