中学校国語 思考モデル×観点で論理的に読む 文学教材の単元デザイン

    中学校国語 思考モデル×観点で論理的に読む 文学教材の単元デザイン

      ISBN: 9784491051031

      小林 康宏/著

      $15.00

      著者紹介

      小林 康宏(こばやし・やすひろ)
      和歌山信愛大学教授
      長野県出身。横浜国立大学大学院修了後、長野県内の公立小中学校に勤務し、2019年4月より現職。元長野県教育委員会指導主事/和歌山市客員指導主事/きのくに国語の会顧問/日本国語教育学会理事/全国大学国語教育学会会員/夢の国語授業研究会幹事/東京書籍小学校国語教科書「新しい国語」編集委員/東京書籍中学校国語教科書「新しい国語」編集委員

      目次

      まえがき…001


      第1章 認知スキルを育てる14の観点と9の思考モデル
      1.画一的で力の付かない「読むこと」領域の授業 ・・・・・・・・・・・・006
      2.自分らしく読む力を付けるために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・010
      3.文章を読み取るための二つの技・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・014
      4.文学的文章を読み取るための14の観点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・016
       反復表現/016
       言動・態度/017
       視点/018
       助詞・助動詞・補助動詞/019
       文末表現/020
       修飾語・接続語/021
       文体/022
       色彩表現/023
       情景描写/024
       時・場所・人物設定/025
       服装・小道具/026
       呼称/027
       様子・表情/028
       比喩・象徴/029
      5. 思考モデルがあることの利点・・・・・・・・・・・・・・・・・・030
      6.文学的文章を読み取るための9つの思考モデル・・・・・・・・・・・・・・・・・032
       類推/032
       比較/034
       因果/036
       定義/038
       帰納/040
       分類/042
       具体化/044
       抽象化/046
      論証/048
      6.文学的文章を読み取るための観点×思考モデル・・・・・・・・・・・・・・・・・050
       言動・様子×類推/050
       変化する反復表現×比較/052
       変化しない反復表現×比較/054
       修飾語×比較/056
       比喩・象徴×具体/058
       言動・様子×帰納/060
       
      第2章 思考モデル×観点で論理的に読む授業づくりのポイント8
      1.14の観点と9の思考モデルを活用した授業展開の基本 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・064
      3.14の観点と9の思考モデルを活用した個別最適な授業展開・・・・・・068
      1年 少年の日の思い出/070
         星の花が降るころに/080
      2年 盆土産/086
      走れメロス/096
      3年 握手/102
      故郷/108
      1年 オオカミを見る目/118
         「不便」の価値を見直す/124
      2年 モアイは語る/130
         黄金の扇風機/サハラ砂漠の茶会/136
      3年 絶滅の意味/142
      誰かの代わりに/148

          商品説明

          文学を論理的に読み解く汎用的な読みのスキルを身に付けられる

          本書の概要

          あなたはどんな文学教材の国語授業を目指していますか?
          生徒同士で活発な話し合いが行われ、豊かな解釈が生まれる授業。教師からの魅力的な発問によって、生徒がわくわくしながら登場人物の心情解釈を披露し合う授業。
          それは一見理想的な授業です。でもその授業で、生徒にはどのような「国語科として必要な力」が身に付いているか教師自身が説明できるでしょうか?同時に、生徒はその力を自覚的に獲得し、その他の教材でも使える力になっているでしょうか。
          生徒自身の学びのメタ認知なくして、それは授業として成り立っているとはいえないのではないでしょうか。
          本書では、汎用的な力となる「読むための認知スキル」を獲得する方法を提案しています。

          本書からわかること

          観点=見方

          本書では、学習指導要領で示された「言葉による見方・考え方」を、観点と思考モデルとして示しました。
          対象の文学教材の特徴を一般化して捉えるものとして【観点】があります。それは文章中に繰り返し出てくる【反復表現】であったり、【文体】であったりします。
          また【観点】には「何を見るか」「どこから見るか」という側面ももっています。「少年の日の思い出」で「チョウ」に着目するのが前者で、「誰の立場から見たチョウか」に着目するのが後者です。
          テキストを特徴付ける【観点】を捉えることで、教材(文章)の特性をあぶり出すことができるのです。
          本書では、他にも【視点】【修飾語・接続語】など、文学的文章を読みとるための14の観点を示しています。

          思考モデル=考え方

          観点に沿って情報を取り出したら、それらを関係付け、図式化していきます。それが<思考モデル>です。例えば「少年の日の思い出」で、【言動・態度】の観点から「押し潰して」を取り出して、「押し潰して」と「潰して」を<比較>することで、「押し」に込められた「僕」の強い気持ちを解釈することが可能になります。
          本書では、他にも<類推><因果><帰納>など、9つの思考モデルを示しています。

          個別最適な学びにつながる

          観点と思考モデルを使った「読み方」は、汎用的な認知スキルを獲得することができるばかりではなく、どの観点を使い、どんな思考モデルで文章に向き合うかを、生徒に委ねることができます。
          生徒は、既習事項や、それぞれの読書経験、生活経験をもとに「観点」や「思考モデル」を獲得、更新し、「自分らしい」豊かな解釈を生み出すことができるのです。
          それはまさに学びの個性化=個別最適な学びの姿と言えるでしょう。

          こんな方におすすめ

          文学を読み浸り、解釈を響き合わせる教室には、豊かな国語授業の萌芽があります。その教室に「●●の色彩表現から」「●●を比較したら」という子供の言葉が加わることで、学びがメタ認知化された真の国語授業になるのではないでしょうか。

          商品の仕様

          • 読者対象: 中学校教員
          • 出版年月: 2023年5月1日
          • ページ数: 158

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