主体的に学習に取り組む態度ーその育成と学習評価ー
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商品説明
「主体的に学習に取り組む態度」の評価を徹底解説!
本書の概要
「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で整理された観点別学習状況の評価。特に「主体的に学習に取り組む態度」の評価に悩んでいる先生は多いのではないでしょうか。大切なのは、資質・能力を育成するための評価であること。「評価のための評価」に陥らないことです。本書は、「主体的に学習に取り組む態度」の評価について考えることを通して、「指導と評価の一体化」を真に実現させるための評価の在り方、各教科等の方策をまとめた全教師必読の一冊です。
本書からわかること
「粘り強さ」と「自己調整」
「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」(中央教育審議会、平成31年1月21日)では、「主体的に学習に取り組む態度」の評価において重視すべき2つの側面を示しています。
① 知識及び技能を獲得したり、思考力、判断力、表現力等を身に付けたりすることに向けた粘り強い取組を行おうとする側面
② ①の粘り強い取組を行う中で、自らの学習を調整しようとする側面
これらの評価に先立ち、「粘り強さ」と「自己調整」を子どもたちが発揮できるような授業をデザインすることが求められます。
3つの観点の関連を踏まえた評価
さらに注目したいのは、「知識及び技能を獲得したり、思考力、判断力、表現力等を身に付けたりすることに向けた」という記述です。つまり、「主体的に学習に取り組む態度」の評価が、これらの資質・能力と切り離した評価であってはならないということです。
「主体的に学習に取り組む態度」の観点だけを取り出して評価しようとすると、例えば挙手の回数など、形式的態度の評価に陥る危険性があるでしょう。「知識・技能」「思考・判断・表現」との関連を踏まえて、評価を行う必要があります。
毎回の授業で全ての観点を評価するのではなく、単元や題材のまとまりの中で、3つの観点の評価を適切に位置付けることが大切です。
EvaluationからAssessmentへ
評価というと、成績を付けたり、序列を付けたりするイメージがあるかもしれません。これからの評価には、Evaluation(値踏みする)からAssessment(支援する)への転換が求められています。評価を学習改善や指導改善に生かすことによって、バランスのとれた資質・能力の育成を図ることが大切です。
本書では、「主体的に学習に取り組む態度」の評価における基本的な考え方を徹底解説するとともに、各教科等における指導と評価の在り方、評価規準の作成のポイントなどをまとめています。教科の特性を理解しつつ、教育全体で何が求められているのかを概観することもできる一冊です。