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AIは私たちの学び方をどう変えるのか ―BRAVE NEW WORDS―

ISBN: 9784491057064

サルマン・カーン/著、稲垣 みどり/訳

セール価格 2,200(税込)
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商品説明

ビル・ゲイツ推薦! AI時代の学び・指導を導く必読の書!
~教師と子どもたちは、これからも教室の主導権を握り続ける~

本書の概要

ChatGPTの登場は、教育に大きな変革をもたらしました。AIは子どもたちにとって優秀な家庭教師となり、教師には支援と分析する力を与えてくれます。本書では、AIチューター「カーンミーゴ」の実例を紹介しながら、教育にAIを取り入れる意義と、その鍵となる“賢明な勇気”をもとに子ども主体の学びを深めていく方法を紹介します。

本書からわかること

AIを使いこなすための土台とは?:「賢明な勇気」

 ChatGPT公開以降、AIには「意味のある複雑な対話ができる能力」があることが証明され、それにより私たちの社会は大きく変わりました。この変化は、学び、仕事、そして人間の目的そのものにまで影響を与えており、これからも変わり続けるでしょう。AIは教師と子どもたち双方にとって価値がある。私たちは今、教育の転換期にいるのです。
 このテクノロジーをうまく活用するには、創造性を発揮するのと同時に、ある種の勇気を持つことが大切です。ただし闇雲な勇気ではなく、著者が「賢明な勇気」と呼んでいるものです。急激なテクノロジーの進歩を前に理性的な恐れを抱きつつも、それからその課題と可能性の両方について理解を深めた上で持つ勇気です。本書を通して伝えたいことの1つは、読者の皆様に「賢明な勇気」をもって、目の前の子どもたちとともに学びを変えていってほしいということなのです。

AIは子どもたちの自己肯定感を高める

 2024年の初め、カーンアカデミーが主体となり、全米で3万人以上の教師と子どもたちを対象に、AIチューター「カンミーゴ」を試験的に導入しました。その1つであるインディアナ州ホバート学区では、導入してから6か月後に大きな変化が見られました。それは、従来の授業では難しかった「自己肯定感の向上」でした。ホバート学区の教育長、ペギー・バフィントンは次のように語っています。

 子どもたちの学力向上は、自分に対して自信を持つところから始めないとなりません。自分ならできる、という確信を持つことです。その点で、このAIはまさにゲームチェンジャーです。子どもたちは積極的に関わるようになりました。AIからの反応が大好きなのです。自信を持って学校に来るようになりました。AIが子どもたちにこんなに自信をつけたのは、驚くべきことです。

 手を上げて質問するのは躊躇する子でも、AIに質問するのはすんなりできると彼女は指摘します。AIチューターと話すことで、人前で恥をかく不安がなくなったのです。
 さらに、同地区指導部長、ティム・クリーグは、AIによって「教科間の枠はもうあまり重要ではない」ということを子どもたちに示していると言います。カンミーゴでは、子どもたちに数学と芸術がどうつながっているか、ライティングと科学がどう関係しているのか、歴史と経済はどのように結び付いているのか、教科を横断した形で教えることができるのです。学びは直線的ではなく連続的なものです。AIは私たちに、『統合された世界(教科等横断的な世界)』を見せてくれるのです。

AIを使う上で教師が行うべきこと

 AIは、子どもの学び方から教師の教え方に至るまで、大きな変化をもたらします。こうした変化に対処するには、「賢明な勇気」が必要です。では、教師たちはどのように不安を乗り越え、この変化をどのように受け入れたらいいのでしょうか?
 ペンシルベニア大学のイーサン・モリック教授は、「生成AIが登場したことで、教師が行わなければならないことは、基本的に3つある」と言います。

① 期待値を高くすること
 これは、学生がレポートを書くのに生成AIを使えば、その質は向上するはずです。そういう予測が立つので、よく練られたレポートを教師が期待するようになるということです。
② AIをもっと授業の課題に組み込むこと
 学生に自分の課題を生成AIにレビューをさせ、実現可能なフィードバックをもらうよう指導すると、「プレモーテム(失敗の事前分析)」を自然と行うようになります。
③ 授業を反転させること
 今や講義は家庭で行われるようになっていて、いわゆる「宿題」を双方向の対話ができるクラスで行うようにしていきます。


 AIをこのように活用することで、子どもとの個人的なつながりを深めたり、豊かで創造的で深い学びを展開したりと、教師が子どもの学びより高次なものに使える時間を増やしてくれます。
 多くの教師はアクティブ・ラーニングを目指しますが、30人規模のクラスで実行するのは難しいとすぐに気付きます。実現できている数少ない教師は、膨大な時間をかけて授業計画を練り直し、個別化された課題をつくっています。しかし、AIチューターがいれば、わずかな時間で子どもたちの多様な質問にもっとしっかりと丁寧に答えることができるのです。

*

 生成AIはもう現実のものです。私たち一人ひとりが、責任をもってこのテクノロジーを使わなければなりません。開発者としては、子どもたちを守るために必要な安全対策を講じることになります。同時に、私たちは開発の歩みを緩めるどころか、さらに加速させなければなりません。それは、正しい意図と、正しい教育的アプローチを持ってAIを発展させていくためです。そうすることで、人類の目的と可能性も高まっていくでしょう。AIを活用して人類にとっての黄金時代を築き上げましょう。

各界でも絶賛の声!

ビル・ゲイツ Microsoft 創業者
AI時代の学びに関心のあるすべての人が読むべき本。AIと教育の課題に向き合い、豊かな見識をもって語れるのは彼だけだ!

サム・アルトマン OpenAI CEO(ChatGPT開発)
AIを前向きな目的で使いたいと願う人にとって、彼はとても頼りになる「案内人」だ。

アンジェラ・ダックワース 『やり抜く力』著者、全米No.1ベストセラー作家
人は変化を望みながらも、慣れ親しんだものにしがみつく――これは教育の世界において特に顕著であり、時に悲劇的でもあります。サルマン・カーンはこのAIに関するタイムリーな書で、「今こそ変化を恐れずに受け入れるべきとき」と語りかけています。生成AIの進化は、私たちすべての学びの在り方を変えるべきであり、そうすべきです。そして、それを導いてくれる最良の案内人が彼なのです。

トニー・ブレア 元イギリス首相
教育は、無知からの解放であり、達成への道筋です。AIはこの可能性を、今までにない深い形で実現しようとしています。私たちはこの変化を恐れるのではなく、受け入れるべきです。すべての人が、個別最適化された学びを提供してくれる「世界レベルの家庭教師」を持つことができる時代なのです。彼が描いたように、過去にとらわれた現状に対する変革なのです。私たちは、勇気をもって踏み出さねばなりません。

こんな先生におすすめ

・AIに関心がある先生、ICT主任、管理職
・AIを教育に取り入れようとしている自治体
・小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、管理職、指導主事、教育関係者、保護者