自己調整学習 はじめの一歩 ―中学校・高校での授業づくりのヒント―
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商品説明
自己調整学習理論を、何となくではなく、明確につかむ。
理論に裏打ちされた確かな実践で、使えるかたちがわかる。
特別な準備はいらない、だれでも明日から踏み出せる。
本書の概要
自己調整学習の理論と実践を、図と具体例を用いてかみ砕き、初めて学ぶ人にも全体像がすっとつかめるようになっています。実践編では、7つの実践が、「課題」「実践のポイント」「成果」を明確にしながら紹介されます。それぞれ、実際の生徒の記述や回答例が豊富に掲載され、学習者の変容と実践の価値が具体的に伝わる内容となります。
本書の理論と実践を行き来しながら読み進めることで、自己調整学習の理解が深まると同時に、明日からの授業に活かせる具体的な視点と手立てを得られるでしょう。
本書からわかること
自己調整学習理論を、わかりやすく
自己調整学習は、研究が多く蓄積されている一方で、概念や用語、そのモデルが複雑に入り組み、その全体像をつかみにくいという経験をしたことはありませんか。
理論編では、動機づけ、学習方略、メタ認知の概念がそれぞれどのような意味で、具体的にどのような種類があるのか、図や具体例を豊富に用いながらわかりやすく用語を解説していきます。
さらに本書では、「学習や勉強を行うときに、何を大切にするか」といった、学習に対する信念となる、学習観にまで焦点を当てています。学習観とは、たとえば「勉強では理屈がわかっていることが大切だから、自分なりの言葉で説明できるようにする」と学習目標を決定するように、自らの学習を方向づけるうえで大切な概念です。
教育心理学研究の最前線で活躍する研究者が、それぞれの用語と意味、関係性を丁寧にたどることで、自己調整学習の姿をできるだけわかりやすく描き出しています。
データを基に、学習者の主体的な姿を実証的に描き出す、実践7編
自己調整学習理論を押さえた実践編では、生徒自らが学習を調整していく姿を描いた、7つの実践を紹介します。以下に、本書に収録されている実践の一例を紹介します。
・振り返りシートを継続的に活用し、学習のつまずきの自覚と次の学習への課題設定を促し、自身の学び方を見直す視点を育てた実践
・高等学校の歴史科において、論述問題の「型」を学んだうえで、生徒自身が作問者の立場となり良問を作成・共有し、学習内容の深い理解をねらった実践
・バディシステムを導入し、生徒同士の相互支援を通して学習方略の共有と学習意欲の維持・向上を図った実践 etc.
各実践では、試行錯誤の様子や、生徒の学びに向かう姿の変容がデータを基にありのまま伝えられ、取組を調整した点や、残された課題についても率直に報告されています。改善や課題を含めた記録だからこそ、実践研究として高い説得力をもち、読者自身の授業を振り返る手がかりにもなることでしょう。
また、各実践の最後に篠ヶ谷先生による解説が加えられ、理論とのつながりや指導上の工夫がわかりやすく示されています。理論と実践の往還により、自己調整学習の全体像を深く理解することができます。
日々の授業に、自己調整学習理論のエッセンスを少し加えるだけで、すぐにはじめられる
自己調整学習理論に基づく取り組みを導入し定着させていくために、劇的な転換が必要というわけではありません。本書で紹介される7つの実践からも、自己調整学習とは、教育活動全体から抜本的に転換させるような取組ではなく、これまで取り組んできたご実践を再検証し、さらにその質を向上させていくためのインプットであるとわかります。
そのため、自己調整学習は特別な学習の時間を意味せず、自由進度学習や探究学習などの特定の活動を指すわけでもなく、日常の学習を進めていくプロセス一般のことであると理解できます。
こんな先生におすすめ
・自己調整学習理論の理解を、確かにしたい方
・自己調整学習の考え方と、実践への反映させ方を、一から学びたい方
・根拠をもって、日々の授業に自己調整学習理論を取り入れたい方
・生徒が主体的に学びに向かう姿を、どのように捉えればよいのか知りたい方


