その子どもたちはなぜ主体的に学ぶのか-学びの自覚によって育まれる「観」-
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商品説明
教科の授業を通して、人間を育む
本書の概要
子どもが主体となって、仲間と共に考え、語り合う授業は、どうしたら実現できるのでしょうか。静岡大学教育学部附属静岡中学校には、自ら学びを進める子どもと、子どもと共に学ぶ教師がいます。教科の授業を通して、人間形成に寄与する学びを大切にしている本校では、子どもたちが教科を学ぶ価値や本質に気づき、自らの「観」を豊かにしていく姿を見ることができます。各教科の授業実践を通して、子どもに「学びの自覚」が生まれる過程を描き出す一冊です。

本書からわかること
「考えたいし語り合いたい」と主張する子ども
子ども「先生。頼むからいつもの授業に戻してくれない? この授業は耐えられない」
教師「何が耐えられないの?」
子ども「先生が話してばかりで眠くてしょうがない。いつものように、考えたいし語り合いたいよ」
私「でも、テストの範囲は終わらせないといけないし、点数にも直結すると思うよ」
子ども「いやいや、授業ってそういうものじゃないでしょ」
これは、テストが迫る時期、やむにやまれず、普段とは異なる講義形式の授業をしていたときに交わされたやりとりです。子どもが主体となって学びを進める授業に、子ども自身が価値を見いだしていることがわかります。子どもたちにとって、教師は「知識を与える」存在ではなく、「子どもと共に学ぶ」存在なのです。
教科で人間を育む
「学びの自覚」を鍵に、子どもの人間形成における教科の任務を問う。そうか。だから学校は教科を教えてきたんだ。
これは、本書に寄せられた奈須正裕氏(上智大学教授)の言葉です。本校では、教科の授業を通して、子どもの人間形成に寄与する学びを大切にしてきました。その教科ならではの学ぶ価値や本質を味わったとき、子どもの世界は豊かに広がり、その子自身のあり方にまで影響が及びます。
このような教科の授業をつくるためには、教師が豊かな教科観をもつことが必要不可欠です。教科ごとに、「①教科で育みたい人間像」「②教科が願う学び」を考え更新することから、本校の1年は始まります。
本書では、これらの「教科の主張」と、それに基づく授業実践を紹介しています。
「学びの自覚」によって育まれる子どもの「観」とは
教科の授業を通して、子どもたちが主体的に生き生きと学ぶ姿の、その根源にあるものは何でしょうか。それを突き止めるために、本校では「学びの自覚」がいつ、どこで、どのように起きているのかを追究しました。「学びの自覚」とは、「自分と自分を取り巻く世界とのつながり方が修正・洗練・統合されることへの実感」であるととらえています。
子どもが「学びの自覚」を推し進めるときには、以下のようなことが起こっています。本書で紹介している授業実践を通して、これらの具体的なあらわれを感じとることができるでしょう。
・仲間と共に学ぶことによって、子どもは教科を学ぶ価値や本質に気づき、教師の教科観や授業観にも影響を与える。
・教科そのものの見方や考え方だけでなく、授業、仲間、教師の存在も含めた見方や考え方、思いとしての「観」を更新している。
・教科と教科のつながりを感じることによって、「観」がより豊かになり、人間形成につながる。
こんな先生におすすめ
・子どもが主体的に生き生きと学ぶ授業を実現したい先生
・人間形成に寄与する学びについて考えたい先生
・教科ならではの学ぶ価値や本質を追究したい先生


