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商品説明
基礎・基本から最先端の取り組みまで授業づくりについて幅広く理解することができ、日々の授業はもちろん、年間指導計画の作成にも役立つ内容となっています。学習指導要領や各種通知などのタイムリーな話題も、実践レベルで解説!教職員必携の雑誌です。
本書からわかること
「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」では、一人一人の児童生徒が、自分のよさや
可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら
様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるよ
うにすることが必要」と明示されています。
また、特別支援学校学習指導要領解説自立活動編においては、配慮事項として「『児童又は生徒が興味
をもって主体的に取り組み、成就感を味わうと共に、自己を肯定的に捉えることができる』『個々の児
童又は生徒が、自立活動における学習の意味を将来の自立や社会参加に必要な資質・能力との関係にお
いて理解し、取り組める』指導内容を取り上げること」を示しています。
障害のある子どもの自立と社会参加には、子どもが自己選択、自己決定をする場を設定し、自分に合う
方法を試したり、人に相談したりして、課題を解決して成功体験を積んでいくことが大切です。そのた
めには、子どもが自分の得意なこと、不得意なことを知ることや自分一人でできること、他者の支援を
得てできることが分かる等の自己理解が大切になってきます。子どもが「自分のよさに気付く」「自分
のしたいことに気付く」ことは、自己有用感や自尊感情を高めることにもつながります。しかし、自己
理解の育ちや自己有用感、自尊感情等は、子どもの内面にあることから、外からは見えづらいことがあ
ります。教員は、子どもの学びの過程をしっかりと読み取り、子どもの様子、変容、子ども自身による
「気付き」、「学び」に対する「意味付け」「価値付け」をするとともに、「振り返り」や「他者との
関わり」を重視した取組が必要です。
また、近年、自己理解の育ちや自己有用感、自尊感情等に関する、障害のある子どもたちの心理面に関
する実践研究が散見されます。しかしながら、これらの言葉、意味合いは共通する部分が多いため、用
語の整理をすることで実践がより確かなものになると考えられます。
そこで、本特集では、「子どもの内面の育ちを支える~自分によりよく向き合うために~」と題し、子
どもの内面に関わる心理学的な用語を分かりやすく整理するとともに、子どもが自分のいろいろな側面
に気付き、自己を肯定的に捉え、将来の自己実現に向けての力を育てるためのよりよい指導・支援方法
について紹介します。それらが一人一人の子どもの最適な学びにつながる教育の充実の一助になればと
考えます。