ホーム 月刊 理科の教育2024年3月号
月刊 理科の教育2024年3月号 - 東洋館出版社
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月刊 理科の教育2024年3月号

ISBN: 4910093130347

一般社団法人日本理科教育学会/編

セール価格 880(税込)
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商品説明
理科教育の最新動向をタイムリーにとらえた特集テーマ、バラエティ豊かな連載によって、研究や授業実践に役立つ情報を紹介する雑誌です。「理科教育の本質を追究する」をモットーに、昭和27年の創刊から現在まで、日本の理科教育の進歩と発展に貢献してきました。

特集:コロナ禍が契機となった理科の研修・研究の変化


インターネット環境の変化と呼応して

新型コロナウイルス感染症は世界を一変させ、人々の暮らしや社会だけでなく価値観や考え方をも変えさせ、教育界にも大きな影響を与えました。終戦、自然災害、幾多の難局をその都度乗り越えてきた我が国の教育も、コロナ禍の不測の事態には戸惑い、難しい対応を迫られる状況になりました。コロナ禍がやや落ち着き、日常が取り戻されつつある今、再度この間を冷静に振り返ってみると、負のダメージばかりではないことにも気付かされます。
コロナ禍前には全く考えられなかった会議や研修、研究等の方法が、コロナ禍を経て当たり前に実現できている状況があります。むしろ可能性が広がったと捉えられる一面もあるでしょう。例えば、日本理科教育学会の全国大会もオンラインでの開催が決定され、対面とともに年2回開催となり、栄えある第1回が3月に開催される予定です。また、毎月行われている本誌 『理科の教育』編集委員会も、コロナ禍前は月に一度、 対面での会議が行われていましたが、現在は滞りなく遠隔での会議が行われています。もちろん、デメリットが全くないわけではありませんが、 当然のように月々行えていること自体が、コロナ禍以前から考えると奇跡に近いと言えるでしょう。
今は当然となっているこのような奇跡や工夫は、全国で多く見られます。GIGA スクール構想をはじめ、教育を取り巻くインターネット環境の整備や活用が急速に進んだことを含め、要因は幾つか考えられるでしょう。何よりもコロナ禍に立ち向かう全国の教育関係者の「子どもたちの学びを止めない」「教育活動を止めない」「研究を止めない」という熱い思いから、慣れない遠隔での授業はもとより、会議、研修会、研究に至るまで、ひたすら苦労と工夫を重ねて行ってきた産物であることは言うまでもありません。
そこで今号では、比較的状況が落ち着いている今、コロナ禍が契機となって起きた急激な変化によって得られた、新たな理科研修や理科研究の在り方について再考してみたいと思います。特に教員間での理科研修や理科研究の知恵と工夫、そこで得ることができた変化について、自治体レベルから個人レベルに至るまでを焦点化して紹介します。それぞれの組織で、これまで思いもつかなかったこと、できなかったことを可能にした遠隔での理科研修、理科研究など、様々な知恵と工夫で何とか乗り切ってきた現状について具体的な内容とともに紹介します。
コロナ禍が契機となって可能になった理科教育研究、理科研修を共有することで、対面での価値も再考するとともに、遠隔での可能性も考えられるでしょう。今後のさらなるアイデアや実践の糧としたいと考えます。
(『理科の教育』編集委員会)