ホーム 月刊 理科の教育2024年6月号
月刊 理科の教育2024年6月号 - 東洋館出版社
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月刊 理科の教育2024年6月号

ISBN: 4910093130644

一般社団法人日本理科教育学会/編

セール価格 880(税込)
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特集:様々な学習環境を乗り切る理科実践

多様化する学校・教室の諸課題に対応する

教室の正面を向いた5年生に向けて、「ホウセンカを観察した結果をまとめるまでいこうね。あとは任せます」と声を掛け、ここで先生は教室の正面から側面の移動黒板前へと移動しました。そして、6年生に向けて 「人の呼吸を確かめるのだったね。では実験準備をして」と呼び掛けました。これは、ある5・6年生の複式授業のスタート風景です。
少子化や都市への人の移動によって子どもの数が減ったことに伴い、日本国内には、1学年の人数が数人であるために、二つの学年が一つの学級をつくる複式学級が存在します。その学級では「わたり」「ずらし」と言われる複式学級特有の指導方法によって、異学年の児童生徒に向けて同じ教科(違う教科の場合もある)、違う単元の授業が進められます。
また、外国の方々が多くいる地域では、日本語がよく理解できない児童生徒が学級に在籍することもあります。さらに、インクルーシブ教育が推進される中で、特別な支援が必要な児童生徒が在籍することもあるでしょう。あるいは、生活環境の変化の中で、植物や動物アレルギーなど、様々な要因によって野外観察や実験ができない児童生徒が在籍する場合もあります。このように、時代の変化の中、1学級中の児童生徒の人数、言語を含めた学習の環境、多くの児童生徒の個性の多様化などによって授業方法が多様化してきているのです。
そして、様々な学習環境の下でも理科教育は行われています。それらの環境の下で、理科授業はどのように行われているのでしょうか。本特集は、理科の複式授業を効果的、効率的に行っている実践例、日本語が理解できない児童生徒がいる場合の実践例、特別な支援を要する児童生徒がいる場合の実践例などを示すことで、全国の様々な学習環境の下にいる教員の理科教育指導の力量形成をサポートすることを目的としています。
さらに、様々な学習環境の下で行われている優れた授業は、一般に行われている授業において、個別指導が必要な児童生徒のいる場合や複数の課題を並行して解決する場合などの指導にも示唆を与えてくれる可能性があります。本特集では、様々な学習環境の下における理科の授業づくりを取り上げ、「全ての子どもたちの可能性を引き出す個別最適な学び」がどのように実現されているかを紹介します。

(『理科の教育』編集委員会)