目 次
はじめに3
第一部 「教育」の根本を考える
第一章 「教育」の意味と関心 10
1 「教育」という言葉のイメージ 10
2 「教育」という言葉の発生と意味 11
3 「教育」への関心 16
第二章 教育の歴史 20
1 西洋の場合 20
⑴近代以前の教育観~「粘土モデル」の子ども観と「手細工モデル」の形成観~ 20
⑵近代の教育観①~「植物(作物)モデル」の子ども観と「農耕モデル」の形成観~ 24
⑶近代の教育観②~「原料モデル」の子ども観と「生産モデル」の形成観~ 31
⑷近代から現代へ~近代公教育制度の進展と新教育運動~ 33
2 日本の場合~戦後から近代まで~ 34
⑴民主主義教育への出発 35
⑵戦後教育行政の転換~「子ども中心」から「国家中心」へ~ 39
⑶ゆとり教育の背景と特徴 42
⑷脱ゆとり教育への転換 47
第二部 人間のための教育を考える
第三章 人間教育の考え方 56
1 子ども観について 56
⑴これまでの子ども観 57
⑵これからの子ども観~性向善説的子ども
観~ 59
⑶灰谷健次郎の子ども観 60
2 「学ぶ」ということ 64
⑴「学び」の衰退 65
⑵「学び」の意味と特徴 67
⑶「学び」と文化 69
3 「援助する」ということ 70
⑴「援助」の意味 70
⑵「学び」を「援助する」ということ 72
第四章 教師について 84
1 これまでの教師観~類型~ 85
⑴聖職的教師観 85
⑵労働者的教師観 86
⑶専門職的教師観 87
2 教師観の転換~「援助者」としての教師~ 91
⑴「作る」という発想の教師 92
⑵「援助する」という発想の教師 93
3 教師の資質と姿勢 94
⑴教えることを通して自分も学ぶという姿勢 94
⑵柔軟な思考力・共感力 95
⑶「想像力」と「創造力」 96
⑷聴き方上手 97
4 山田洋次の教師観 98
⑴映画監督山田洋次の教育への関心 98
⑵映画『学校』~「学び」への示唆~ 102
⑶映画『学校Ⅱ』~教師の役割への示唆~ 104
⑷『たそがれ清兵衛』の中の「学問」について 107
第五章 教師宮城まり子とねむの木学園
~「生きていくお手伝い」としての教育実践~111
1 宮城まり子とねむの木学園~そのあゆみ~ 111
⑴宮城まり子の生い立ち 111
⑵学園創設まで 113
⑶ 肢体不自由児養護施設時代 116
⑷私立養護学校併設時代 120
⑸「ねむの木村」の完成とその後 125
2 宮城まり子の教育思想と実践 128
⑴子ども観 128
⑵教育観~「生きていくお手伝い」~ 133
⑶教師観 137
⑷学校観~「家庭」としての学校~ 143
第三部 人間教育をめざす学校改革を考える
第六章 学校改革の現状と課題
~アメリカと日本~152
1 「学校」の意味と社会的機能 152
⑴「学校」の語源と意味 152
⑵学校の社会的機能 153
2 アメリカの学校改革 155
⑴チャータースクール 155
⑵ホームスクール(在宅学習) 159
3 日本の学校改革 162
⑴コミュニティスクール(地域運営学校) 163
⑵義務教育学校 164
⑶日本型チャータースクール(公設民営学校) 165
⑷学校選択制 166
⑸フリースクール 168
第七章 開かれた教育体制をめざして172
1 生涯学習による教育体制の構築 172
⑴「学校式教育」の問題 172
⑵生涯学習(教育)の歴史と理念 173
⑶リカレント教育 177
2 連携による教育体制の構築 178
⑴対話による目的の共有化・実践化 178
⑵病弱教育における連携体制~院内学級を中心に~ 182
⑶子ども虐待における連携体制 191
⑷いじめ問題に対する連携体制 197
⑸子育て支援における連携体制 205
事項・人名索引