「学びに向かう力」を鍛える学級づくり

「学びに向かう力」を鍛える学級づくり

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松村 英治・相馬 亨/著

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学習プロセスの質的改善が、学びに向かう学級をつくる!
授業を見合おう!仲間とつくる成長する学級が深い学びの苗床!

 学習指導要領の改訂に向けては、「主体的・対話的で深い学び」といった考え方を提起され、注目を集めています。中でも、「何ができるようになるか」という「育成を目指す資質・能力の3つの柱」は、これからの授業を考え実践していく上で欠かせないものの1つです。

 とりわけ、その3つの柱の1つである「学びに向かう力・人間性等」は、情意や態度等にかかわるもので、一朝一夕に育成できるものではありません。これこそ、私たち教師が、粘り強く授業改善に取り組み、よりよい授業とよりよい学級づくりに向けて挑戦し続けなければならないゆえんです。その結果として、子どもたちの「学びに向かう力」が鍛えられ、子供自身が学びの主体となり、ゆくゆくは自分の力で自分を鍛え上げていくことができるようになるのだと思います。

 ここで、新しい学習指導要領の骨格を示した中教審答申(平成28年12月)の提起について触れておきたいと思います(一部抜粋要約)。

○今回、子供たちの学習や生活における学校や学級の重要性が、今一度捉え直されたことを受けて、(中略)総則においても、小・中・高等学校を通じた学級経営の充実を図り、子供の学習活動や学校生活の基盤としての学級という場を豊かなものとしていく。
○子供たちにとって学習の場であり生活の場である学校において、教員の指導は、学習指導の側面と生徒指導の側面を持つ。
○全ての教科等において育む「学びに向かう力・人間性」が整理されることにより、今後、教科等における学習指導と生徒指導とは、目指すところがより明確に共有されることとなり、更に密接な関係を有するものになる。
○学習指導と生徒指導とを分けて考えるのではなく、相互に関連付けながら充実を図ることが重要であり、そのことが、前述した学級経営の充実にもつながる。

 これまでの学習指導要領において、これほどまでに「学級経営」の重要性について提起されたことはありません。これは、「学びの質に着目して、授業改善の取組を活性化しようというのが、今回の改訂が目指すところである」と宣言しているように、授業改善は今回の改訂の核であり、学びに向かう学級がその基盤となるということです。

 お互い切り離すことのできない「学級づくりと授業づくり」。これらが、今回の学習指導要領改訂の目玉の1つである「学びに向かう力」というキーワードによって、一気に結びついたと私たちは感じています。
 そしてこのことは、私たち教師にとって願ってもないチャンスです。
 新しい学習指導要領が求める授業改善は、先人たちがこれまでに積み重ねてきた実践の成果を活かしつつ、そこからのイノベーションとクリエイションを求めています。その実現には、まずは私たち教師がアクティブ・ラーナーとして、真摯に学び続け、勇気をもって挑戦し続けていく必要があります。
 ぜひ本書をお読みいただき、同じ時代に教師として生き、同じような悩みを抱えながら実践し続ける仲間として、議論に花が咲き、輪が広がり、実践の質が少しでも高まることを願っています。

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