子ども理解と教育相談

子ども理解と教育相談

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鳥海 順子・義永 睦子/編著

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移行期支援の視点から,教育相談と子ども理解の基礎・基本を平易に解説。参考図書や索引,演習問題等も充実。教育相談担当者はもとより,生徒指導担当,特別支援教育コーディネーターも座右に置いておきたい1冊。

 

まえがき

我が国では近年,学校間連携が重視されるようになりました。この背景には,少子化,情報化,グローバル化,持続可能な開発目標(SDGs)の進展,地域コミュニティの弱体化や核家族化など社会情勢の急激な変化があります。このような変化の中で子どもたちに関する課題は多様化,複雑化しており,それぞれの段階の教育の場が連携し合って解決することが求められています。さらに,それぞれの段階の教育がそこで完結するととらえるのではなく,長期的に見通しをもって,前の段階から次の段階へと円滑に移行できるようにする「連続性・一貫性」の視点が必要とされています。また,我が国では現在,共生社会の形成をめざして,インクルーシブ教育システムの構築を推進しており,通常の学級,通級による指導,特別支援学級,特別支援学校といった「多様な学びの場」と「学びの連続性」も求められています。通常の学級にも,発達障害や日本語指導を必要とするなど特別な教育的支援を必要とする多様な児童生徒が存在しています。
本書は,子どもの幼小中高の各時期の教育相談の進め方に加えて,移行期支援を重視して作成しました。各時期の子ども理解と,生活と学習を含む教育の課題について校種を超えて共有することは,移行期支援の手がかりとなります。予測できない未来において,子どもたちが自らの可能性を最大限に発揮し,よりよい社会と幸福な人生を創り出していくことができるように,3つの資質・能力の柱が,幼稚園教育要領やすべての学習指導要領の共通の軸となっています。幼稚園・保育所・認定こども園などから小学校へ,小学校から中学校,中学校から高等学校へと校種を超えてこの軸を共有し,教員と関係機関等が子どもを継続的に支援していくことが求められています。保育者や教員を目指す方々には,本書を通して以下の力をつけていただきたいと思っております。
 カウンセリングマインドを保育・教育の実践,家庭・保護者との連携に生かせる力
 子どもに関するさまざまな問題について,担任等が一人で背負い過ぎず,他の保育者や教員,専門家等との連携・協力体制を上手に活用しながら解決していこうとする力
 子ども理解の方法として,生物的・心理的・社会的側面からの全人的,総合的,関係的な見方を身につけ,学級経営および授業・保育の展開などにおいて子どもに合わせた微調整ができる力
以上の目的を果たすために,本書は教育相談の場,保育や学校現場などで,保護者や乳幼児,児童,生徒の相談援助にかかわってきた臨床家(教育者や心理士ら)が執筆しています。テキストの各章は,原則的に「基礎理論」「実践と留意点」「演習問題」から構成されています。演習問題には,本書で確認する「基礎的課題」,本書の内容をふまえて身近な問題として考える「発展的課題」,さらに調べてまとめる「レポート用課題」の3種類があります。各章を振り返り,学習を深めるために積極的に取り組みましょう。巻末には,各章の「文献案内」を掲載しましたので,ぜひご活用ください。
本書は,教職課程コアカリキュラムの「幼児児童生徒理解」および「教育相談」との対応を満たすテキストとなっています。なお,新カリキュラムにおける「特別支援教育」の取り扱い内容の拡大に伴い,「幼児児童生徒理解」「教育相談」の対象に子どもの障害・発達,子どもの貧困,外国籍幼児児童等への支援に関する内容を含めました。また,事例を示すことによって,読者に相談援助の具体的なイメージをもっていただけるようにしました。
本書が,移行期支援の視点をもった教育(保育)実践に寄与できることを願っております。最後に,本書の出版にあたりご尽力いただいた東洋館出版社の大場亨氏に深く感謝申し上げます。

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