子どもと創る「国語の授業」2021年 No.71

    子どもと創る「国語の授業」2021年 No.71

      ISBN: 9784491044163

      全国国語授業研究会・筑波大学附属小学校国語教育研究部/編

      $6.00

      目次

      〈提起文〉安達真理子
       〈提案授業〉白坂洋一
      01 授業を振り返って……白坂洋一
      01 参観者のコメント……青山由紀/弥延浩史
      02 話す・聞く・書くトレーニングと七分間作文(リフレクション)……溝越勇太
      06 板書で「つなぐ」国語授業……沼田拓弥
      10 「ICTで国語の授業」から「国語の授業をICTで」にアップデートする……藤平剛士
      14 「ペア」や「グループ」でなくても、子どもたちはつながり合える……_橋達哉
      18 子どもの「問い」から展開し、考えを見直す授業をつくる……立石泰之
      22 日常を豊かにする国語授業デザインを……山本真司

      特別連載 子どもと創った国語教室
      26 「1年生」成長の1年間—成長を感じる授業—……藤平剛士

      明日から実践 提案!先取り授業
      28 1年「すずめのくらし」(教育出版)「わたしのくらし」とかさねて読もう……平田ゆみ
      30 2年「ほたるの一生」(学校図書)「○○の 一生」を説明できる名人になろう!……増田将尚
      32 3年「自然のかくし絵」(東京書籍)こん虫のひみつカードを作ろう……中野裕己
      34 4年「アップとルーズで伝える」(光村図書)構成や書き振りに注目してみよう……柘植遼平
      36 5年「言葉の意味が分かること」(光村図書)「一番分かりやすい例はどれ?」事例と筆者の考えのつながりを見つけよう……木村洋介
      38 6年「雪は新しいエネルギー」(教育出版)PMI表を活用し、自分の考えをまとめよう……今野諒

      全国津々浦々 私の国語教室
      40 国語が苦手な子どもと説明する文章を書く—教科の壁を超えて培った力で—……日ヶ久保奈々子
      43 学びをつなぐ子どもの姿を目指して……林憲幸

      国語教室お悩み相談室
      46 ○学習指導要領に則った授業改善はどうすればいいのでしょうか?
        ○物語において、なぜ登場人物の気持ちを考えさせるのでしょうか?……〔回答者〕大江雅之

      連載
      48  青ちゃん 単元工房 物語と説明文の授業づくり・基本編……青木伸生
      51  YANOBE‘s国語授業レシピ 授業開きから育てていく学びの姿……弥延浩史
      54  国語授業づくり はじめのい〜っぽ! 「要約」に関する説明文の系統指導……白坂洋一  
      57  わくわく国語教室 主体的な学びを支える「初発の感想」からの課題づくり……青山由紀
      60  KATSURA 国語劇場! 「系統指導」再考……桂 聖

      63 教師の必読書・おすすめ教材…堀之内志直

      64 編集後記・次号予告・子どもの作品解説

          商品説明

          〈提起文より〉

          特集:ポストコロナ時代の国語授業づくり
           昨年四月は、全国的な休校の最中にあり、入学式や始業式が従来通りに実施できない、学級開き・授業開きが十分に行えない、という状況が多く見られた。新しい学習指導要領に基づく新しい教育、新しい教科書を使用した新しい学習に、期待をふくらませられるはずだった矢先の出来事である。コロナ・ショックは、学校現場に計り知れない影響を与えた。
           教員は、手探り状態で必要だと思われることを実行しながら、厳しい一年間を過ごしてきた。皆がそれぞれ辛い経験を重ねてきたが、授業日数の確保に奔走する中、形骸化・固定観念化されていた習慣を見直すチャンスを得るという面もあった。本質とは何かを問う必要性・必然性が高まったことは、ある意味で「不幸中の幸い」と言えるかもしれない。
           さて、今年四月、この未曾有の出来事から学んだ教訓を、国語授業にどう生かせるだろうか。四月は、授業づくりの基礎・基本を築く大切な時期である。教室環境や学習環境整備、板書やノート指導のルール、対話や話し合い活動の方法、音読や漢字学習の進め方、「読むこと」や「書くこと」の学び方等、国語科としての基礎力を身に付けさせることが、一年間の授業に重要な意味を持つ。特に今年は、これまでなんとなく習慣だからやってきたことが、本当に必要かどうかを吟味し、「なんとなく」を削ぎ落として、本質的な国語授業開きの在り方を追究したい。
           一つの観点として「言葉によるつながり」を、改めて意識したいものである。休校やリモート学習、分散登校、距離を確保した授業等の経験を通して、子どもたちは、「友達とつながりたい」という思いを強めていった。友達と語り合い、話し合いたいという意欲の高まりを、学び合いの質の向上に生かせるのではないか。
           ポストコロナの時代、子どもたちが、より一層強く深くつながり合えるように、教室環境・板書・ノート・対話・話し合い等を、工夫することはできないだろうか。学習机といすが個別に配置されていても、学び合いから誰も孤立させない工夫。顔を寄せ合うグループ活動ができなくても、対話を深められる工夫。意見交流が可視化でき、主体性が促進される板書の工夫。ICTを活用した交流の工夫等々。本特集では、国語授業づくりにおける具体的な手立てを論じていただいた。(安達真理子)

          商品の仕様

          • 読者対象: 小学校教員
          • 出版年月: 2021年3月10日
          • ページ数: 64

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