数学的な見方・考え方が育つ 整理整頓の算数の授業

数学的な見方・考え方が育つ 整理整頓の算数の授業

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山本 良和/著

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問題を整理整頓する7つの思考法で、子どもの数学的な見方・考え方が育つ!

算数の授業は、用語や公式などの知識を教えこむことではなく、数学的な見方・考え方を働かせ数学的に考える資質・能力を育むことを目標としています。

本書では、数学的に問題を考える過程を問題の整理整頓の思考法として整理して、子どもの数学的な見方・考え方を育てる授業の実際を明快に提示しています。

 

【整理整頓の思考法】

1 目的を明確にする

2 対象を定める

3 条件を確認する

4 観点を決める

5 順番に着目する

6 方法による違いを検討する

7 結果をもとの状態と比べる


問題を「整理整頓する力」
変な言い方ですが、私は、算数の授業でなるべく子どもに教えたくないと思っています。こう言うと、教師という仕事をしているものが子どもに教えたくないなんて、何を言っているんだと叱られそうです。私が大事にしている算数授業は、私が子どもに算数の内容を直接教えるのではなく、算数授業の中に私が用意した「状況」によって子どもが何かに気づき、その気づきを子どもたちみんなで意識し、追求していくような学びを成立させていくというものです。ただし、教科書の中で博士のマークなどによって強調されている算数の用語や記号という人類共通の「文化」は、教師が伝えないといけません。これらは子どもが発明や発見をすることができるものではないからです。だから私が教えたくないというのは、これらを教えたくないと言っているのではありません。
極端な話、算数の授業を通して私が子どもたちに育てたいのは算数用語や公式という知識でもなければ、計算ができるという技能でもありません。これらは確かにテストの点数に直結するものですから、世間一般では大事にされています。それを「どうでもよい」と言ってしまうのは、随分と乱暴な考えなのかもしれません。しかし、これが本音なのです。じゃあ、何をねらって算数の授業をしているのかというと、未知のものに出会ったときの対処の仕方、立ち向かう姿勢、そして対処できたときに味わえる感動や喜びです。これらを子どもたちに獲得させたいと考えているのです。
それは、ひょっとすると最近流行の「数学的な見方・考え方」や「数学化」、「数学的活動」に当たるのかもしれませんが、私は少し違うように感じています。「数学的な見方・考え方」や「数学化」、「数学的活動」のような抽象的なお硬い言葉では、私の目指すイメージが表現されているとは思えず、しっくりきません。逆にもっと平易な言葉で表した方がわかりやすいと思っていました。そんなとき、ふと「整理整頓する力」という表現が閃きました。

きっかけは、新型コロナウイルス感染症の流行による臨時休校期間の出来事です。算数の授業を自宅からオンラインで行うことになり、授業動画を収録しやすい環境にするべく自分の部屋を模様替えすることにしました。改めて自分の部屋の中にある物に目を向けると、必要な物もあれば、ほとんど使っていない物があることに気づきました。この際だから要らないものは捨てようと考えたのですが、断捨離のテレビ番組ではないですが、やはり残すかどうかの判断には悩みます。「これがあればこういうときに使えるし……」「無ければ無いで困るよなあ……」これが断捨離の難しさです。そして、悩んだ挙句に残す物を決めました。ところが、今度はその配置に悩みます。「これをここに置けばこうなるし……」、「でも、そうするとあれの置き場所はどうなる?……」こういうことは日常的に誰もが経験したことがあるでしょう。しかし、この時、私はふとあることに気づきました。それは、部屋の模様替えで働かせている思考や判断が、算数を学ぶ子どもが働かせている思考や判断と同じものだということです。

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