子どもと創る「国語の授業」2021年 No.73

    子どもと創る「国語の授業」2021年 No.73

      ISBN: 9784491045993

      全国国語授業研究会・筑波大学附属小学校国語研究部/編

      $6.00

      目次

      〈提起文〉溝越勇太
      〈提案授業〉青木伸生
      01 授業を振り返って……青木伸生
      01 参観者のコメント……青山由紀/弥延浩史
      02〈下学年—読むこと〉「教えたいこと」を「学びたいこと」に転化する —「もしも発問」の国語授業……高橋達哉
      06〈下学年—話すこと・聞くこと〉他者を意識できる場の設定を行い、学習に主体的に取り組む態度を育成する……笠原冬星
      10〈下学年—書くこと〉「自分への問い返し」を目指す「書くこと」の指導……比江嶋 哲
      14〈上学年—読むこと〉「なぜ?」から始まり探究し深める学び —学習者主体の授業デザインー……林 真弓
      18〈上学年—話すこと・聞くこと〉話したくなる・聞きたくなる授業づくり —学びのエキスパートを目指して—……石井 塁
      22〈上学年—書くこと〉自ら「書くこと」に向かう子を育てる —「世界に目を向けて意見文を書こう」の授業を通して—……藤田伸一

      特別連載 国語授業の裏側 —子どもの主体性と教師の指導性—
      26 第2回 問いをもつ裏側 —わくわく型ともやもや型—……溝越勇太

      明日から実践 提案!先取り授業
      28 1年「まめ」(学校図書)「まめはたねです。」って、どうしてはじめとおわりにかいてあるの?……梅田芳樹
      30 2年「あなのやくわり」(東京書籍)『あなのやくわり 〇かん』を作って、あなのすばらしさをみんなにしょうかいしよう……渡邊慶子
      32 3年「パラリンピックが目指すもの」(東京書籍)目的を意識して要約しよう「パラリンピックについて調べたことをまとめよう」……山埜善昭
      34 4年「ウミガメの命をつなぐ」(教育出版)要点を見抜き、決められた字数でまとめよう!……石川諒介
      36 5年「固有種が教えてくれること」(光村図書)目指せ、図表やグラフマスター! 使うよさや効果を実感し、自分で使えるようになろう……久保田旬平
      38 6年「『鳥獣戯画』を読む」(光村図書)高畑勲、ここがすごい!……宮野大輔

      全国津々浦々 私の国語教室
      40 物語の面白さを可視化するフレームワーク……宍戸寛昌
      43 ICT機器を活用した国語化指導の工夫……迎 有果

      国語教室お悩み相談室
      46 ○子どもの思考のズレをどう生かせばよいのでしょうか?
         ○物語では、どの程度がわかれば「大づかみに把握」したと言えるのでしょうか?……〔回答者〕白坂洋一

      連載
      48  わくわく国語教室 「大造じいさんとガン」の授業 その1……青山由紀
      51 KATSURA 国語劇場! 家庭で育てる「国語の学び方」……桂 聖
      54  青ちゃん 単元工房 「スイミー」を読む(2年生)……青木伸生
      57  YANOBE‘s国語授業レシピ 振り返りを変える —学習者主体のリフレクション—……弥延浩史
      60  国語授業づくり はじめのい〜っぽ! 「子どもの問いになった瞬間」を創る……白坂洋一  

      63 教師の必読書・おすすめ教材……安達真理子

      64 編集後記・次号予告・子どもの作品解説

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        商品説明

        〈提起文より〉

        特集:学びに向かう力を育てる

        「先生、今日の国語、何やるの? 」これは、私が今、子どもに言われて一番反省する言葉である。以前は、国語を好きになってくれたのかな、国語の授業を楽しみにしてくれているのだな、と少し嬉しい気持ちにもなっていた。確かに、「あぁあ、次の時間、国語か」と言われるよりはいい。しかし、「今日の国語、何やるの?」の裏側には、「学び」は「先生から教えてもらうもの」という意識が少なからずあるように思える。私たち教師が目指している「自分で問題を発見し、自ら考え、判断して行動し、解決策を自分で見つける」という主体的な学び手の姿はそこにはない。

        二〇一五年の夏、私はアメリカの高校へ授業の視察に行く機会に恵まれた。そこで見た生徒たちの姿は、教育観が変わるほど衝撃的であった。校内を案内するボランティアの生徒たちは、自分たちがどのような学びをしているのか、何の目的でどのような方法で学習に取り組んでいるのかを生き生きと説明してくれた。我々視察者からのあらゆる質問にも、物怖じせず堂々と答える姿は輝いて見えた。その自信に満ちた学び手の笑顔は今でも目に焼き付いている。

        今回の学習指導要領には、「学校で学んだことが子どもたちの『生きる力』となって、明日に、そしてその先の人生につながってほしい」という願いが込められている。「先生、音読は何回すればいいですか」「作文は何枚以上書いたらいいですか」では話にならない。「教えよう」「教えてもらおう」の国語授業から脱却し、子ども自ら学ぶ国語にしたい。

        国語の授業で、子ども一人一人が学ぶ目的を自覚し、自分で問いを発見するにはどのような手立てを講じればよいだろうか。また、子どもが学ぶ方法を考え、獲得した知識を使い、粘り強く学び続けられるようにするために、教師はどのように指導力を発揮すればよいだろうか。

        本号の特集では、「学びに向かう力を育てる」と題し、実践者の立場からそれぞれの考えを論じていただく。( 溝越勇太)

        商品の仕様

        • 読者対象: 小学校教員
        • 出版年月: 2021年9月3日
        • ページ数: 64

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